安定を求める内向的な人に最適、「AIに奪われない」仕事7選(Forbes JAPAN)
■2. データサイエンティスト AIに奪われない理由:データサイエンスは、入り組んだビジネスの課題を解決するために、統計の高度な専門知識や業界の知見、戦略的思考を必要とする。この分野の専門家は予測モデルを構築し、重要なビジネス上の意思決定を促す洞察を明らかにするなど、舞台裏で働く。深い分析スキルと創造性が要求される一方で、人付き合いはさほど求められない。労働統計局は、データサイエンティスト職が2034年までに34%増えると予測しており、これは全職種の平均を大きく上回る。AIはデータセットを迅速に処理することができるが、データサイエンティストは課題を正しくとらえ、適切な方法論を選択し、調査結果をビジネス戦略に変えるために不可欠な人間の判断ができる。データサイエンティストは、モデルが失敗するときを認識し、変化し続けるビジネスニーズに基づいてアプローチを適応させる。 安定性:極めて高い。あらゆる業界の組織がデータから実用的な洞察を引き出せる専門家を必要としている 内向的な人にとっての魅力:独立した職場環境であり、人間関係の構築よりも課題解決や分析に没頭でき、リモートワークの機会が多い ■3. アクチュアリー AIに奪われない理由:アクチュアリーとは、確率や統計などの手法を用いて、不確実な事象の評価を行う数理業務のプロフェッショナル(編注:日本アクチュアリー会など参照)。アクチュアリーは過去のデータパターンをはるかに超える方法でリスクと不確実性を評価する。前例のない出来事や変化する規制、AIには予測できない人間の複雑な行動を考慮しなければならない。気候変動の影響から新たな社会的トレンドまで、アクチュアリーはあらゆるものを分析し、アルゴリズムにはない直感的な推理と文脈理解を必要とする。アクチュアリー職は2024〜2034年に14%増加すると労働統計局は予測しており、これは平均をはるかに上回るペースだ。アクチュアリーはほとんどの時間を静かな分析に費やし、洗練されたモデルを構築し、プレゼンではなく報告書で調査結果を伝える。 安定性:極めて高い。保険、金融、政府の各部門は予測不可能なリスクを定量化できる専門家を常に必要としている 内向的な人にとっての魅力:分析作業に没頭でき、顧客とのやり取りも少なく、複雑な数学的パズルを解く知的満足感が得られる ■4. サイバーセキュリティの専門家 AIに奪われない理由:ハッカーが新たな攻撃手法を開発し、脆弱性を悪用するため、サイバーセキュリティ分野は日々変化している。このいたちごっこでは、創造性や戦略的先見性、敵の立場に立って考える能力など、パターン認識を超越した資質が求められる。サイバーセキュリティは脅威を評価し、ビジネスリスクを計量し、リソースを効果的に配分するために人間の直感を必要とする。一方で、AIは疑わしい活動にフラグを立てることだけに長けているため、この職種はAIに奪われない仕事の中でも際立っている。労働統計局によると、情報セキュリティアナリスト職は2034年までに29%増えることが見込まれている。この分野の専門家は、主に静かで管理された環境で作業し、ネットワークを監視したり、セキュリティの枠組みを作成したりする。 安定性:極めて高い。デジタルへの依存度が高まるにつれ、サイバー脅威は増すばかりだ 内向的な人にとっての魅力:組織を守る舞台裏の仕事であり、顧客とのやりとりは少なく、知的な挑戦もある