巨人&阪神&DeNAの3強か ライデル加入で投手力UPも安藤統男氏「巨人はキャベッジ次第」 評論家陣がセ・リーグ大予想

 巨人がマルティネス、甲斐、田中将らを補強して迎える2025年シーズン、リーグ連覇&日本一はどうなる?本紙評論家陣のセ・リーグ順位予想を一挙公開する。

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安藤統男氏

 上位3チームは伯仲しており、甲乙つけがたい。巨人はマルティネスの加入は大きいが、攻撃陣は上積みが難しい。新戦力のキャベッジ次第と言える。阪神は投打ともに充実も、メジャー球団との2戦の内容が良すぎて、滑り出しが逆に不安だ。DeNAは昨季日本一の経験をどう生かせるか。広島は助っ人砲次第でAクラスの可能性がある。ヤクルト、中日は先発陣が乏しく今季も苦戦必至だ。

堀内恒夫氏

 巨人の若い投手たちに、あまり進歩が見られない点は残念だが、大勢、マルティネスと後ろがしっかりしているから、まあ何とか勝ってくれるだろう。怖いのは阪神。才木、門別がメジャーとの試合で好投したのには目を見張った。投手を中心にいいチームづくりができているし、90周年という節目に、周囲を含めて全体がその気になるのも不気味。DeNAの去年の日本一は出来すぎ。広島が上だ。

福本豊氏

 上位3チームは力の差がない。阪神は脂の乗った主力野手陣が優勝争いで力を発揮しそう。巨人は投手力が一番あるものの、得点力不足が懸念材料。DeNAは昨季、下克上ながら日本一となり、自信をつけたはず。バウアーの加入がどういう化学変化を起こすのか注目したい。広島は打力、ヤクルトは投手力がネック。中日は小笠原、マルティネス流出の戦力ダウンが響きそう。

掛布雅之氏

 上位3チームは力の差はない。巨人はマルティネスの加入で盤石のリリーフ陣となった。門脇ら若手野手の底上げを感じるし、CSで負けた悔しさが原動力になりそう。阪神は攻撃面では巨人と互角以上だが、守りでは分が悪い。抑えの岩崎に勤続疲労の不安もある。昨季、日本一のDeNAは好不調の波の大きなチームで、長丁場のペナントレースよりも短期決戦で強さを発揮する特長がある。

高木豊氏

 巨人と阪神の争いと見ているが、甲斐が加入して守備力がさらに向上した巨人に分がある。守りを重視する阿部野球は派手ではないが、大崩れしない。阪神は打線がいい。藤川新監督になり、雰囲気が変わった点も怖い。DeNAはディフェンスに難ありで、そこが解消されればV候補だ。広島は九里の穴が埋まっていない。中日は井上監督の大胆采配に期待。ヤクルトは故障者が多く苦しい。

金村義明氏

 巨人はマルティネスの補強が大きい。救援陣も休みを挟んで起用できる陣容が整った。DeNAは森敬、梶原ら若手野手が力をつけてきて、勢いを感じる。阪神は主力の顔触れが変わらず、戦力的には充実。藤川新監督の采配がカギを握る。広島は外国人次第でヤクルトは投手不足が気になる。中日は井上新監督になってチームが明るくなった。Aクラスに進出しても不思議ではない。

清水隆行氏

 巨人が優位と見る。マルティネスの加入で昨季も強みだった救援陣がさらに強固になった。失点を抑え、安定した戦いを続けられそうだ。阪神は先発陣で言えば巨人と双璧か上回る充実度。甲子園の特性を考え、打つだけでなく四球、機動力で重圧をかけたい。昨季、日本一のDeNAは打線の爆発力は屈指。勢いに乗れば走る可能性もある。昨季得点力不足に泣いた広島はモンテロが鍵になりそうだ。

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