AMDの半導体、デルの企業向けPCに初採用-インテルに打撃

Ian King

  • AMDは「CES」開幕前の記者会見で新型プロセッサー披露

パソコン(PC)用プロセッサーメーカー2位の米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は6日、同社の半導体がデル・テクノロジーズの企業向けPCに初めて採用されると発表した。

  AMDは新型プロセッサーを披露し、これにより人工知能(AI)ソフトウエアの実行において、AMDベースのPCが最高の性能を実現できると説明。同社幹部はラスベガスでのテクノロジー見本市「CES」開幕前の記者会見で、デルが法人顧客向けPCの一部に同プロセッサーを採用することを決定したと明らかにした。

  AMDのほかインテルクアルコムもCES開幕前のイベントで、ノートPCやデスクトップPC向けの新たな部品を発表。それぞれの製品がAIの作業負荷の処理で最高のパフォーマンスを提供できると主張している。

  デルは既に消費者向けPCにAMDの半導体を採用しているが、企業向けPCにも同社製品を使うことは、PC用半導体での優位性を保とうと取り組むインテルにとって新たな打撃となる。一般的に企業・ゲーム向けPCはより高価格の部品を必要とし、利益率の高い分野となっている。

  AMDによると、「Ryzen AI Max」シリーズの新型プロセッサーは高価格帯の薄型軽量ノートPCで最高性能を実現できる。同プロセッサーはAIの作業負荷を従来モデルよりも最大90%速くで処理できるという。

原題:AMD Adds Dell as Commercial PC Customer for the First Time(抜粋)

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