華為技術、自社OS「ハーモニー」搭載した初のラップトップ発売

中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は5月19日、自社の基本ソフト(OS)「ハーモニー」を搭載した初のラップトップパソコン(PC)2機種を発売した。写真は同社のサーバー「Atlas 800」。4月15日、香港で撮影(2025年 ロイター/Tyrone Siu)

[北京 19日 ロイター] - 中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は19日、自社の基本ソフト(OS)「ハーモニー」を搭載した初のラップトップパソコン(PC)2機種を発売した。米国が半導体へのアクセスを制限する中、西側のハイテク大手に対抗する。

中国は世界有数のハイテクハードウエア生産国として台頭しているにもかかわらず、OSの開発では米マイクロソフト(MSFT.O), opens new tabやアップル(AAPL.O), opens new tabの後塵を拝している。

ファーウェイの新型ラップトップPC「メイトブック・フォールド」と「メイトブック・プロ」はいずれも、同社が2015年に開発を開始したOSの最新版ハーモニーOS5を搭載している。

同社コンシューマービジネス・グループの責任者である余承東氏はライブ配信した発売イベントで「ハーモニーラップトップは世界に新たな選択肢を与える。われわれは困難だが正しいことをやり続ける」と述べた。

メイトブック・フォールドの基本モデルにはキーボードが付属されず、広げると18インチの有機ELディスプレー(OLED)のダブルスクリーンになる。価格は2万3999元(3328ドル)から。従来のラップトップ用キーボードを採用したメイトブック・プロは7999元からとなる。

米政府は2019年、国家安全保障上の懸念からファーウェイによる米技術へのアクセスを制限し始め、同社に半導体とOSの開発・生産能力を独自に構築するよう促している。

ファーフェイによると、PC向けハーモニーOSは現在、150以上のアプリケーションを提供している。2024年末までに720万に余りの個人開発者が同OS向けアプリを開発しており、スマートフォン、テレビを含む10億台以上の端末にインストールされている。

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