《下妻市長の遺体が排水路で発見》「思うように自分の言葉で話せない…」選対本部長だった現職市議が語った「1週間前の宴席での市長の様子」 現場は“夜は真っ暗”の川沿い

 当日の経緯について、全国紙社会部記者が語る。 「須藤市長は14日の昼前、家族と一緒に住む自宅から私用車で外出。その後、夜になっても本人が帰宅せず連絡が取れなかったため、長男と次男が行方不明者届を提出。それを受け捜索していた警察官が未明、八千代町の排水路で遺体を発見したのです。  市長に目立った外傷はなく、遺書はまだ見つかっていないとのことですが、捜査関係者は現場の状況から事件性は極めて低く、自殺と判断しているということです」  遺体が見つかった現場は、関東鉄道常総線の下妻駅から車で10分程、鬼怒川沿いにある排水路だった。須藤市長の自宅からは徒歩20分ほど、車通りのある最寄りの橋から現場までは距離にして約500メートルの場所にある。近隣住民が語る。 「15日の午前0時50分ごろ、消防車のサイレンが響き、警察も集まっていました。翌朝テレビでニュースをみてびっくりしたんです。 (現場となった)土手の道は日中はジョギングや散歩する人はいますが、夜は真っ暗になるので、たまに自転車が通るくらいで、人通りはめっきり少なくなります。この辺りに土地勘があったんですかね……とにかく驚きました」  須藤氏は下妻市議を経て3月に初当選したばかりだった。選挙戦は前職・菊池博氏(63)との争いで、262票の僅差で競り勝っていた。  NEWSポストセブンは6月17日、この市長選で須藤氏の選対本部長を務めていた下妻市議会議員の宇梶浩太氏に話を聞いた。

「最後に会ったのは12日の議会です。特に個人的に言葉をかわすことはありませんでしたが、少し元気がないなとは思いました。8日に宴席で一緒になった時に、『思うように自分の言葉で話せないんだ』と言っていたので、気にはなっていたんです。  そんな弱音を吐く人ではなかったので、市長になり、大変なんだなと感じていました。議会の答弁でも、本来なら自分の言葉で話したいのに、できないジレンマがあるのだろうかと感じることもありました」  僅差での勝利とはいえ、須藤氏は「最大会派から出馬したこともあり、数の上では市長のやりたいことを進められる立場にはあった」(宇梶氏)という。それでも、宇梶氏はショックを隠せない沈んだ様子でこう話した。 「たらればにはなってしまいますが、もう少し声をかけることができていたらと思ってしまいます」  一方で、ネット上では須藤氏の急逝に対し、陰謀論とも言える様々な言説が流布されている。  茨城県では5月から、外国人を含めた不法就労を助長している疑いのある事業者等に関する有益な情報提供に、原則1万円の報奨金を支払う「不法就労通報報奨金制度」が始まっており、県庁付近では制度に反対するデモが行われたこともあった。これらのことと須藤氏の急逝を紐付け、SNSなどには「制度に反対する団体によって殺されたのではないか」「排水路で自殺なんてどう考えてもおかしい」などとする言説が書き込まれているのだ。  須藤氏の周囲の実感はどうだったのか──後編記事で詳報する。 (後編記事につづく) 【日本いのちの電話】ナビダイヤル 0570-783-556(午前10時~午後10時)フリーダイヤル 0120-783-556(午後4時~午後9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)

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