Xiaomiが「POCO F8 Pro」発売 8万9980円からのハイエンド 初の望遠レンズやBose音響を搭載
Xiaomi Japanは1月22日、スマートフォンPOCOブランドの最新モデル「POCO F8 Pro」を発売した。販売価格は、メモリ12GBとストレージ256GBを搭載したモデルが8万9980円、12GBと512GBを搭載したモデルが9万9800円だ。なお、2月4日までは早割価格が適用され、それぞれ7万4980円、8万4980円で購入可能となっている。
「POCO」は、Xiaomiから誕生したサブブランドだ。若年層のテック愛好家を主なターゲットに据えており、ユーザーの声に耳を傾け、彼らが求めるスペックと価格のデバイスを提供することを哲学としている。Xiaomi Japan マーケティングマネージャー 片山将氏によると、POCOブランドのスマートフォンは「過去7年間で世界累計9300万台の出荷を記録しており、年内に1億台の到達を目指している」そうだ。
POCOの製品群は3つのシリーズで構成される。フラグシップかつハイエンドの「Fシリーズ」、ミッドレンジの「Xシリーズ」、ベーシックかつエントリーの「Mシリーズ」だ。日本市場においては、2022年6月にゲーミング機能に特化した「POCO F4 GT」を投入。その後、2024年6月に「POCO F6 Pro」を発売し、2025年には「POCO X7 Pro」「POCO F7 Ultra」「POCO F7 Pro」を展開するなど、ラインアップを拡充させてきた。
今回のPOCO F8 Proは、ハイエンドを担うFシリーズの最新モデルに位置付けられる。2025年はUltraとProの2モデル体制だったが、2026年はProモデルのみの投入となった。これは、昨今の急激な円安ドル高や部材コストの高騰といった情勢を受け、製品のコストパフォーマンスを維持するための戦略的判断だと考えられる。
POCO F8 Proは、前世代の最上位モデルだPOCO F7 Ultraと共通のプロセッサ「Snapdragon 8 Elite」を搭載している。Proモデルでありながらフラグシップ級のパフォーマンスを備えており、AnTuTuベンチマークスコアでは300万点以上を記録する。高負荷なゲームプレイにも対応できるよう、最大熱伝導率を約40%向上させた3層構造の冷却システムを採用した。また、ソフトウェア面ではゲームプレイを最適化する「WildBoost Optimization」を搭載し、長時間のプレイでもフレームレートと端末温度を安定させる。
ディスプレイには、6.59型の「POCO Hyper RGB Display」を採用した。従来の2Kディスプレイで用いられていたペンタイル配列とは異なり、各サブピクセルを最大限に活用する配列を導入している。これにより、1.5Kの解像度でありながら従来の2Kに匹敵する鮮明さを実現した。また、1.5Kを採用したことでPOCO F7 Proと比較してディスプレイの消費電力を約20%削減することに成功している。ピーク輝度は3500ニトに達し、DC調光技術によって目の疲れを軽減する仕様となっている。
音響面では、音響技術の専門知識を持つ「Bose」とのコラボレーションをPOCOとして初めて実現した。Boseとの共同チューニングにより、深みのある低音から広大なサウンドステージまで上質なサウンド体験を提供する。ハードウェアには、同じサイズのスピーカーを2つ配置したデュアルスピーカー構成を採用し、バランスの取れた音響を実現している。
カメラ性能も大幅な強化が図られた。Fシリーズとして初めて望遠レンズを搭載し、光学2.5倍ズームに対応した。AI技術と光学式手ブレ補正(OIS)、電子式手ブレ補正(EIS)を組み合わせたロスレスズームは5倍まで対応し、ひずみを抑えたポートレート撮影が可能だ。アウトカメラは3眼構成で、5000万画素のメインカメラ、5000万画素の望遠カメラ、800万画素の超広角カメラを備える。メインカメラのセンサーには、前作のUltraモデルで好評を得た「Light Fusion 800」を採用し、再現性の高い高精細な撮影を可能にしている。
実用面では、バッテリー容量を先代POCO F7 Proの6000mAhから6210mAhへと増量した。100Wの急速充電に対応しており、16分で50%の充電ができる。さらに、22.5Wのリバース充電機能を備え、他のスマートデバイスへの給電も可能だ。
