大人向け「スーパーカー自転車」は和テイストだった リトラクタブルライトにRFID認証など装備満載
昭和50年代(1975~85年)に男の子達が熱狂した通称「スーパーカー自転車」をご存知でしょうか。空前のスーパーカーブームを背景に多くの自転車メーカーがクルマをモチーフにした装備の児童向け自転車を投入し、それが大ヒットしました。 【画像12枚あり】リトラクタブルヘッドライトが自動的に開いた スーパーカー自転車には、つや消し黒のボディ、大きな2つのヘッドライト、レバーグリップを持つ多段ギアといった共通する特徴があります。当時の男の子達は、それこそスーパーカーに乗った気分でギアを変えながら街を走り回っていました。 次第にメーカー間の競争が激しくなってくると、装備は豪華になっていきます。中にはリトラクタブル式のヘッドライトやピカピカ光るフラッシャー、油圧ブレーキなどを搭載したものまで登場。当然、価格も高くなり、買ってもらえる子は限定され、そうではない男児たちの羨望を集めました。 そんな昭和のスーパーカー自転車が、令和版になって帰ってきました。しかも大人向けもあります。 8月27日に開幕した「TOKYOおもちゃショー2026」の会場には、8月上旬に発売した子供向けのスーパーカー自転車「MIRIDE S」と共に、「SUPERCAR BIKE NEXT GENERATION」と書かれた大人向けスーパーカー自転車が初めてお披露目されました。再現された昭和のスーパーカー自転車も並んでいます。 大人向けのスパーカー自転車を作ったのは「自転車に“文化”を載せる謎のブランド」を自称する「EDO BIKE」。同じブースでMIRIDE Sを展示し、「スーパーカー自転車」の登録商標を持つアイデス(東京都大田区)との関係は分かりません。謎のブランドですから。
意外だったのは、大人向けスーパーカー自転車は、黒を基調として各所に金をあしらってシックな趣だったことです。これなら確かに大人が乗っても恥ずかしくありませんが、昭和のスーパーカー自転車のイメージとはだいぶ違います。 でも次の瞬間、印象は大きく変わりました。ハンドルの前にあるリトラクタブルヘッドライトが自動的に開いたのです。さらに後部フラッシャーも紫や赤に光り出し……と思えばアニメーションまで始めました。これは確かにスーパーカー自転車です。 EDO BIKEの担当者によると、デザインのテーマは“和”。「フレームはただの黒ではなく、南部鉄器風の重厚なテクスチャードブラックで『令和鉄肌(れいわてつはだ)』と名付けました。先程のオートリトラクタブルヘッドライトは『カラクリ眼』、後部フラッシャーは8つのLEDモジュールを使っていて『八連残光(はちれんざんこう)』と呼んでいます」。 他にも、12段のリモートギア「十二段変速」やワイヤレスシフトコントローラーの「秘伝レバー」、スマートフォンを使って所有者本人を判別するRFID認証システム「極印(ごくいん)」など、最新テクノロジーも満載です。 では、なぜ大人向けのスーパーカー自転車を作ろうと思ったのでしょうか。 「昨年のおもちゃショーでMIRIDE Sや再現した『昭和のスーパーカー自転車』を展示したところ、最も熱狂的に反応してくれたのが、かつてスーパーカー自転車に乗っていた50~60代の大人でした。『当時のワクワクをもう一度味わいたい』『大人版の発売はないのか?』という多くの熱い要望を受け、現代の技術と和のテイストを融合させて開発しました」。 実は製品化はすでに決定していて、発売は27年中を予定しているそう。価格などの詳細は未定。かつてスーパーカー自転車を乗り回していた大人たちが、再び街に繰り出す時がきたようです。
ITmedia NEWS