ChatGPTがチェス対決で「Atari 2600」に負ける

ソフトウェア

1977年に発売されたゲーム機「Atari 2600」のエミュレーターとChatGPTをチェスで戦わせたところ、ChatGPTが負けてしまったことがわかりました。

#ai #chess #atari2600 #chatgpt #retrogaming #humblingexperience #openai | Robert Jr. Caruso

https://www.linkedin.com/feed/update/urn:li:activity:7337108175185145856

ChatGPT 'got absolutely wrecked' by Atari 2600 in beginner's chess match — OpenAI's newest model bamboozled by 1970s logic | Tom's Hardware https://www.tomshardware.com/tech-industry/artificial-intelligence/chatgpt-got-absolutely-wrecked-by-atari-2600-in-beginners-chess-match-openais-newest-model-bamboozled-by-1970s-logic エンジニアのロバート・ジュニア・カルーソ氏は、Atari 6000のチェスゲーム「Video Chess」をChatGPTにプレイさせましたが、ChatGPTは初心者レベルでさえ完全に敗北したそうです。Atari 6000には1.MHzで動作する8ビットプロセッサと128バイトのRAMしか搭載していないにもかかわらずです。 カルーソ氏によると、ChatGPTは盤面を識別して次の手を考えていたとのことですが、一度は「Atari 6000の駒のアイコンは認識するには抽象的すぎる」と非難したとのこと。しかし、アイコンではなく標準的なチェス表記法に変えたところで結果は変わらなかったといいます。

カルーソ氏は「駒を識別するための基本的な情報が与えられていたにもかかわらず、ChatGPTはルークとビショップを混同し、ポーンのフォークを見逃し、駒がどこにあるのかを何度も忘れてしまいました」と記しています。 ChatGPTは何度も「やり直せば改善する」と回答しましたが、やはり盤面を認識できず、カルーソ氏が何度も教えてあげなければならなかったとのことです。最終的にChatGPTは試合を放棄し、降参しました。

テクノロジー系メディアのTom's Hardwareは「人工知能に関するニュースの流れは両極端に揺れているように見える。AIの能力で驚かされることもあれば、笑いものになるような、あるいは危険なほど不十分なこともある。この話は後者に分類されるだろう」と伝えています。

・関連記事 ChatGPTは高性能な対話ができるのになぜデタラメな回答をすることがあるのか? - GIGAZINE

OpenAIのAIモデル「GPT-4o」がチェスパズルで従来モデルの2倍以上の好成績をたたき出しランキングトップに - GIGAZINE

ChatGPTやBing Chatなどの対話型AIにチェスを打たせてみたらどうなるのか? - GIGAZINE

関連記事: