トヨタ「センチュリーSUV」が1億1700万円!? ロールス・ロイス「カリナン」を超える価格高騰の背景とは!?【ロシア】

トヨタの超高級SUV「センチュリーSUV」が、ロシアで驚くべき価格で販売されていることがわかった。モスクワの中古車市場では、走行距離の少ない2024年式センチュリーSUVが約73万7000ドル(約1億1700万円)で売りに出されているという。日本での新車価格が2700万円からであることを考えると、実に4倍以上の価格だ。

センチュリーSUVは、トヨタのフラッグシップSUVとして2023年に登場したモデルである。ショーファーカーとしての性格を持ちながら、高級SUV市場ではロールス・ロイス・カリナンやベントレー・ベンテイガなどを意識した存在ともいわれる。

トヨタ センチュリー SUV

今回話題となった車両を販売しているのは、モスクワの中古車ディーラー「Royal Motors」。車両は左ハンドル仕様の2024年モデルで、ワンオーナー車。走行距離はわずか2100kmだ。

ボディカラーはブラックで統一され、22インチアルミホイールやレッドのブレーキキャリパーを装着。新車に近いコンディションを維持しているという。

トヨタ センチュリー SUV

センチュリーSUVは、TNGA-Kプラットフォームをベースに開発された。パワートレインには3.5L V6プラグインハイブリッドシステムを採用し、システム最高出力は412psを発揮する。

駆動方式はE-Four Advanced四輪駆動システムを採用。21.3kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、EVモードでは約69kmの走行が可能だ。

トヨタ センチュリー SUV

注目すべきは、その価格が一部のロールス・ロイス・カリナン中古車を上回る水準に達している点である。その背景には、ロシア市場特有の事情がある。現在ロシアでは、多くの輸入車が並行輸入に依存しており、メーカーの正規販売ルートを利用できないケースが少なくない。そのため輸送費や各種手数料が上乗せされ、希少車ほど価格が高騰しやすい状況となっている。

トヨタ センチュリー SUV

センチュリーSUVのような少量生産の高級車では、その傾向がさらに顕著だ。こうした現象はセンチュリーSUVだけに限らない。ロシアでは日本から輸出された中古車が高値で取引されており、トヨタ、日産、ホンダ、スバルなどの日本車は高い人気を維持している。

日本車が支持される理由は、その高い信頼性と耐久性にある。厳しい寒冷地環境でも安定した性能を発揮することから、「長く安心して乗れるクルマ」として評価されてきた。特に極東ロシア地域では右ハンドル車が広く普及しており、日本から輸入された中古車が日常の移動手段として定着している。

近年は欧米メーカーのロシア市場撤退や新車供給の減少もあり、中古日本車への需要がさらに高まっている。品質の高い日本車が限られた供給のなかで争奪戦となり、価格上昇を招いているのだ。

トヨタ センチュリー SUV

その影響は日本国内にも及んでいる。ランドクルーザーやジムニー、一部のハイブリッド車などは海外需要の高まりによって流通量が減少し、中古車価格が上昇するケースも見られる。

世界的な電動化が進む一方で、耐久性に優れるガソリン車やハイブリッド車への需要は依然として根強い。今回のセンチュリーSUVの事例は、日本車が世界市場で持つ高い価値を改めて示す象徴的な出来事といえそうだ。

トヨタ センチュリー SUV

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