米国株式市場=ダウ・S&P続落、イラン情勢を警戒
[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米国株式市場はダウ工業株30種とS&P総合500種が続落して取引を終えた。米国とイスラエルによるイラン軍事作戦の激化とその影響が材料視された。朝方発表された米消費者物価指数(CPI)はほぼ予想通りの内容となった。
石油供給を巡る懸念が綱引きする中、ほぼ終日不安定な展開となった。ホルムズ海峡付近で船舶への攻撃が続く一方、国際エネルギー機関(IEA)は加盟国による4億バレルの戦略石油備蓄放出で合意した。
半導体株が買われ、ナスダック総合は小幅に上昇して取引を終えた。
米労働省が発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.4%上昇し、1月の伸び率と一致した。米連邦準備理事会(FRB)が目標とする2%まで0.5%ポイント以内に入ったが、インフレを加速させる恐れのあるイラン紛争開始前のデータであることから、市場は反応薄だった。
イランの精鋭部隊「イスラム革命防衛隊」の広報担当者が11日、原油価格が1バレル=200ドルに達する覚悟をするよう警告したことを受け、インフレへの警戒感が強まった。
キーター・グループのマネジングパートナー、マシュー・キーター氏は「このような不透明な環境では、市場は何らかのシグナルに飢えている」とし、「これまでに不正確な報道もあり、市場はそうしたニュースに振り回されている」と指摘。「原油価格の持続的な上昇というショックが消費者の財布や支出習慣にどのような影響を与えるかが重要だ」と述べた。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.84対1の比率で上回った。ナスダックでも1.38対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は177億9000万株。直近20営業日の平均は200億9000万株。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab