『シージエックス』世界2位CAG Osaka所属選手(24)が3ヶ月もの暴行・監禁容疑で逮捕、チームは契約解除し公式戦辞退

Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』プロ競技シーンにて、プロチームCAG Osakaのメンバーとして活躍していたプロ選手「BlackRay」こと長谷川 翔容疑者(24) =東京都北区十条仲原= の逮捕が報じられた。逮捕されたのは長谷川容疑者を含めた7名で、30代の男性を約3ヵ月にわたって暴行・監禁していた容疑がかけられている。

報道を受け、CAG Osakaは長谷川容疑者との契約を解除。出場中だった公式戦「Asia Pacific League 2025 Stage 1:APAC North」からも辞退を発表した。本人は容疑を否認している。

7月17日、取引先の男性を3ヵ月にわたって暴行・監禁した容疑で、建設業の男ら7名が警視庁に逮捕された(時事通信)。被害者とは、内装工事代金をめぐるトラブルがあったとされている。

借金・保険解約を強要…内装工事のトラブルが発端 取引先の男性を3カ月監禁・暴行か【報道ステーション】(2025年7月17日)

1月29日から4月30日にかけて、容疑者らは被害者男性をホテルやトランクルーム、民泊など計10数カ所で監禁していた。さらに熱湯をかけたり、金づちでたたいたりし、骨折や全身のやけどなどで6ヵ月の重傷を負わせた疑いもある。また、監禁時の様子を動画で撮影し、共有していた。

鬼畜の所業。被害男性は全治6ヵ月

上掲の動画では、主犯格である建設業者・大城優斗容疑者をはじめとする7名が、板橋区・高島平署へと入る様子がおさめられている。逮捕された7名の中には、『シージエックス』のプロ公式競技シーンのファンたちには見知った顔が連なっていた。「BlackRay」の名でこれまで公式戦に出場し続けてきた、長谷川翔容疑者だ(動画の14秒あたり)。

長谷川 翔容疑者は「職業不詳」となっている

長谷川翔容疑者は容疑を否認。他の6名とともに大城容疑者から持ちかけられる形で、暴行や見張り、監禁場所の提供などに加担したとされる。

容疑は否認

BlackRayこと長谷川容疑者は、2019年からプロチームCAG Osakaに所属。チームの中核的な選手として、世界最高峰の機械的なスキルを発揮してファンをわかせてきた。日本シージ界を代表する大ベテランの1人と言って間違いない存在だった。

BlackRay選手(CAG公式からは既に削除されている)

CAGは今年5月に、ブラジルで開催された世界大会「RE:L0:AD 2025」にも出場。日本チームとしては史上初となる、世界2位の歴史を打ち立てたばかりだった。大会では長谷川容疑者も、SiegeGGのレーティングで1.09(18位)と、高い個人成績を残していた。

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CAG Osakaは現在、日本と韓国のプロ8チームからなるリーグ戦「Asia Pacific League 2025 Stage 1:APAC North」に出場しているところだった。

CAGは6月15日にスタートしたグループ戦を全体4位と活躍し、上位6チームによるプレイオフ・トーナメントに進出。今週末には韓国チームPSG TALONとの対戦を控えていた。

このプレイオフで優勝すると、世界ランキングのポイント(SIポイント)が300ポイント獲得できるだけでなく、8月5日よりサウジアラビア・リヤドにて開催される超高額賞金大会「Esports World Cup 2025」のシージ部門に出場する資格が得られる。

しかし今回の報道に呼応する形で、CAGは進行中のこの大会からの途中辞退を発表した。

【大会出場辞退のお知らせ】今週末7月20日(日)に予定されておりました「Asia Pacific League 2025 - Stage 1: APAC North - Playoffs」

への出場を辞退することになりましたので、お知らせいたします。

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