来週の株式相場に向けて=高値急騰後の一服場面か、日本版「HALO」株に期待感
その一方で、足もとでは「SaaS(サース)の死」に対する警戒感が高まっている。人工知能(AI)が業務を代替することでソフトウエアやITソリューションなどのサービスが取って代わられることへの懸念が強い。1月下旬の米アンソロピックの新技術公開により、マイクロソフト<MSFT>やセールスフォース<CRM>のほか幅広い銘柄が売られているものだが、この日の東京市場でも富士通<6702>やNEC<6701>、それにSansan<4443>、フリー<4478>、マネーフォワード<3994>などが急落した。
市場からは「AI代替懸念の波がどこまで広がるかを注視する必要がある」(アナリスト)との声が出ている。ただ、米国では「HALO(Heavy Asset Low Obsolescence)」株を見直す動きも出ているという。AI代替の懸念が小さい、事業が陳腐化されない価値の高い資産を持つ銘柄で、コカ・コーラ<KO>などが該当するという。
この日本版HALO株の候補として、「重機や機械銘柄などが該当するのではないか」(アナリスト)という見方もある。HALO関連株として、結局、三菱重工業<7011>やIHI<7013>といった防衛関連や三井E&S<7003>など造船関連株が見直されることも考えられそうだ。
スケジュール面では、来週は目立ったイベントは少ない。海外では、17日に米2月ニューヨーク連銀製造業景気指数、18日に米1月鉱工業生産、米12月耐久財受注、1月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録、19日に米12月貿易収支、米2月フィラデルフィア連銀製造業景況指数、20日に米10~12月期GDP速報値が発表される。中国は15日から23日が春節(旧正月)の祝日となる。18日にアナログ・デバイセズ<ADI>、19日にウォルマート<WMT>、ディア&カンパニー<DE>、ニューモント<NEM>が決算発表を行う。
国内では、16日に10~12月期GDP、17日に5年債入札、18日に1月貿易統計、19日に12月機械受注、20年債入札、20日に1月消費者物価指数(CPI)が発表される。18日に特別国会が召集される。16日にブリヂストン<5108>、ロイヤルホールディングス<8179>、18日にトレンドマイクロ<4704>、19日に横浜ゴム<5101>が決算発表を行う。来週の日経平均株価の予想レンジは、5万6000~5万8200円前後。(岡里英幸)