トランプ氏「イラン核計画の現況不明」、米との合意の余地なお存在

トランプ米大統領は13日、ロイターの電話インタビューに応じ、イスラエルによる攻撃を受けイランが核開発計画をなお保持しているかは不明だと語った。今回の攻撃で地域戦争が勃発するとは懸念していないと述べると同時に、想定されるイランの報復攻撃に対しイスラエルを支援する考えを示した。6月12日撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)

[ワシントン 13日 ロイター] - トランプ米大統領は13日、ロイターの電話インタビューに応じ、イスラエルによる攻撃を受けイランが核開発計画をなお保持しているかは不明だと語った。今回の攻撃で地域戦争が勃発するとは懸念していないと述べると同時に、想定されるイランの報復攻撃に対しイスラエルを支援する考えを示した。

イスラエルは13日未明、イランの核関連施設や弾道ミサイル工場、軍司令官を標的とした大規模な先制攻撃を実施。イランの核兵器開発を阻止するために長期作戦を開始すると表明した。

トランプ氏は攻撃後のイランの核開発計画について「誰にも分からない。極めて壊滅的な攻撃だった」と言及。外交的な解決策を模索する時間を確保するためにイスラエルによるイラン攻撃を遅らせる努力をしていたとし、「イランに60日間の猶予を与えた。きょうは61日目にあたる」と語った。

15日にオマーンで予定されているイランと6回目の核協議については「(米国とイランの)協議は終わったわけではない」とし、「協議が実現するか分からないが、15日に協議の予定がある」と言及。イランが米国との合意を得るには遅すぎるということはないと述べた。

その上で、米国はイスラエルのイランに対する攻撃計画を十分に把握していたとし、「(イランとの核)合意を成立させたかったため、懸命にイランを助けようとした。イランはまだディール(取引)を得ることができる。遅すぎるということはない」と改めて語った。

また、イスラエルによる攻撃によって地域戦争が勃発するとは懸念していないと言及。想定されるイランの報復攻撃に対し、米国はイスラエルを支援するかとの質問に対し、「われわれはイスラエルと極めて緊密な関係にある。米国はイスラエルの最大の同盟国だ」とし、「どうなるか見てみよう」としながらも、イスラエルを支援する考えを示した。

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