「看板番組の看板スターとして…使い続ける神経がおかしい」 フジテレビ番組審議委員長「中居正広氏」出演継続に断…「週刊フジテレビ批評」放送

 フジテレビ系「週刊フジテレビ批評」(土曜・午前5時半)は15日、同局の番組審議会が12日に行われたことを伝えた。

 審議会では、清水賢治社長が就任のあいさつを行い、通常は個別の番組に対する審議を変更して元タレント・中居正広氏と女性とのトラブルをきっかけに騒動に発展した問題への審議を行った。

 委員会の最後に委員長で弁護士の但木敬一氏は、今回の問題を「私の意見を一言で申し上げると全く時代錯誤だということであります」と断じた。

 続けて「今度の件が子細はわかっていませんけど、俺はスターだ、というそれだけの偉さを背景にして何かをしたとすれば、それは重大な職務違反ですよね。それを会社が重大な問題だと考えずにこれはプライベートな問題だと考えたのは全然ランクが違う」と指摘した。

 さらに「その時に彼女が、あんまり大げさにしないでください、と言った時にどう応じるかの問題はあると思いますけれども」とした上で「つまり、今は、人材が宝だ、という時代なんです。その宝の人材に対して攻撃をかけてきた人に対する反撃をどうするかという問題としてちゃんと会社は考えたか?」と疑問を投げかけた。

 その上で23年6月初旬時点で同局幹部は、女性のトラブルを把握していたが、中居氏が出演していた「だれかtoなかい」(1月22日に打ち切り発表)を継続させたことに「1年6か月、看板番組の看板スターとして使ったことについて本当にフジテレビは、自分でどれだけ反省しているのかな?というのが僕にはわからない。看板番組の看板スターとしてそういうことをやった男を使い続けるって神経がおかしい。そんな人を1年半も続けて出させるなんてのは、視聴者に対する裏切りじゃないですか?だましですよね?こんな事をやった男を私たちはずっと主役で使い続けますよっていうのは神経そのものが非常におかしい」と憤りを表していた。

 ◆フジテレビ番組審議委員

 委員長・但木敬一氏(弁護士)

 副委員長・岡室美奈子氏(早大教授)

 井上由美子氏(脚本家)

 小山薫堂氏(放送作家・脚本家)

 最相葉月氏(ノンフィクションライター)

 齋藤孝氏(明大教授)

 舞の海秀平氏(大相撲解説者)

 三浦瑠麗氏(国際政治学者)

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