話題株ピックアップ【夕刊】(2):日本製鉄、三井ハイテク、HIS

日本製鉄 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本製鉄 <5401>  2,872.5円  +43.5 円 (+1.5%)  本日終値  日本製鉄<5401>は堅調。同社は14日、米国鉄鋼業において前例のない大規模な投資を実現し、10万人以上の雇用を守り創出する米USスチール<X>との歴史的なパートナーシップについて、トランプ米大統領が承認したと発表した。これに関連して米政府との間で国家安全保障協定を締結し、「2028年までに約110億ドルを投資」することを定めたという。また、「ガバナンス(米政府への黄金株の発行を含む)、国内生産、通商に関するコミットメント」も定められているとした。USスチールの買収計画を巡る先行き不透明感が晴れたことがポジティブ視されている。

■三井ハイテック <6966>  676円  -79 円 (-10.5%)  本日終値  東証プライム 下落率4位

 三井ハイテック<6966>は急落。前週末13日取引終了後に2~4月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比8.4%増の546億7700万円、最終利益は同79.7%減の9億6800万円だった。大幅減益となったことが嫌気された。電動車向け駆動・発電用モーターコアの堅調な需要などを追い風に増収を確保。一方、利益面では車載向け製品の受注減に加え、外貨建て金融資産の為替差損が大きく響いた。なお、通期の増収減益見通しに変更はない。

■エイチ・アイ・エス <9603>  1,400円  -142 円 (-9.2%)  本日終値  東証プライム 下落率5位

 13日に決算を発表。「2-4月期(2Q)経常は40%減益」が嫌気された。

 エイチ・アイ・エス <9603> [東証P] が6月13日大引け後(15:30)に決算を発表。25年10月期第2四半期累計(24年11月-25年4月)の連結経常利益は前年同期比17.8%増の68.8億円に伸び、通期計画の110億円に対する進捗率は62.6%に達し、さらに前年同期の55.9%も上回った。

  ⇒⇒エイチ・アイ・エスの詳しい業績推移表を見る

■サンバイオ <4592>  3,220円  -230 円 (-6.7%)  本日終値

 サンバイオ<4592>は4日続落。前週末13日取引終了後に2~4月期連結決算を発表。売上高はゼロ(前年同期も同じ)、最終損益は15億3100万円の赤字(前年同期1億4400万円の赤字)だった。「アクーゴ」の製造販売承認事項一部変更承認取得に関連する費用に加え、為替差損の計上が重荷となった。前年同期から赤字が拡大したことがネガティブ視されたようだ。

■ギフトホールディングス <9279>  3,625円  -200 円 (-5.2%)  本日終値  東証プライム 下落率7位

 13日に決算を発表。「上期経常は一転3%減益で下振れ着地」が嫌気された。

 ギフトホールディングス <9279> [東証P] が6月13日大引け後(15:30)に決算を発表。25年10月期第2四半期累計(24年11月-25年4月)の連結経常利益は前年同期比3.2%減の15.4億円に減り、従来の17.9%増益予想から一転して減益で着地。

  ⇒⇒ギフトホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■モンスターラボ <5255>  195円  +50 円 (+34.5%) ストップ高   本日終値

 モンスターラボ<5255>がストップ高。前週末13日の取引終了後、代表取締役社長のいな(魚へんに弗)川宏樹社長などを割当先とする57万3772株の第三者割当増資を発表しており、財務体質の強化につながるとの見方から買われたようだ。払込期日は6月30日の予定で、調達資金6949万円は主力のデジタルコンサルティング事業を中心とした事業運営の安定化及び成長加速を目的として、運転資金に全額を充当する予定としている。

■フォーシーズHD <3726>  870円  +150 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値

 フォーシーズHD<3726>がストップ高。同社は前週末13日の取引終了後、第三者割当による新株・新株予約権の発行を決議したと発表した。GFA<8783>やジェリービーンズグループ<3070>、みらい再生支援機構合同会社(東京都中央区)を割当先として新株を発行するほか、新株予約権の割当予定先には実業家の堀江貴文氏や、「元青汁王子」こと三崎優太氏といったインフルエンサーの名があり、材料視されたようだ。フォーシーズは手取り概算で約15億4000万円を調達。太陽光発電や系統用蓄電池の事業に関する開発資金などに充てる。新株と新株予約権が全て行使された場合に交付される株式数の合計をベースとした希薄化率は24.81%となる。

■ブレインズテクノロジー <4075>  928円  +150 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値

 ブレインズテクノロジー<4075>がストップ高。同社は前週末13日の取引終了後、25年7月期第3四半期累計(24年8月~25年4月)の単体決算を発表。売上高は前年同期比29.6%増の9億4200万円、経常利益は同2.5倍の1億2200万円となった。経常利益は通期計画を超過しており、評価されたようだ。ソフトウェアライセンス数が堅調な伸びを示し、複数の大型案件の計上も寄与した。5~7月期において執行予定の費用を見込み、通期の業績予想は据え置いた。同社の取引先には大手企業が多く、決算期の関係で2~4月期の売上高が大きくなる季節性があるという。

■アクシージア <4936>  490円  +78 円 (+18.9%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

 アクシージア<4936>が急反騰し一時ストップ高の492円に買われる場面があった。前週末13日の取引終了後、25年7月期の連結業績予想について、営業利益を2億700万円から4億4000万円(前期比52.1%減)へ、純利益を1億1100万円から1億4000万円(同82.4%減)へ上方修正したことが好感された。売上高は132億8100万円(同8.9%増)の従来見通しを据え置いたものの、第3四半期に主力のインナーケア製品「AGドリンク」をリニューアルし、それに伴い実施した施策が奏功したことなどで、比較的粗利益率の高いAGドリンクの売り上げを伸ばしたことが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年8月~25年4月)決算は、売上高100億8000万円(前年同期比10.6%増)、営業利益4億2600万円(同55.3%減)、純利益2億1100万円(同74.0%減)だった。

■ネオジャパン <3921>  1,907円  +277 円 (+17.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

 ネオジャパン<3921>は大幅反発で約5カ月ぶりに年初来高値を更新。前週末13日取引終了後に2~4月期連結決算を発表。売上高は前年同期比18.3%増の19億9600万円、営業利益は同47.6%増の6億4400万円だった。価格改定効果などが寄与した。 株探ニュース

関連記事: