「オナニーの適切な頻度は?」「PSA値が高め、注意点は?」名医が回答!

「健康Q&A」では、日経Goodayの連載や特集でおなじみの医師や研究者、アスリート、トレーナーなど、健康・医療のエキスパートの方々が月替わりで登場。あなたの疑問やお悩みに答えます。2025年3月の回答者は、男性の性機能障害に詳しいプライベートケアクリニック東京 東京院院長の小堀善友先生です。

プライベートケアクリニック東京 東京院院長の小堀善友先生Q&A

前編

  • Q 1 射精しても快感がなくなりました 答え
  • Q 2 セックスしても射精に至りません 答え
  • Q 3 勃起はするけれど硬さが足りません 答え
  • Q 4 ED治療薬の使用で気をつけることは? 答え
  • Q 5 ED治療薬をのんでも途中で萎えてしまいます 答え
  • Q 6 AGA治療薬をやめたら勃起力は回復しますか? 答え
後編 ←今回
  • Q 7 心臓病、前立腺肥大がある場合のEDの改善方法は? 答え
  • Q 8 PSAの数値が高い人が注意することはありますか? 答え
  • Q 9 DHEAの性機能障害への効果は? 答え
  • Q10 性器が小さくなってきたのは男性更年期のせいですか? 答え
  • Q11 適切なオナニーの頻度を教えてください 答え
  • Q12 夫とのセックスレスに悩んでいます 答え

編集部:プライベートケアクリニック東京 東京院院長の小堀善友先生にお答えいただく今月の「健康Q&A」。後編最初の質問は、前立腺肥大症に関するお悩みです。

心臓病、前立腺肥大症がある人のEDは改善できる?

Q 7 心臓病を持ち、前立腺肥大もあります。数年前は朝立ちしていましたが、ここ1~2年はまったく機能せず、セックスレスです。将来の排尿障害も心配です。どうすれば改善するでしょうか?(68歳男性)

編集部:心臓病と前立腺肥大症があり、ED(勃起障害)にもなったとのことです。

小堀氏(以下敬称略):前立腺肥大症に使うザルティア(商品名)という薬があるのですが、有効成分はタダラフィルで、要するにED治療薬のシアリス(商品名)とまったく同じものなんですよ。

編集部:すると、ザルティアをのめば、前立腺肥大症とEDのどちらも解決する可能性があるということでしょうか。

小堀:はい。前立腺肥大による排尿障害が改善しておしっこもスッキリ出るようになりますし、勃起もするようになります。

 ただ、この質問者さんは心臓病があるということです。心臓病の種類によってはザルティアが使いづらい場合もあるので、そこは主治医と相談していただくのがいいと思います。

編集部:ザルティアが使いにくい心臓病というと、何が考えられるのでしょうか?

小堀:虚血性心疾患ですね。狭心症などでニトログリセリンのような硝酸薬を使っている場合、ザルティアは使えません。併用すると血圧が下がりすぎてしまうのです。

編集部:その場合はどうしたらいいですか?

小堀:現状、EDの薬物治療は難しいです。ただ、排尿障害だけであれば、アルファブロッカーなど一般的な前立腺肥大症の治療薬を使えばいいと思います。狭心症であっても、ステントを入れている、バイパス手術をしたなど、硝酸薬を使っていなければザルティアを使える場合も十分にあります。

A 7 ザルティアという前立腺肥大症の薬はED治療薬のシアリスと同じタダラフィルが使われているので、前立腺肥大症とEDの両方に効果が期待できます。ただし、虚血性心疾患でニトログリセリンのような硝酸薬をのんでいる人はザルティアを使えないので、主治医に確認しましょう。

バックナンバーをもっと見る

カテゴリ記事をもっと見る

  • 頻尿、尿漏れ… 尿のお悩みは症状に合った適切なケアを!

    急に尿意が生じる、くしゃみをすると尿が漏れる…。尿のお悩みの中には、症状に合った適切な対策をとりさえすれば、わざわざ医療機関に行かずとも、生活習慣の見直しや体操などセルフケアで改善できるものが少なくありません。あきらめる前に試しにやってみましょう。

  • お酒を飲むと内臓脂肪が増える? 中年太りを解消する食事や運動は?

