ファミマとローソン「備蓄米」あす前倒し販売へ

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 5日からコンビニで備蓄米を買うことができます。コンビニ大手の「ローソン」と「ファミリーマート」は予定を前倒し、5日から販売を開始すると発表しました。

■「備蓄米」前倒し販売へ

ファミリーマートが、随意契約で政府から購入した備蓄米

 4日午前、神奈川県内の精米工場に運ばれてきたのは、新潟県産の「こしいぶき」。コンビニ大手のファミリーマートが、随意契約で政府から購入した備蓄米です。契約した量は1000トン。4年前に収穫された2021年産の“古古古米”です。

 ファミリーマートは予定を前倒して、5日から店頭で販売を開始します。コンビニで備蓄米が売られるのは初めてです。

ファミリーマート 製造基盤整備部 仲沢正幸さん 「手頃感のある価格帯でいち早く、全国にあるコンビニ網を使用しながら届けたい」

 備蓄米を「いち早く」、そして「手頃な価格」で消費者へ。

 “古古古米”の備蓄米は1キロで販売。価格は税抜き360円、税込み388円です。5日から東京と大阪のそれぞれ10店舗で買うことができます。店舗は公表していませんが、販売開始時間は東京が午前8時以降(順次)、大阪は午後1時からを予定しています。

仲沢さん 「全国の中でいち早く届けられる地区から、当初は特別便で対応。その後は順次、通常の便に切り替えて納品したい」

 袋には「備蓄米」と書かれたシールが貼られています。6月中旬から随時、全国の店舗に広げていくといいます。

 またローソンでも5日から、東京と大阪の5店舗ずつで販売。備蓄米1キロで、税抜き360円。2キロは、税抜き700円です。

70代 「備蓄米の“古古古米”を1キロで売るんですか?ぜひ試してみたい」
50代 「手ごろな値段で少量でも買えるのはうれしい」
80代 「お年寄りは少しずつのほうが、持って帰るのに持ちやすい。5キロだと重たい」
50代 「う〜ん。自分だけだったら買うけど、子どもがいるので私の中では選択肢にないかな」

 備蓄米の流通が加速してきたものの、全国のスーパーでのコメの平均価格は5キロあたり税込み4260円と、依然として高止まりしています。

 こうしたなか、改めて注目されているのが「ふるさと納税」です。

さとふる 広報 井田尚江さん 「今年2025年のコメの人気が大変高まっている」

 銘柄の新米をお得に手に入れるチャンスが!

井田さん 「新米の寄付受け付けは、もうすでに始まっているので、新米を今年食べたいという人は、今のうちに寄付することをすすめている。去年も予定数を早めに終了してしまった自治体もあった。待っているよりも、もし目当ての地域や新米があれば、今のうちに寄付したほうが確実」

 コメどころの自治体では、秋に収穫される新米を返礼品とした、ふるさと納税の受け付けが始まっています。

湯川村の職員 「今回、精米で大丈夫ですか。精米の1口は1万4000円」
申込者 「育ち盛りの孫がいるので、とりあえず2口」

 福島県の湯川村では、特産品の「コシヒカリ」を5キロ1口として1万4000円以上の寄付で受け付けています。

湯川村役場 政策財務係 芦沢卓也主査 「5月26日の受け付け開始時には100俵(6トン)限定で受け付けしたが、一週間ほどで100俵に到達したので、今週6月2日からさらに100俵追加して合計200俵限定」

 ふるさと納税では、控除上限額の範囲内であれば実質負担が2000円とあって、コメが高騰するなか申請が殺到しているといいます。

湯川村のコメ農家 高橋勝彦さん 「本当にうれしい。おいしいコメを安く多くの人に食べてほしい」
コメに関する検索ワードが今年は10位以内に5つもランクイン

 ふるさと納税のサイトでは、コメに関する検索ワードが今年は10位以内に5つもランクイン。「コメ5キロ」という検索ワードは、去年から急上昇しています。

 今月から、2024年産の「ゆめぴりか」の受け付けを開始した北海道三笠市は、返礼品の月間ランキングで5位に。

北海道 三笠市役所 市税係 菅谷吉隆係長 「ことのほか、うれしいですね。コメに寄付が殺到して量を確保できない自治体があるなかで、私ども決してそういうことがないように事業者にも徹底してもらい計画的に寄付を集めた」

 寄付額は、10キロで3万円。一週間ほどで「特Aランク」の「ゆめぴりか」が届くといいます。

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