米国株式市場=反落、ダウ244ドル安 エヌビディアは引け後上昇
米国株式市場は、連邦準備理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を消化する中、反落して取引を終了。2021年1月撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)
[ニューヨーク 28日 ロイター] - 米国株式市場は、連邦準備理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を消化する中、反落して取引を終了。終盤にかけて半導体設計会社が下落した。
半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabは引け後に発表した第1・四半期決算で売上高が市場予想を上回り、株価は時間外取引で5%上昇した。ただ、第2・四半期の売上高見通しは市場予想を下回った。通常取引は0.5%安で終えた。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は28日、関係筋の話として、トランプ政権が半導体設計ソフトを提供する米企業に対し、中国企業に対するサービス提供を停止するよう命じたと報道。これを受け、ケイデンス・デザイン・システムズ(CDNS.O), opens new tabとシノプシス(SNPS.O), opens new tabの株価が取引終盤に下落した。ケイデンスは10.7%の大幅安となった。 もっと見る
28日公表された5月6─7日のFOMC議事要旨では、当局者らが今後数カ月でインフレと雇用悪化という「難しいトレードオフ」に直面する可能性があると認識していたことが分かった。 もっと見る
スパルタン・キャピタル・セキュリティーズのチーフエコノミスト、ピーター・カーディロ氏は「議事要旨では新しいことは何も明らかにされなかった。FRBは基本的に様子見姿勢で、貿易に関してより明確な情報を得ようとしている」と語った。
トランプ大統領は、欧州連合(EU)からの輸入品に50%の関税を課すと警告したが、週末に姿勢を軟化させたことから、前日には株価が大幅に上昇していた。
S&P総合500種(.SPX), opens new tabは年初来で0.1%高に浮上しているが、2月19日に付けた終値での最高値を依然として下回っている。
ロイターがストラテジストやアナリストを対象に実施した調査では、S&P500は現在の水準付近で今年を終えるとの見方が多い。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.79対1の比率で上回った。ナスダックでも2.04対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は156億株。直近20営業日の平均は177億株。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場
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