宇治市長選、現職松村氏が再選 「喜びや希望が実感できるまちを」

 任期満了に伴う京都府宇治市長選が8日に投開票された。無所属現職の松村淳子氏(67)=自民、立憲、国民、公明推薦=が、無所属新顔で共産党洛南地区委員長の石川和司氏(65)=共産推薦=と、無所属新顔で元通信事業会社契約社員の柿原教宏氏(48)を破り、再選を決めた。当日有権者数は15万3人。投票率は29・73%(前回34・04%)で、過去最低だった。

 午後10時前、松村氏の当選確実の報が届くと、集まった支持者から拍手が起きた。松村氏はマイクを握り「この4年間取り組んできたこと、選挙活動を通じて寄せられた意見をしっかり踏まえ、喜びや希望が実感できる宇治をめざして邁進(まいしん)したい」と述べた。

 松村氏は子育て医療の制度拡充や、医療・福祉・介護人材の確保と育成などを公約に掲げた。経済界をはじめ、市議会(定数28)与党の自民、旧民主系、公明などに所属する19人が支えた。

 石川氏は、①学校給食無償化②予約制乗り合いタクシー運行③18歳までの医療費無料化――の三つの施策に「すぐに取りかかる」と訴えたが及ばなかった。

 柿原氏は「小中学校給食の無償化、出産支援給付の拡充」などを公約に掲げて一人で選挙戦に挑んだが、支持は広がらなかった。

市長選の確定得票

当 30335 松村淳子 67 無現(2)

  9141 石川和司 65 無新

  4434 柿原教宏 48 無新

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この記事を書いた人

北川学
宇治支局長
専門・関心分野
中東の政治と文化

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