トランプ氏の航空機譲り受け、与党議員からも懸念の声相次ぐ
トランプ米大統領がカタール王室から高額の航空機を無償で譲り受ける計画を巡り、野党民主党だけでなく与党共和党議員からも懸念の声が相次いでいる。写真は、カタール所有のボーイング機。2月15日、フロリダ州のパームビーチで撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)
[ワシントン 13日 ロイター] - トランプ米大統領がカタール王室から高額の航空機を無償で譲り受ける計画を巡り、野党民主党だけでなく与党共和党議員からも懸念の声が相次いでいる。
トランプ氏は12日、カタールからの申し出を拒否するのは「馬鹿げている」と批判を一蹴。航空機は必要な改修後、大統領専用機として使用される見通し。 もっと見る
しかしジョン・スーン上院院内総務は記者団に「精査すべきことが数多く出てくる。この件には非常にたくさんの問題があり、非常に深刻な疑問を招くと思う」と警告した。
カタールの外交政策を長年非難してきたテッド・クルーズ上院議員はCNBCに対してこうした取引に不安を持っていると答えた上で「(カタールから提供される)航空機はスパイや監視活動の面から相当な問題を引き起こすので、今後の展開を見定めたい」と付け加えた。
ランド・ポール上院議員は、トランプ氏が航空機を受け取るのは間違いだと断言。FOXニュースの番組で「わざわざ不適切に見える行動をする価値はないと思う」と語り、自分ならば受け取らないと強調した。
民主党のチャック・シューマー上院院内総務は、トランプ氏に民間ジェット機が提供されることがなぜ、議会の承認を経ず外国政府から政府高官が贈呈品を受け取るのを禁じた憲法の規定に違反しないのか、司法長官が議会できっちり説明するべきだと主張。カタールの申し出について司法省が把握する情報を議会に報告するまでは、トランプ氏が指名した同省高官の人事承認を阻止すると表明した。
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