ネタニヤフ氏、ホルムズ海峡の代替ルート提唱 中東横断パイプライン
Maayan Lubell [エルサレム 19日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は19日、イランによるホルムズ海峡や他の湾岸海域での脅威を回避するため、アラビア半島を横断して、中東の石油・天然ガスをイスラエルの港まで輸送するパイプラインを建設すべきだという考えを示した。 ネタニヤフ氏は記者会見で、ホルムズ海峡の代替ルートを見つける必要があると指摘し、この要衝の長期にわたる閉鎖がイスラエルにとって潜在的な利益をもたらす可能性を示唆した。 「アラビア半島を西へ横断して、イスラエルまで、地中海沿岸のわれわれの港まで直接つながる石油・ガスのパイプラインを敷設すれば、ボトルネックは永久に解消される。私はこれが戦後に起こる真の変化だと考えている」と語った。 ネタニヤフ氏はまた、米国とイスラエルによる20日間にわたる空爆で、イランはウラン濃縮・弾道ミサイル製造能力を失ったと述べた。 「われわれは勝利しつつあり、イランは壊滅的な打撃を受けている」とし、イランのミサイルやドローンの保有数は大幅に減少しており、最終的に破壊されると指摘。「現在われわれが破壊しているのはミサイルのほか、イランが製造しようとしている核兵器の部品を生産する工場だ」と述べた。ただ、イランがウラン濃縮能力を完全に失った証拠は示さなかった。 一方、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は19日、CBSニュースに対し、イランの核濃縮能力は「かなりの部分が残っている」と語った。 ネタニヤフ氏は、イラン南部サウスパースのエネルギー関連施設への攻撃に関する記者からの質問に対し、イスラエルが単独で行動したと述べた。「トランプ大統領は今後の攻撃を控えるよう、われわれに求めた」と語った。 イランで反体制デモが再び活発化するか判断するのは現時点では尚早とし、「行動を起こすかはイラン国民にかかっている」と言及。「地上部隊の投入には多くの可能性がある」としながらも、詳細には踏み込まなかった。 ネタニヤフ氏はまた、イスラエルが米国をこの紛争に巻き込んだとの指摘を否定。「トランプ米大統領に何をすべきか指図できると本気で思う人がいるだろうか」と述べた。