【波紋】「愛の不時着」に出演した韓国トップ俳優キム・スヒョンさん(37)が“未成年”と交際?キム・セロンさんは遺体で発見「7億ウォン返せと弁護士を使って要求してきた」|FNNプライムオンライン

多くの人気作品に出演している韓国の俳優と、2月に亡くなった女性の交際を巡って、韓国の芸能界が揺れています。

テレビ番組や広告などの影響も出始めた、この問題。 19日のテーマは、「韓国のトップ俳優が未成年と交際?」です。

「愛の不時着」や「涙の女王」などの有名作品に出演し、日本でも人気のトップ俳優、キム・スヒョンさん(37)。 2月に死亡した俳優のキム・セロンさんと、未成年の時に交際していたのではないかという疑惑が浮上しているんです。

韓国は、未成年者との交際に非常に厳しい目が向けられるお国柄。 大きな波紋が広がっています。

セロンさんは子役として芸能活動を始め、将来を有望視されていました。

しかし、2022年5月に飲酒運転でガードレールなどに衝突。 さらに逃走するというトラブルを起こします。

その後、活動を自粛していましたが、2月にソウル市内の自宅で遺体が発見されました。 自殺とみられています。

問題に火が付いたのは、韓国のYouTubeチャンネル「カロセロ研究所」が公開した、セロンさんの遺族のインタビューでした。

実は当時、セロンさんが所属していた事務所の実質的なトップはキム・スヒョンさん。 遺族は事務所の対応について「事故の被害補償額がとても高かった。7億ウォン(約7000万円)を返せと、弁護士を使って要求してきたんです」と憤ります。

また、2人の交際については「(Q.キム・スヒョンとキム・セロンは付き合っていた?)知っています。家族が知らないわけないじゃないですか。6年付き合いました」と話し、交際はセロンさんが15歳だったころから続いていたと主張しています。

さらに動画では、2人が頬を寄せ合う画像や、メッセージのやり取りなども公開されました。

スヒョンさん側は、YouTubeで主張された内容は「明白な虚偽」だとコメント。 交際を始めたのはセロンさんが成人した後だとしています。

両者の主張は完全に対立していますが、2人が交際を始めた時期については分かっていません。

当時の法律では15歳と交際しても刑法上問題はなかったのです。 しかし、韓国内ではスヒョンさんの出演番組や広告に影響が出始めています。

バラエティー番組では視聴者から苦情が相次ぎ、出演部分を大幅にカットして放送。 広告も契約を終了することが発表されました。

青井実キャスター: アメリカでも出演キャンセルはありますか?

SPキャスター パトリック・ハーラン氏: 未成年との交際という疑惑も含めて、いろんな疑惑は浮上していても、疑惑なだけだったらキャンセルされない確率が高いかと思います。ただ、MeToo運動以降、不同意性交に対しては、基本的にはめちゃくちゃ厳しくなりました。

今回、事実関係がはっきりしない中、スヒョンさんに対して巻き起こっている激しい批判。 その理由について、韓国文化に詳しい静岡文化芸術大学国際文化学科の林在圭教授は「SNSなどのソーシャルメディアが非常に発達している分、直接民主主義ではないが、国民の批判そのものが法律を上回る形で進んでいるのが韓国。国民の批判が大きくなると『これが正義だ』と思って、全部そうなることが問題」と話します。

そのうえで、「未成年者は社会が守らなくてはいけない」と訴えます。

静岡文化芸術大学 国際文化学科・林在圭教授: (未成年者は)全ての面で身体的にも精神的にもまだ成熟していない。そういうことを考えると、社会的にサポートが必要。未成年に関しては、教育も含めて必要になってくる。

韓国を揺るがしているトップ俳優を巡る問題。 収まる気配はいまだ見えていません。

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