Claude Fable、GPT-5.5、Gemini 3.5 Flash、それぞれかかる料金は?

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WEBB WRIGHT - GIZMODO US[原文]岩田リョウコ / GIZMODOライター )
Image: Koshiro K / Shutterstock.com

ここらで一旦、料金体系整頓してみましょうか。

AI競争が激しくなり、電力網にさらに負荷がかかる中で、開発者はAIシステムの学習や運用にこれまで以上のお金を費やしています。そしてユーザー側も、最新モデルの使用料によりお金を費やさなくてはいけなくなってきています。

年内のIPOを控えているAnthropicが、とてつもなく強力なモデルと言われる「Mythos」の一般ユーザー向けバージョンの「Fable 5」を9日にリリースしました。が、サービス開始からわずか3日で、アメリカ政府から「安全保障上の懸念がある!」との横槍が入り、突然のサービス停止となってしまいました。

再開のめどは立っていませんが、Fable 5の価格は前世代のOpus 4.8の2倍でスタートしていました。そして対するOpenAIは、ユーザーの使用料高騰の不安に応えるかのように、利用料を大きく値下げすることを検討している、とWall Street Journalが報じています。

AI利用に課金していない人や、あまり使用していない人にとっては、ちょっとわかりにくい話ですよね。AIを使う時には、やることによって必要な計算量は変わってきます。AIに重い作業をさせれば、その分たくさんのトークンを消費します。従量課金のモデルでは、消費したトークンの量に応じて料金が決まるので、使い方によって支払う金額も変わってくるわけです。サブスクのプランなら、毎月定額なのでもう少しシンプルですが、こちらはこちらで独自の条件や価格があり、それは会社やモデルによってまちまちです。

ちょっとすっきりと料金形体を整頓してみましょう。AI業界で特に強力な3つのモデルのポイントをまとめてみます。

Fable 5(Anthropic)

まずは現在は使用停止中ですが、Anthropicの最新モデルFable 5から。

Claude Max、Pro、チーム、そしてエンタープライズプランを契約しているユーザーのみなさんは、6月9日に開始したFable 5を各プランに含まれる既存のトークン枠で23日まで使えることになっていました。Anthropicは、Fableの通常のサブスク型トークン枠についてブログ記事で、「十分な処理能力が確保でき次第」もとに戻すつもりだとしていましたが、わずか3日で停止になってしまったので、どうなるのかなどは今のところは不明です。おそらく、再開後はすべてのFable 5ユーザーに従量課金が適用されるのではないでしょうか。

覚えておきたい大事なポイントとしては、Fable 5はAnthropicのこれまでのモデルよりもトークンを多く消費するということです。なので、もし今Max 5xプランで110ドル(約1万6,000円)払っているとしたら、Fable 5を使っても料金はそのままですが、トークンの上限に早く達してしまう可能性が高いということです。

停止前に発表されていた料金設定としては、Fable 5を使うすべてのユーザーが、入力100万トークンあたり10ドル(約1,600円)、出力100万トークンあたり50ドル(約8,000円)となっていました。

よく使われるざっくりした計算では、1トークンはおよそ4文字に相当するという考えです。なので、100万トークンを使うにはとんでもない量の文章プロンプトになるんですが、たとえば仕事のメールを書いたり夕飯のレシピを作ったりするくらいの用途なら、1,600円でかなりの量がこなせるはずです。ただ、その程度の用途なら、無料プランでもよさそうですね。Fable 5で簡単な作業を頼むのは、言ってみれば、隣の家にマクラーレンW1を運転して行くような感覚です。

Fable 5が得意なのは、ソフトウェアのコードを書くとか、長時間にわたる自律的なタスク。こうした作業には、入力も出力も何十万から数百万という、はるかに多くのトークンが必要になります。なので、シンプルなプロンプトを入れるだけの場合よりずっと料金は高くなります。

とはいえ、もしすでにMax 20xプランに入っていて月に200ドル(約3万2000円)を払っているなら、Fable 5を使うことにしても支払う料金はそこまで変わらないかもしれません。Fable 5はたとえば入力1000 万トークンと出力500 万トークンを使うと、請求額は350ドル(約5万6,000円)になります。

Fable 5の利用料は、何をするかというタスクの負荷で決まります。これはもちろん、従量課金モデルの基本です。何ステップも必要で長い時間がかかる複雑なタスクでモデルを使うのなら、請求額が膨らみやすいので気をつけて使ってくださいね。

GPT-5.5 Pro(OpenAI)

4月にリリースされたGPT-5.5 Proは、ChatGPTの最新モデル。OpenAIのProプラン(月3万円)で使えるほか、Business(1ユーザーあたり月3,050円)や Enterprise(個別価格)のプランでも利用できます。

一方、OpenAIのAPIを通してGPT-5.5を使う開発者は、従量課金が適応されます。入力100万トークンあたり5ドル(約800円)、出力100万トークンあたり30ドル(約4,800円)で、Fable 5よりかなり安く、そしてAnthropicが一般公開しているモデルの中で2番目に高い Opus 4.8より、ほんの少し高い程度となっています。さらに、バッチ処理用のトークン料金が50%安くなるオプションもついています。これは似たようなリクエストをいくつもまとめて、OpenAIのサーバーが一気に処理してくれる仕組みです。まとめて片づけるので無駄が少なくなる一方で、結果が出てくるまでには時間がかかります。

Gemini 3.5 Flash(Google)

Google(グーグル)は、先月登場したGeminiの最強バージョン3.5 Flashについて、スピードと自律的にタスクをこなす能力を、独自のバランスで両立させたものだとしています。

使用制限つきで無料で使えるほか、Gemini Developer APIの料金は、入力100万トークンあたり1.5ドル(約240円)、出力100万トークンあたり9ドル(約1,440円)となっています。これまで見てきたモデルの中では、ダントツで手頃な選択肢ですね。

まとめ

AIには業界共通の標準的な料金体系がないのと同じように、それぞれのモデルの長所と短所にも大きなばらつきがあります。

検索エンジンがちょっと賢くなったくらいのチャットボットで足りる、という方には、Claude、ChatGPT、Geminiの無料版でたぶん十分だと思います。コーディングやリサーチなど、もっと高度な作業が仕事で必要な人は、サブスクに課金するのをおすすめします。

サブスクにもチョイスがいろいろとあるので、「使用制限」や「従量課金」といったキーワードをしっかり確認してから選ぶようにしてくださいね。

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