    「20代の頃はあんなにスリムだったのに…」――。こう言われて、秘かに心を痛めている人は少なくない。年を取ってくると気になってくるのは、やはりお腹周り。そのお腹にたまっているのは、生活習慣病の元凶となる「内臓脂肪」だ。内臓脂肪が増えてくると、どんな病気のリスクが出てくるのか。ぽっこりお腹は、お酒の飲み過ぎが原因なのか。そんな疑問に答えつつ、中年太りを解消するのに適した食事や運動も紹介する。

  • のどの老化はいつから始まる? 健康度を知って早めに対策

    シニアになると、飲み込む力が衰える「のどの老化」が気になる。飲み込む力が衰えると、食べ物が気管や肺に入ってしまう「誤嚥(ごえん)」を起こしやすくなるからだ。なぜ、誤嚥が起こるのか、のどの老化はどうやってチェックするのか、どういう人が要注意なのか、専門家に尋ねてみよう。

テーマ別特集をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

Page 2

書籍『なぜ酔っ払うと酒がうまいのか』『名医が教える飲酒の科学』の著者・監修者が登壇する出版記念ウェビナーを開催します。「一生健康で飲むための飲酒」について理解を深める内容でお届けします。ぜひ奮ってご参加ください。

(背景写真:Nishihama/stock.adobe.com)

 「酒は百薬の長」といわれていたのは昔の話。最新の科学研究では、アルコールが病気のリスクを高めることが明らかになっており、もはや「毒」だと認識を新たにするほうがいいかもしれません。一方で、お酒が好きだからこそ、「酒は毒」と言われてしまうと、ではどうすれば健康的に飲めるのか、不安になってしまうかもしれません。

 なるべく健康を損なわずにお酒を飲むには、どうすればいいのでしょうか。自分の体質を把握すること、適量を知ること、楽しくたしなむこと――最新の研究成果を理解すれば、そのヒントが見えてきます。

 そこで、日経Goodayは日経ビジネスLIVEと共同で、2025年3月31日(月)19時から「一生健康で飲むための『飲酒の科学』 リターンズ」と題してウェビナーをライブ配信する予定です。登壇するのは肝臓専門医で書籍『なぜ酔っ払うと酒がうまいのか』『名医が教える飲酒の科学』の監修者である浅部伸一氏と、酒ジャーナリストで同書の著者である葉石かおり氏です。

 ウェビナーでは、ありがちなお酒にまつわるお悩みから、一生健康で飲むための飲み方のコツ、飲酒に起因する病気のリスクまで、浅部氏と葉石氏によるトークでお届けします。また、後半では、視聴者の皆さまからの質問をお受けします。

 日経Goodayマイドクター会員の皆様は無料で視聴できます。事前登録制の先着順になりますので、ぜひ、下記の申し込みページからご登録ください。

ウェビナー開催、「一生健康で飲むための『飲酒の科学』リターンズ」

■開催日:2025年3月31日(月) 19:00~20:00(予定、開場はセミナー開始10分前から) ■テーマ:一生健康で飲むための『飲酒の科学』リターンズ

■講師:浅部伸一氏(肝臓専門医)

プロフィール:東京大学医学部卒業、虎の門病院・国立がんセンター等を経てアメリカ留学。帰国後は、自治医科大学附属さいたま医療センター消化器内科講師・准教授。その後、製薬会社に転じ、新薬開発等に携わるとともに、肝臓やお酒、がんに関する記事・書籍等の監修・執筆や講演も行っている。医学博士、消化器病専門医、肝臓専門医。著書に「長生きしたけりゃ肝機能を高めなさい」など。お酒が好きで、日本酒・ワイン・ビールなど幅広く楽しんでいる。アシュラスメディカル株式会社所属。

■講師:葉石かおり氏(酒ジャーナリスト)

プロフィール:「酒と健康」を核に「日経Gooday」にて医師に取材した記事を寄稿。『酒好き医師が教える最高の飲み方』『名医が教える飲酒の科学』がシリーズ累計18万部超のベストセラーに。イギリス、イタリアをはじめ海外でも翻訳出版される。2024年3月、2つ目となる大学、京都橘大学健康科学部心理学科を卒業(通信)。認定心理士の資格を生かし、酒と心身の健康、アルコールハラスメントやコンプライアンスをテーマにした講演、社内研修、セミナーを各社で行っている。2025年より国税審議会委員に就任。

■モデレーター:鈴木陽子(日経Gooday編集長) ■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信) ■主催:日経Gooday、日経ビジネス ■受講料:日経Goodayマイドクター会員(有料)の皆様、日経ビジネス電子版の有料会員の皆様、雑誌「日経ビジネス」購読の皆様は無料で視聴できます(いずれも事前登録制、先着順)。

無料視聴を希望でまだ日経Goodayマイドクター会員でない方は、こちらから会員登録(月額894円、初月無料)をした上で、次のページから参加をお申し込みください。 日経Goodayマイドクター会員にならずにウェビナー視聴をご希望の方は、3300円(税込)で視聴可能です。こちらから参加をお申し込みください。 日経ビジネス電子版の会員の方は、こちらのページに移り、お申し込みください。 雑誌「日経ビジネス」購読の方は、2025年3月10日号をご覧になって参加をお申し込みください。

 ウェビナーへの参加の申し込みは、次のページからどうぞ  (マイドクター会員の方はログインしてお進みください)

  • 頻尿、尿漏れ… 尿のお悩みは症状に合った適切なケアを!