機能面では、ユーザーからの要望が多かったeSIMにFシリーズとして初めて対応し、デュアルeSIMもサポートした。また、「Xiaomi 15T Pro」にも搭載されていたオフライン通信機能を導入。モバイルネットワークの信号が届かない場所でも、対象デバイス間であればBluetoothと独自プロトコルを組み合わせて1km以上の距離で連絡が取り合える。OSには最新の「Xiaomi HyperOS 3」を搭載し、効率的な操作性とデバイス間の連携を強化している。
POCOはこれまで圧倒的なコストパフォーマンスを武器に市場を切り開いてきたが、現在の市場環境は厳しい局面にある。Xiaomi Japan プロダクトプランニング本部 本部長 安達晃彦氏は、製品価格の維持について懸念を示している。メモリをはじめとする部材の市況は日々変化しており、高騰する傾向にあるという。安達氏は、少なくとも1月15日の発売から一定期間はこの価格で提供したいという意向を示しつつも、今後の市場動向に応じた対応については現時点での明言を避けた。
一方で、Xiaomiがグローバルで第3位のスマートフォンメーカーだことを強調し、その高い調達力を生かしていく方針だ。安達氏は「Xiaomi製品のアイデンティティーであるコストパフォーマンスを維持できるよう、企業努力を継続していく」と述べている。なお、現時点でPOCO F8 Proの国内通信キャリアによる販売予定はない。
POCO F8 Proは、シームレスな一体型加工ガラスを採用したチタンシルバー、ブラック、ブルーの3色で展開される。Proモデルという位置付けながら、プロセッサやカメラセンサー、充電性能において従来のUltraモデルに匹敵する仕様を凝縮した一台となっている。
- Xiaomiがハイエンド「POCO F7 Ultra/F7 Pro」発売 最上位モデルが9万9900円から、コスパを徹底追求 Xiaomi Japanは3月27日18時、POCOブランドのスマートフォン「POCO F7 Ultra」「POCO F7 Pro」の2モデルを発売する。市場想定価格はF7 Ultraの12GB/256GBが9万9980円(税込み、以下同)、同モデル16GB/512GBが10万9800円、F7 Proの12GB/256GBが6万9980円、同モデル12GB/512GBが7万9980円となっている。いずれもハイエンドクラスの性能を持ちつつ、価格を11万円以下に抑えている。
- Xiaomiが激安スマホ「POCO」シリーズを矢継ぎ早に投入する狙い 2025年になって変わったこと Xiaomiが2025年、ECサイトを中心に販売しているPOCOシリーズを、日本で矢継ぎ早に投入している。ミッドレンジ、ハイエンド、エントリーに位置付けられるモデルを合計4機種発売した。同社は一般ユーザーに裾野を広げてコスパの高さを訴求していく。
- ハイエンドスマホ「POCO F6 Pro」が6万9980円からの衝撃 “オンライン特化販売”は日本で根付くか Xiaomiは、サブブランド的に展開しているPOCOの新モデル「POCO F6 Pro」を5月23日に海外で発表した。円安の為替相場が続く中、ハイエンドモデルでわずかながら7万円を下回る価格は破格の安さと言っていいだろう。POCO F6 Proはオンライン専売モデルだが、日本でこうした販売方法が定着するのかも気になるところだ。
- 「POCO F6 Po」の姉妹モデル「POCO F6」もコスパ抜群 Snapdragon 8s Gen 3搭載で約6万円 日本でも発売されたXiaomiの「POCO F6 Pro」は、Snapdragon 8 Gen 2を搭載しながら7万円を切るモデルとして、価格性能比の高さが話題となっています。海外ではその下のモデルとして「POCO F6」も販売されています。Xiaomiはミドルレンジからミドルハイレンジクラスのラインアップを強固なものにしています。
- Xiaomiが「POCO F6 Pro」を発売 Snapdragon 8 Gen 2搭載で6万9980円から、ゲーミング要素は控えめに Xiaomi Japanは5月23日にゲーミング性能をアピールするスマートフォン「POCO F6 Pro」を発売した。メモリとストレージと市場想定価格は、12GB/256GBで6万9980円(税込み、以下同)、12GB/512GBで7万9980円となっている。カラーはブラックとホワイトの2色で展開する。
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