ルビオ米国務長官、中国との貿易交渉で米国の台湾政策は変更せず
Eric Martin
- 台湾への長年の支援を放棄することはないと記者団に語る
- 中国は米政権に対し台湾独立への「反対」を公式に表明するよう要求
ルビオ米国務長官は、トランプ政権が中国との貿易合意を目指す交渉で、台湾への長年の支援を放棄することはないと述べた。
ルビオ氏は25日、イスラエルからドーハへ向かう機内で記者団に語り、「貿易面での有利な取り扱いと引き換えに台湾から手を引くような取引をわれわれがするのではないかと人々が懸念しているのであれば、誰もそんなことを考えていないということだ」と明言した。
中国の習近平国家主席はトランプ政権に対し、台湾独立に「反対する」と公式に表明するよう要求しており、実現すれば中国政府にとって大きな外交的勝利となる。
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トランプ大統領と習主席は、韓国の慶州で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて30日に会談する予定。対面での会談は、トランプ氏が1月に返り咲いて以来、初となる。
米中は貿易や技術移転、人権などを巡って既に緊張関係にあるが、台湾問題は最大の火種の一つだ。米国は台湾にとって最大の軍事的後ろ盾だが、トランプ氏は過去に、米国の保護に対し台湾がより大きな見返りを与えるべきだとの考えを示したことがある。
トランプ氏は大統領専用機内で台湾政策について問われた際、より慎重な姿勢を見せた。
「今はその話をしたくない。これ以上複雑な問題をつくりたくない。この訪問だけでもすでに十分に複雑だ」と述べた。
原題:Rubio Says US Won’t Change Taiwan Policy for China Deal (1)(抜粋)
— 取材協力 Josh Wingrove
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