帯状疱疹“定期接種”開始へ 対象は65歳以上…それ未満は?
50歳以上の人に多い帯状疱疹(ほうしん)。ワクチンが来週から定期接種になります。対象は65歳以上、それ未満の人はどうなるのでしょうか。■帯状疱疹“定期接種”開始へ帯状疱疹になったことがある人(77)「2回もなった。2回目になった時は背中から何か突き刺されるように痛みが走って、かなり大きく跡が残りました」帯状疱疹になったことがある人(66)「(腕の)付け根から背中にかけて、水ぼうそうみたいにポツポツできて、しびれもあるし」 「帯状疱疹」は80歳までに3人に1人が発症するともいわれています。 その原因は、子どものころにかかった「水ぼうそう」です。体内に残ったウイルスが年齢を重ね、免疫機能が低下すると「帯状疱疹」を発症させるのです。札幌皮膚科クリニック 安部正敏院長「(ウイルスが)神経に沿って水ぼうそうと同じように表面に出て行こうとして水ぶくれを出し、それこそ帯になってブツブツと出てくる」 患者の数は年々増えていて、国は4月1日から65歳から5歳刻みの年齢を対象に予防ワクチンの「定期接種化」を決めました。 ワクチンは2種類で、1回接種の生ワクチンはおよそ1万円ほど、2回接種の組み換えワクチンは4万円ほどです。 この費用の一部を国が負担します。安部正敏院長「高齢になって帯状疱疹を発症すると神経痛が残る人がかなりいる。人によっては半年、1年、本当に痛みに苦しむ。発症させないということが一番重要」 帯状疱疹には自治体からも補助金が出る場合があるため確認してみて下さい。
東京都の場合、現在の50歳以上が対象の補助金を継続するかどうか、今月中に決まります。