米11月CB消費者信頼感111.7、16カ月ぶり高水準

コンファレンス・ボード(CB)が26日に発表した11月の米消費者信頼感指数は111.7に上昇した。労働市場に対する楽観的な見方の高まりと株価上昇を背景に、市場予想の111.3も上回った。2022年12月撮影(2024年 ロイター/Eduardo Munoz)

[ワシントン 26日 ロイター] - コンファレンス・ボード(CB)が26日に発表した11月の米消費者信頼感指数は111.7と、2023年7月以来、16カ月ぶりの水準に上昇した。労働市場に対する楽観的な見方の高まりと株価上昇を背景に、市場予想の111.3も上回った。

10月分は前回発表の108.7から109.6に上方改定された。

信頼感の上昇は35歳未満の年齢層がけん引した。一方、35─54歳の年齢層ではわずかに低下した。年収12万5000ドル超の世帯と1万5000ドル未満の世帯を除く全ての所得層で信頼感は上昇した。

今後1年間で株価が上昇すると予想した消費者は56.4%と過去最高に上った。

向こう1年間のインフレ期待は4.9%と、10月の5.3%から低下し、20年3月以来の低水準となった。

職が「十分」と「就職困難」の回答から算出する労働市場格差に関する指数は18.2。前月は16.5だった。

CBのチーフエコノミスト、ダナ・ピーターソン氏は、11月の上昇は主に、特に労働市場に関して、消費者が現状をより前向きに評価したことによると指摘。

「前月と比べると、消費者は今後の雇用機会についてもより楽観的になっており、期待指数はほぼ3年ぶりの高水準となった」と述べた。

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