山見大登投入から東京Vが後半一気の大逆転!大怪我の後輩FW山田剛綺の無念背負い「勝ち続けないと」
[3.15 J1第6節 東京V2-1名古屋 味スタ]
ハーフタイムにチームががらりと生まれ変わった。1点ビハインドで折り返した東京ヴェルディだったが、後半開始と同時にFW山見大登を起用。すると後半18分にカウンターからMF染野唯月のパスで前を向いた山見が、DF佐藤瑶大を振り切って左足でゴールネットを揺らして同点とする。そして同28分、右サイドで獲得したCKを山見が蹴ると、DF綱島悠斗が競り勝って頭に当てる。2試合連続となるゴールで、試合を一気にひっくり返した。
「マッチアップしていた相手がもともとのチームメイトというところで、カットインのところは絶対に寄せてくると思ったので縦に行ってと思っていた。(シュートは)上手くディフレクションしてラッキーな形で入ってくれてよかった。2点目のシーンは相手のストーンが大きいというところで、そこを越えればなにか起きると思ったので狙い通りかなと思います」(山見) 「セットプレーは練習からいい感覚はあった。狙い通りだし、ボールが良かった。前節もそうですが、自分は合わせるだけだったので、本当に周りには感謝したいなと思います」(綱島) ハーフタイムにはやはり、城福浩監督による“喝”が入っていたという。ただその間には分かりやすく動画を使った説明もあったようで、綱島は「攻撃2シーンと守備の2シーンをみせられて、これはいつもの俺らじゃないという話だった。自分たちのリカバリーパワーがどういう風に発揮されているのかを共有できた」と修正に繋がったと感謝を語った。試合後、山見は背番号13のユニフォームを着てサポーターの前に立った。持ち主のFW山田剛綺は、今月2日のG大阪戦で左ひざを負傷。複合靱帯損傷および半月板損傷のために手術を行い、全治は8か月と診断された。
山見と山田は関西学院大時代から苦楽をともにしてきた関係があり、1学年後輩の無念は誰よりも感じ取っていた。山見は「今季中に戻ってこれるかというところですし、来年勝負の年になると思う」と山田の思いを代弁すると、「来年をJ1で戦うためにもチームが勝ち続けないと」と力に変えていた。 (取材・文 児玉幸洋)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!●2025シーズンJリーグ特集