岩手県・久慈港で130センチ 太平洋沿岸に津波 カムチャッカ半島の地震で

[東京 30日 ロイター] - 気象庁は30日夕、太平洋沿岸に出していた津波警報を徐々に注意報へ切り替えた。この日朝にロシアのカムチャッカ半島付近で起きた地震を受け、日本でも太平洋側の各地に津波が到達し、岩手県の久慈港では130センチの高さを観測した。

気象庁によると、北海道の根室市花咲で80センチ、宮城県の石巻港で70センチ、福島県の相馬で60センチ、鹿児島県の奄美市小湊でも40センチの津波を観測した。

地震は午前8時25分ごろに発生。気象庁はいったん津波注意報を出したが、地震の規模を示すマグニチュードを8.7へ引き上げたことを受け、北海道から和歌山県の太平洋沿岸に津波警報を発表した。午後6時30分現在、茨城県から西の地域は注意報に切り替わった。

政府は地震発生後、官邸危機管理センターに情報連絡室を設置。津波警報の発出に伴い官邸連絡室に改組した。

東京電力は福島第1原発、第2原発で廃炉作業中の所員を高台へ避難するよう指示した。14日から8月1日までの予定で進めていた処理水の海洋放出を午前9時05分に手動で停止した。

*津波警報・注意報の状況(午後6時30分時点)

<警報発令中>

北海道太平洋沿岸東部・中部・西部

青森県太平洋沿岸

岩手県

宮城県

福島県

<注意報に切り替わった地域>

茨城県

千葉県九十九里・外房

千葉県内房

伊豆諸島

相模湾・三浦半島

小笠原諸島

静岡県

愛知県外海

三重県南部

和歌山県

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