5月31日の満月はブルームーン&マイクロムーン、なぜ“ブルー”?

米ミズーリ州カンザスシティーのダウンタウンの空に昇るブルー&マイクロムーン。カンザスシティー・パワー&ライト・ビルディングのアールデコ調の尖塔にさしかかる。(CHARLIE RIEDEL, AP PHOTO)

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 この5月末の満月には、珍しく呼び名がふたつ付く。「ブルームーン」に「マイクロムーン」だ。実際に月が青く見えるわけではないが、月の満ち欠けと、月が地球の周りを回る軌道の特別なタイミングが重なるというわけだ。

 月が最も満ちるのは、日本時間で5月31日の17時45分(ただし、東京では月の出は19時6分)。2026年の中でもレアな月を見るチャンスだ。通常の満月よりも多少小さく、薄暗く見えるかもしれないので、双眼鏡を使ったり、写真を撮ってみたりするといいだろう。(参考記事:「フラワームーンにブルームーン、天の川も見頃:5月の星空8選」

ブルームーンとは?

「ブルームーンとは、色を指しているわけではなく、暦の用語です」。米ニューヨーク州タッパーレイクにあるアディロンダック・スカイ・センターの理事長、セス・マクゴワン氏はそう話す。

 ブルームーンの定義は、一般的にふたつある。まずよく知られているほうは、暦の月と関係するブルームーンで、ひと月に2度目の満月を指す。今回のブルームーンはこちらだ。

 もう一方のブルームーンは、季節と関係する。天文学的季節(春分・夏至・秋分・冬至で区切られる)のひとつには通常3回満月が来るが、4回満月が起こる場合の3度目をブルームーンと呼ぶ。「こちらのほうが古い定義で、昔ながらの天文暦での慣例からきています」とマクゴワン氏。

 英語には、めったにないことを指す「ブルームーンに一度(once in a blue moon)」という言い回しがあるが、ブルームーンはある程度定期的に起こる現象だ。理由は、月の満ち欠けの周期が暦の月とは合わない約29.5日だからで、どちらの意味でのブルームーンも2~3年に一度は起こる。

 では、実際に月が青くなるわけでもないのに、なぜブルームーンなのだろう。由来としては、古い表現から転じていった可能性が高そうだ。その一説が、中世の英語表現「月が青い(the moon is blue)」で、これは理屈に合わないこと、可能性が低いことを指した。(参考記事:「各月の満月の名前と由来」

 月が本当に青っぽく見えるケースもないわけではない。大規模な噴火や森林火災などのあとは、大気中の煙や灰の粒子が赤い光を散乱させ、青い光のほうが届きやすくなる。たとえばインドネシアの火山島クラカタウが1883年に噴火した際には、世界中で青みがかった月の目撃情報が残っている。

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