広島 13戦連続3得点以下で4連敗、新井監督「リスクを覚悟して」
「中日2-1広島」(11日、バンテリンドーム)
広島が今季3度目の4連敗で、借金は5月2日以来の2になった。
先発・森下は五回・先頭のボスラーに右翼への先制ソロを被弾。同点の七回は2死二、三塁から岡林に対して2ボールとなったところでベンチは申告敬遠を選択したが、満塁から代打・板山に勝ち越し適時打を浴びた。右腕は7回8安打2失点の粘投も、自身4連敗で12球団ワーストの9敗目を喫した。
得点は六回、ファビアンの併殺崩れの間に奪った1点のみ。同点の七回は1死一、二塁で森下と秋山が連続三振。八回の好機でもファビアンとモンテロが凡退した。チームはこれでリーグ戦再開後、13戦連続で3得点以下と深刻な貧打が続く。試合後の新井貴浩監督(48)の一問一答は以下の通り。
-森下について。
「よく粘って投げていたと思います。ナイスピッチングだった」
-七回1死一、二塁の場面では、森下をそのまま打席に送った。
「一、二塁でしょ。あそこは三塁に、ビッグチャンスでワンアウト、ノーアウトで三塁にいるときとかなら(森下を)代えていたけど、ワンアウト一、二塁だったから、あそこは普通に(代打はない)」
-打線全体として好機は作った。
「いいスイングができている選手は多かった。(中村)健人も安打は出なかったけど内容、すごくよかったと思います」
-外国人選手2人も、ヘッドスライディングで気持ちを出した。
「そうやね。何とか、という気持ちが出ていたと思います」
-最近は好機でモンテロに打席が巡るも凡退が続く。相手投手にも研究されている面も?
「そう簡単には打たせてくれないと思うし、本人もそれを分かっているから、最後、一塁にヘッドスライディングで、何とか(したい)というヘッドスライディングになったと思うね」
-中村健が、今季初昇格。
「実際、ファームからもいいという推薦きているし、上げたからにはすぐにスタメンで使ってあげたいと思っていた」
-堂林が2軍に。
「なかなか試合に出る機会が少なくなっていたんで、しっかりファームで野球をやっておいてくれ、と言いました」
-苦しい試合が多い。いろいろ手を打って動かしながらの狙い。
「やっぱり、なんていうかな。固定して戦うのが理想なんですけど、いろいろこちら側が考えて、起用にしても作戦にしても動かしていかないと、“がっぷりよつ”に組んでじゃないけど『よし、来い』という感じじゃない。何か動かして、リスクを覚悟して起用にしても采配にしてもやっていかないと、というところですね。もちろん、固定したいのはやまやまですけどね」