米国株式市場=ほぼ横ばい、主要指標やメガキャップ決算待ち

米国株式市場はS&P500種株価指数が不安定な動きの後、ほぼ横ばいで取引を終えた。2019年9月撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 28日 ロイター] - 米国株式市場はS&P500種株価指数が不安定な動きの後、ほぼ横ばいで取引を終えた。投資家が主要経済指標や米大企業の決算など材料待ちとなる中、メガキャップ(大型株)の下落が重しとなった。

半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabは2.1%安、アマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tabは0.7%安と、S&P500指数の主な足かせとなった。ナスダックの下落にも寄与した。
いわゆる「マグニフィセント・セブン」のうち、アマゾン、アップル(AAPL.O), opens new tab、メタ・プラットフォームズ(META.O), opens new tab、マイクロソフト (MSFT.O), opens new tabが週内に四半期決算を発表する予定だ。アップルは0.4%上昇、メタは0.5%上昇し、エヌビディアとアマゾンの下落を相殺した。

今週はS&P500構成企業のうち180社が決算を発表する予定で、投資家はトランプ米大統領の新たな関税が将来の利益にどう影響するかを注視することになるだろう。

シカゴのクレセット・キャピタルのチーフ・インベストメント・オフィサー、ジャック・アブリン氏は、「今週は『マグ7』のうち4社の決算発表があり、非常に重要な週となる」と指摘した。

LSEGのデータによれば、S&P500企業の第1・四半期収益は前年同期比10.9%増と予想されている。ただ多くの企業が米国の関税政策による不確実性を警告しており、中には予想を下方修正したり、完全に撤回したりする企業もある。

ボーイング(BA.N), opens new tabは2.4%上昇し、ダウ平均株価はプラス圏を維持した。バーンスタインが株価格付けと目標価格を引き上げたことが好感された。
スピリット・エアロシステムズ(SPR.N), opens new tabは2.6%上昇。エアバス(AIR.PA), opens new tabが同社の工場の一部を買収することで合意した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2対1の比率で上回った。ナスダックでも1.27対1の比率で値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回った。

米取引所の合算出来高は170億5000万株。直近20営業日の平均である192億6000万株を下回った。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場

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