やさしく&攻めたいアイアンはCB&MBコンボ 生源寺龍憲は「顔を意識」のセッティング

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 最終日(13日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7069yd(パー71)

悪天候の影響で54ホールの短縮になった今季開幕戦は、3日目までに通算17アンダーまで伸ばした生源寺龍憲がツアー初優勝を挙げた。

「グリーンを外してもしっかりアプローチで寄せられましたし、大きいピンチが少なかった」と3日間54ホールでボギーは2つだけ。大会通算のパーオン率3位(77.778%)のショット力を生かしたプレーは、こだわりのクラブが支えている。

アイアンは兵庫県市川町の老舗クラブメーカー「藤本技工」製でそろえる。5~7番がCB、8~PWがMBのコンボでバッグへ。以前はキャビティバックでそろえていたが、男子下部ツアーに出場するようになった22年からシフトした。「7~5番まではやさしくグリーンをキャッチしたい。MBはその距離になるとしっかり狙っていきたいから」というこだわりがある。

クラブ選びの基本は「つかまり感がある顔を意識している」。ウッド系はキャロウェイでそろえ、4UTのキャロウェイ「エリート」は今週投入したばかり。「先週まで中々ちょうどいいのが無くて」と探していたなかで、開幕前日の水曜にテストしてすぐバッグに入れた。「5Iと3UTのちょうど間の距離に持っていけた。打ち込んでいっても球が上げられたので、今週活躍しました」と硬く締まったグリーンを狙う上で役立った。

プロ6年目での初優勝を「やっと勝てた」と喜ぶ。昨年大会は優勝争いに絡んだが、金谷拓実に届かず2位でフィニッシュ。「去年も惜しくて勝てない試合があった。自分が取り組んでいることの答え合わせをしたいと思っていたけど、進んでいる方が正しいと自信をもってやっていける」。1年越しに果たしたリベンジは、確かな自信につながった。

<クラブセッティング> ドライバー:キャロウェイ パラダイムAiスモークMAX Dドライバー(9度) シャフト:藤倉コンポジット VENTUS BK(60g台、硬さX) グリップ:エリートグリップ

フェアウェイウッド:キャロウェイ パラダイム(3番15度) シャフト:藤倉コンポジット VENTUS BK(70g台、硬さX)

ユーティリティ:キャロウェイAPEX UW(19度) シャフト:藤倉コンポジット VENTUS BK(80g台、硬さX) エリートユーティリティ(4番22度)

シャフト:N.S.PRO MODUS3 HYBRID Graphite On Steel Technologyプロトタイプ(硬さX)

アイアン:藤本技工101CBフォージド(5番~7番)、藤本技工101MBフォージド(8番~PW) シャフト:NSプロ モーダス3 システム3 ツアー125(硬さX)

ウェッジ:藤本技工101TWウェッジ(50度、54度、58度) シャフト:NSプロ モーダス3 WEDGE

パター:オデッセイ ホワイトホットOG #7CH

ボール:スリクソン Zスター ダイヤモンド

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