    急に尿意が生じる、くしゃみをすると尿が漏れる…。尿のお悩みの中には、症状に合った適切な対策をとりさえすれば、わざわざ医療機関に行かずとも、生活習慣の見直しや体操などセルフケアで改善できるものが少なくありません。あきらめる前に試しにやってみましょう。

  • お酒を飲むと内臓脂肪が増える? 中年太りを解消する食事や運動は?

    「20代の頃はあんなにスリムだったのに…」――。こう言われて、秘かに心を痛めている人は少なくない。年を取ってくると気になってくるのは、やはりお腹周り。そのお腹にたまっているのは、生活習慣病の元凶となる「内臓脂肪」だ。内臓脂肪が増えてくると、どんな病気のリスクが出てくるのか。ぽっこりお腹は、お酒の飲み過ぎが原因なのか。そんな疑問に答えつつ、中年太りを解消するのに適した食事や運動も紹介する。

  • のどの老化はいつから始まる? 健康度を知って早めに対策

    シニアになると、飲み込む力が衰える「のどの老化」が気になる。飲み込む力が衰えると、食べ物が気管や肺に入ってしまう「誤嚥(ごえん)」を起こしやすくなるからだ。なぜ、誤嚥が起こるのか、のどの老化はどうやってチェックするのか、どういう人が要注意なのか、専門家に尋ねてみよう。

テーマ別特集をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

Page 3

 日ごろから日経Goodayをご愛読いただき、ありがとうございます。

 皆さんは、日ごろ受けている健康診断や人間ドックの結果をどのように管理していますか。紙の状態で提供された健診結果を保管している人が多いかもしれません。

 そこで、日経Goodayの提携サービスのアプリ「ヘルス×ライフ」を使って、健診結果をデジタルデータとして管理する方法を紹介します。

紙の健診結果のデータを無償で取り込める

 ヘルス×ライフには、健康診断のデータを一元管理できる機能があります。健診結果の検査値は自分で登録することもできますが、健診結果を写真に撮って送れば自動入力してくれるサービスがあるので、活用するといいでしょう。もちろん無料で利用できます。

 健診結果を入力しておくと、すぐにアプリで確認することができます。また、生活習慣病のリスクがどの程度あるのかをグラフで表示する機能があるので、自分の健康管理に役立てることができます。

【1】健診結果を撮影する

【2】「入力依頼」を選択して、健診結果の画像をメールで送信する

あなたの健康をサポートする総合健康アプリ「ヘルス×ライフ」

 健康管理ができるアプリ「ヘルス×ライフ」は、iPhoneとアンドロイドの両方のスマートフォンで利用可能です。

 その日の歩数を表示するほか、日々の体重、血圧、体温などのデータを入力していくと、グラフにして変化を「見える化」できます。日々の変化をチェックすることは、ダイエットはもちろん、高血圧、脂肪肝などの生活習慣病対策としても重要です。アプリから、日経Goodayの最新記事を読むこともできます(マイドクター会員限定の記事は会員登録とログイン手続きが必要)。

◇     ◇     ◇

 健康管理の基本は「自分の健康状態を正しく把握する」こと、そして「日々の管理を継続する」こと。病気の予兆を早めに知ることにつながります。そのパートナーとして「ヘルス×ライフ」をご活用ください。

ヘルス×ライフ ダウンロードページ

  • Android版:Google Playのページへ
  • iPhone版:App Storeのページへ
    • 頻尿、尿漏れ… 尿のお悩みは症状に合った適切なケアを!

      急に尿意が生じる、くしゃみをすると尿が漏れる…。尿のお悩みの中には、症状に合った適切な対策をとりさえすれば、わざわざ医療機関に行かずとも、生活習慣の見直しや体操などセルフケアで改善できるものが少なくありません。あきらめる前に試しにやってみましょう。

    • お酒を飲むと内臓脂肪が増える? 中年太りを解消する食事や運動は?

      「20代の頃はあんなにスリムだったのに…」――。こう言われて、秘かに心を痛めている人は少なくない。年を取ってくると気になってくるのは、やはりお腹周り。そのお腹にたまっているのは、生活習慣病の元凶となる「内臓脂肪」だ。内臓脂肪が増えてくると、どんな病気のリスクが出てくるのか。ぽっこりお腹は、お酒の飲み過ぎが原因なのか。そんな疑問に答えつつ、中年太りを解消するのに適した食事や運動も紹介する。

    • のどの老化はいつから始まる? 健康度を知って早めに対策

      シニアになると、飲み込む力が衰える「のどの老化」が気になる。飲み込む力が衰えると、食べ物が気管や肺に入ってしまう「誤嚥(ごえん)」を起こしやすくなるからだ。なぜ、誤嚥が起こるのか、のどの老化はどうやってチェックするのか、どういう人が要注意なのか、専門家に尋ねてみよう。

    テーマ別特集をもっと見る

    記事一覧をもっと見る

    記事一覧をもっと見る

    記事一覧をもっと見る

    記事一覧をもっと見る

    「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

    • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
    • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
    • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

    関連記事: