【瞬殺】かつ丼なのにサラサラいけちゃう! 吉兵衛の「ひやだしかつ丼」はたぶん世界一早く食べ終わるカツ丼だった

うだるような暑さが続く日本列島。冷たい料理が美味しい季節だが、スタミナのつく「うなぎ」もいいし、あえての「激辛料理」も悪くない。ただ立ち位置が微妙な「カツ丼」は、どちらかと言えば敬遠されてしまうのだろう。

だがしかし、先日ひょんなことで食べてみた「ひやだしかつ丼」がかなりウマい! というか、サラサラいけちゃうかつ丼って超斬新!! ヤバい、これはハマってしまうかもしれない……!

・神戸発の吉兵衛

小耳に挟んだところによると、カツ丼にお出汁をかけていただく「出汁かつ丼」は、それなりに有名だそう。個人的には衣と汁の相性があまりいいとは思えないが「ひやだしかつ丼」も超画期的なメニューというワケではないらしい。

とか言いつつも、個人的に出汁かつ丼を食べたのは今回が初。夏季限定で「ひやだしかつ丼」を販売しているのは、今年6月に関東初上陸を果たした神戸発祥のかつ丼屋『吉兵衛(よしべえ)』である。

・関東上陸1カ月

「かつや」と「松のや」がしのぎを削る関東エリアに進出した1979年創業の『吉兵衛』は、兵庫・大阪エリアで7店舗を展開中。そしてこの6月に満を持して池袋に関東1号店を出店している。

その『吉兵衛』の夏季限定メニューとして発売中なのが「ひやだしかつ丼」で、価格は1人前980円(並盛)。普段は「カツ丼」「ソースかつ丼」「韓辛味噌マヨカツ丼」の3本柱がメインだが、そのどれとも近くないような?

……と思っていたものの「ひやだしかつ丼」は揚げたカツにソースがかかっており、流派としては「ソースかつ丼」に近かった。冷や出汁をかけずに食べれば「ソースが控えめのソースかつ丼」といった感覚だ。

・おや?

で、肝心の冷や出汁は自分でかけるスタイルで、お銚子にはキンキンの冷や出汁が入っていた。1本丸っと冷や出汁をぶっ込めば、初体験の「ひやだしかつ丼」の完成である。

さっそく食べてみたところ、出汁とご飯の組み合わせはそりゃウマいに決まっている。要するにお茶漬けなので目新しさはないが、イイ感じにぬるくなった米はサラサラと流れるように吸い込まれていく。

またカツもサクサクをキープしており、単純に具としてウマい。お出汁との相性がいいとは思わなかったが、想像以上の早さでお出汁及びに米が無くなっていくため、最後までサクサクをキープしていた。

そして何より「ひやだしかつ丼」のポイントは、大量のゆず胡椒! 当初は「入れ過ぎじゃない?」と感じたゆず胡椒も、気付けば全てお出汁に溶かされていた。ゆず胡椒の風味が、非常に良いアクセントになっている。

・瞬殺

今回私は5分もかからず完食していたので、おそらく「ひやだしかつ丼」は “世界一早く食べ終わるかつ丼” なのではないだろうか? 夏場のカツ丼としてはかなり完成度が高いと感じた次第だ。

とにもかくにも、サラサラいけるかつ丼は珍しいので、気になる人はぜひ1度ご賞味いただきたい。所要時間は真面目に5分。マッハで完食できるスピーディーなカツ丼である。

参考リンク:かつ丼 吉兵衛 執筆:P.K.サンジュン Photo:RocketNews24.

関連記事: