韓国大統領代行、バイデン氏と電話会談 米韓同盟発展に尽力と表明
韓国の韓悳洙大統領代行(写真)がバイデン米大統領と電話会談を行った。韓国政府が15日発表した。写真はソウルで14日撮影。提供写真(2024年 ロイター/Yonhap)
[ソウル 15日 ロイター] - 韓国の尹錫悦大統領が戒厳令宣布を巡り弾劾訴追されたことを受け、職務を代行する韓悳洙首相は15日、バイデン米大統領と電話会談し、米韓同盟の維持と強化に取り組むと表明した。
韓国政府の発表によると、韓氏は「韓国は外交・安全保障政策を混乱なく遂行し、韓米同盟の堅固な維持・発展に尽力する」と述べた。
バイデン氏は、米韓同盟は揺るぎないとし、韓国とともに米韓同盟および、日米韓3カ国の協力関係のさらなる発展・強化に取り組んでいく考えを示したという。
ホワイトハウスも声明を発表し、バイデン氏が「韓国の民主主義と法の支配の強靭さに感謝の意を表し、韓国国民に対する米国の揺るぎないコミットメントを再確認した」と説明した。
バイデン氏は米韓同盟が韓氏の大統領代行期間中も、インド太平洋地域の平和と繁栄の要であり続けるという確信を示したという。
韓国の最大野党「共に民主党」は国の指導部を安定させるため、戒厳令への関与を巡り韓氏の弾劾を目指さないと表明した。
同党の李在明代表は記者団に対し、「首相が大統領権限を代行していること、過度な弾劾は国家統治の混乱を招く恐れがあることを考慮し、弾劾手続きを進めないことを決定した」と述べた。
韓国国会は14日開いた本会議で、尹大統領の戒厳令宣布を巡り野党が提出した大統領に対する2度目の弾劾訴追案の採決を行い、賛成多数で可決した。これを受け、尹大統領は職務停止となり、憲法裁判所が弾劾の可否を審理する間、首相の韓氏が大統領代行を務める。 もっと見る
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