イラン、イスラエルに報復攻撃 数百発のミサイル発射の報

[エルサレム/ドバイ/ワシントン 13日 ロイター] - イランは13日夜、イスラエルに対する報復攻撃を開始した。エルサレムほか、商都テルアビブで爆発音が聞こえ、イスラエル軍はイランが2回にわたって攻撃を行ったと発表した。

イスラエル全土で空襲警報が発令され、当局は市民に避難を促した。テルアビブの上空でミサイルが飛び交う様子が確認された。

イスラエル軍によると、イランが発射したミサイルは100発未満で、ほとんどが迎撃されたか、途中で落下したという。米当局者によると、米軍はミサイル迎撃を支援した。

イスラエルのチャンネル12は、破片で2人が重傷、8人が中程度の負傷、34人が軽傷を負ったと伝えた。

イスラエル全土で13日夜、サイレンが鳴り響き、テルアビブとエルサレム上空で爆発音が聞こえた。イスラエル軍報道官は、これはイランからのミサイル攻撃だと述べた。写真は6月13日、テルアビブで撮影(2025年 ロイター/Jamal Awad)

テルアビブ近郊の住宅街にあるアパートを含む数棟が攻撃された。中心部の別のビルも攻撃され、複数の階に大きな被害が出た。

イランの国営通信IRNAは、イスラエルへの報復として数百発の弾道ミサイルが発射されたと報道した。

国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は13日、国連安全保障理事会で、イラン中部ナタンツの核濃縮施設が破壊されたと語った。また、イスラエルによるフォルドゥとイスファハンの核関連施設への攻撃について、まだ情報収集中と説明した。

イランの最高指導者ハメネイ師は13日、イスラエルが攻撃を開始し、戦争を始めたと非難。声明で一方的な攻撃は攻撃を許さないとし、「シオニスト政権(イスラエル)は、その犯罪の結果から無傷で済むことはない。イラン国民は、われわれの対応が中途半端なものにならないことを保証されなければならない」と述べた。

イランのイラバニ国連大使によると、イスラエルによるイラン攻撃で軍高官を含む78人が死亡、320人以上が負傷し、そのほとんどが民間人だという。大使は、米国が攻撃に加担したと非難し、その結果について全責任を共有すると強調した。

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Alexander has over a decade of international reporting experience. He is currently a senior correspondent in Jerusalem covering Israel & the Palestinian Territories and was formerly in Dubai where he covered the Arabian Peninsula, including the United Arab Emirates, Saudi Arabia and Yemen, often writing about foreign policy, security and economic-related issues.

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