スマートウォッチと寝るのに疲れた僕は、スマートリングに切り替えた

Photo: 小暮ひさのり

「正解」へたどり着いた気がします。

最近のスマートウォッチは睡眠も計測できるので、装着したまま就寝して睡眠データを集めている人も少なくないのではないでしょうか。

僕もApple Watchでそうしていたのですが、最近睡眠トラッカーデバイスを変えました

Photo: 小暮ひさのり

ソースネクストから販売されている、睡眠特化型のスマートリングUltrahuman Ring AIR(ウルトラヒューマンリング エア)です。公式価格は6万1800円。Apple Watchとほぼ同額です。

今回はメーカーからサンプルを送っていただいたので、しばらく装着して睡眠ログを取得してみました。結論から言うと、スマートウォッチ着けて寝るより100倍快適でした。

寝る時の身軽さは段違い

Photo: 小暮ひさのり

まず、最大のメリットとして、寝る時に身軽なのが最高です!

熟睡してしまえば問題はないのですが、やはりリラックスしてお布団に潜り込む時に、腕にWatchを装着しているという状態は、ちょっとストレスを感じるんですよね。わかりやすく言えば「やっぱ邪魔」。

せっかくゆったりとしたパジャマに着替えて、さぁ一日の疲れを取るために、しっかり寝るぞ! となっているときに、手首をウォッチに押さえられているわけで、そりゃあ寝づらいよなぁ…と

やっぱ、僕は「身軽でスッキリ寝たい」んです。そのためには、スマートウォッチは僕にはちょっとアンマッチ感があるんですよね。

また、Apple Watchの場合、ベッドで装着しているということは起床中のスキマ時間で充電することになります。面倒くさがって充電をスキップすると、翌日バッテリー切れのハラハラ感と戦わなくなくてはならないんですよね…。

いや、面倒くさがるなって話なんですが、そこを許してくれるデバイスの方が僕向けだなぁって。

見やすく情報量の多いバイタルデータ

Image: 小暮ひさのり

アプリからは「アクティビティ」「ストレスリズム」「カフェイン摂取ウィンドウ」「睡眠」「回復レベル」「睡眠不足」「サーカディアンリズム」「心拍数」などさまざまなデータを確認できます(カフェインなんかは自分でデータを入れる必要あり)。

主に見ているのは睡眠に関するデータですね。見やすいインタフェースで、睡眠の質をスコア化。レム睡眠や浅い睡眠、深い睡眠のサイクルを教えてくれます。

Image: 小暮ひさのり

また、睡眠のクオリティや心拍変動などから、睡眠での「回復レベル」を可視化してくれます。HPの回復量がわかるなんて、ちょっとしたゲーム感覚。

でもこれ、意外と大事だと思うんです。だって、「必要な時間は寝ているのに、なぜ疲れているんだろう?」なんて感じることがありません?

こういう時データログを見返せば、深い睡眠時間が少なかったり、何度か起きてしまって睡眠が断片的だったり、就寝時の温度が適切じゃあなかったり。複数の要因から原因を突き止めることができる。…けど普通はそこまでやりません。面倒だから。

でも、こちらは自分で調査しなくても、「回復レベル」を見るだけで、自分のHPゲージの回復量が一目瞭然ですからね

着けっぱなしが許される耐久性と、スタミナ

Photo: 小暮ひさのり

使い勝手面でも満足できました。

このリング、裏側は基板が丸見えですけど、しっかりと樹脂でコーティングされているので心配ご無用。

つなぎ目などもありませんので、スキマに水が貯まることはありません。シャワーもお風呂もそのままドボンできるのが良いですね。スペック的には、深度100mまでの防水性があり、サウナでもイケるそうな。すげえ…。

スマートウォッチのように、防水性はあるけどバンドが濡れると乾かすのがめんどい。手首との間に水が溜まって不快…。なんてことがないのも気に入っています。

Photo: 小暮ひさのり

充電器は台座にリングを置いて充電の非接触タイプ。お手軽です。

体感ですと、充電は4日に1度程度でOK。外す時はその充電の時くらい…。いや、正確に言えば『スト6』でアーケードコントローラーを握っている時は外していますが、それ以外はずっと着けたままですね(胃腸炎で床にふせっていた時は外しましたが…)。

あと、常時つけていてもスマートウォッチと違って「ティーン!」と通知が届きませんし震えもしないところが地味に助かっています。

原稿に集中したい時など、通知のしがらみから離れて集中したい時もありますので、これは良い変化でした。どんな時でも着けておいてストレスを感じません。

睡眠ログ取りに6万の価値を感じるなら

Photo: 小暮ひさのり

繰り返しになりますが、この「Ultrahuman Ring AIR(ウルトラヒューマンリング エア)」、公式価格は6万1800円となかなかのお値段。

ここはやはりちょっと弱点ですね。サブスク不要で買い切りとなっているのは良心的ですが、同じ値段で睡眠だけでなくより多機能なスマートウォッチが買えてしまいます。悩ましい。

なので、判断ポイントは、睡眠にどれだけコストをかけられるか? 睡眠中のストレスをどれだけ減らしたいか? になるかな。そのうえで、僕のように「スマートウォッチで睡眠を測りたかったけど、うまく馴染めなかった…」という方へは、ひとつの選択肢になると思います。

着けたままでもリラックスして寝られる。ここは間違いありませんので。

Source: ソースネクスト

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