「いいえ欽ちゃん、それは違います」長嶋茂雄が巨人監督退任前に“絶対に許せなかった”人事「あそこで辞めるのが一番よかった…」名将はなぜ悔やんだか?(Number Web)

 長嶋監督が本拠地で最後の指揮を執る。集まった満員の観衆は、それぞれの人生の思いを胸に、最後の姿を見守り続けた。長嶋茂雄とともに同じ時代を共有して生きてきた人、長嶋茂雄に憧れて、野球に興味を持ち始めた人、皆が時代を超えて生きた英雄の別れを惜しんだ。“長嶋〜ッ”と叫ぶ声は、名残りを惜しむよりも、“ご苦労さん”という温かい気持ちのこもったものが多かったようにも見えた。 「スポーツ選手はいいですよネ、みんなから“ご苦労さま”と言われて、惜しまれて去っていけるのですから。我々、芸能人にはそれがないんです」  タレントの萩本欽一が、そんな話を長嶋監督にしたことがあった。長嶋監督の答えはこうだった。 「いいえ欽ちゃん、それは違います。年齢制限というものがあるのです。いつまでも一線でやれる世界のほうが羨ましいくらいですよ」  長嶋茂雄は65歳になっていた。まだ体力的には自信はあったが、退任会見でも言っていたように、“引き際については、ここ数年間ずっと考えていました”という。次代の監督への委譲をずっと視野に入れながら指揮を執っていたのだ。だが、自分の理解者以外へ委譲することだけは絶対に許したくなかった。

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