3週間で29人遭難、その9割が外国人…スキー場で横行する“外国人コース外遭難”の現実「彼らは頭を下げることは絶対にありません」(集英社オンライン)

「誰かがすべった跡があったから、行けると思った」。新潟県南魚沼市のスキー場で2026年1月、コース外を滑走した外国人客が遭難する事故が起きた。前出の言葉は、救助された外国人たちが、判でおしたように口にする言葉だ。 【画像】「決して安くない」コース外遭難…ルールを無視した代償 スキー場には多くの外国人観光客が訪れているが、ルールを逸脱した「コース外滑走」によるトラブルが頻発している。現場の警察やスキー場への取材からは毎週のように繰り返される救出劇と、意図的な立ち入りに対する苦悩が浮き彫りになった。

「中国人の友人が遭難したようだ」 1月25日午後2時47分に1本の110番通報が入った。通報者は遭難した当事者ではなく、相談を受けた知人だった。場所は新潟県南魚沼市の六日町八海山スキー場。コースとして管理されていないエリアに、迷い込んでしまったという。 同署によると、遭難していたのは30代から40代の男性6人。内訳は中国籍の外国人観光客が5人、台湾出身の者1人だった。奇妙なことに、彼らはもともと6人のグループだったわけではない。3人組のグループと、それぞれ単独ですべっていた3人が、コース外の同じ場所で偶然鉢合わせ、身動きが取れなくなって「6人の遭難者」となったのだ。 通報時点ですでに夕刻が迫っていた。冬山での夜間捜索は、救助隊にとっても二次遭難のリスクが高いため、警察は非情とも言える判断を下さざるを得なかった。 「今夜はもう山には入れない。そこで一泊しなさい」 警察は電話を通じ、雪に穴を掘って風雪をしのぐ「ビバーク」を指示した。6人は雪山の中で恐怖の一夜を過ごすことになった。 翌26日午前6時半、警察5人、消防6人、さらにスキー場パトロール隊を加えた捜索隊が出動した。午前8時40分に6人と接触した。 幸い全員にけがはなく、自力歩行が可能だったため、捜索隊が雪道を踏み固めて誘導し、午前11時54分、全員が徒歩で下山した。 なぜ彼らはコース外へ飛び出したのか。救助後の聴取に対し、彼らは異口同音にこう主張したという。 「誰かがすべった跡があったので、行けると思って行った」 「コース外だとは知らなかった」 しかし、南魚沼署はこの言い分に懐疑的だ。 「現場には『ここから先は入ってはいけない』と示すネットや規制線が張られています。彼らはその切れ目などから侵入している。警察官の肌感覚として、彼らが『わざと入りました』と認めて頭を下げることは絶対にありません」 同署関係者は、彼らは意図的にコース外滑走をしていると実質的に見ている。 同様の事案は今回の2日前、1月23日にも発生していた。 同じスキー場で20代の中国人男性1人が遭難し、翌24日朝に救助されている。この男性も「ふぶいて視界が悪く、気づいたらコースを外れていた」と釈明したが、担当者は「いくら視界が悪くても規制線は視認できるはずだ」と指摘する。

集英社オンライン
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