“スター・ウォーズの聖地”イオンシネマ海老名、33年の歴史に幕 『ジェダイの帰還』最終上映に471人集結
1993年4月に開業した日本初(※)のシネマコンプレックスであり、“スター・ウォーズの聖地”として親しまれてきた「イオンシネマ海老名」(旧称:ワーナー・マイカル・シネマズ海老名)が17日、最終営業日を迎え、33年の歴史に幕を下した。最終上映作品には『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』(エピソード6)が選出され、上映後に行われたクロージングセレモニーでは、第17代総支配人の加藤曉司氏が駆けつけた471人のファンに向けて直接感謝を伝えた。
【画像】33年の歴史に幕…最終上映&クロージングセレモニーの様子
「イオンシネマ海老名」は1993年4月24日、日本国内初の本格的郊外型マルチプレックスシネマとして、神奈川県海老名市のイオン海老名店(旧称:海老名サティ)に開業。『スター・ウォーズ』生みの親であるジョージ・ルーカス監督が設立したルーカスフィルムの1部門としてスタートTHX社の厳しい審査を通過し、国内の一般顧客向け劇場として初めてといえる「THX」サウンドシステムを装備した7番スクリーン(通称:エビナナ)の音響と映像パフォーマンスが、映画専門誌のみならずオーディオ専門誌などにも取り上げられ、全国からファンが駆けつけるほどの人気を博した。1997年には年間観客動員数が100万人を突破、今日までの33年間で約1,800万人を動員してきた。
ADVERTISEMENT同館は33年間の感謝を込めて、先月24日(金)よりクロージングイベントとして『スター・ウォーズ』映画シリーズ11作品のTHX上映を実施してきた。最終上映日には、“エビナナ”の座席表と映画館のロゴが入ったオリジナルのクリアファイル(非売品)が鑑賞者全員に配布された。
チューバッカやストームトルーパーも入場14時5分にスタートした『ジェダイの帰還』最終上映には、ストームトルーパーやチューバッカのコスプレイヤーや、ライトセーバーを持参する熱狂的なファンが集結。劇場スタッフの前説が終わると、全員で劇中の名ゼリフ「May the Force be with you」(フォースと共にあらんことを)と叫び、上映が開始された。
海老名市在住の20代男性は「最後にまた『スター・ウォーズ』が観られて良かったです。小さい頃から『スター・ウォーズ』を観てきて、特に海老名は特別な場所。閉館は寂しいですが、とてもいい体験ができました」と名残惜しそうに語った。
ADVERTISEMENTまた、クロージングイベントで初めて『スター・ウォーズ』を鑑賞したという50代男性は「初見でしたが、1977年の1作目でこの世界観を出していたんだと驚きました。これだけ多くのファンがいることもすごくわかりましたし、大スクリーンの迫力も相まって、映画館で観てよかったと改めて思いました」とコメント。期間中にスカイウォーカー・サーガ9作品すべてをTHXシアターで鑑賞したといい、劇場スタッフから「THXファイナル上映」制覇者として賞状が贈呈された。
THXシアターでのクロージングセレモニーには、イオンエンターテイメント代表取締役社長の藤原信幸氏、神奈川エリアのイオンシネマ総支配人が勢揃いしたほか、ライバル劇場としてしのぎを削った「TOHOシネマズ海老名」の石黒総支配人がサプライズ登場。石黒総支配人は「イオンシネマ海老名は、常にその背中を追いかけ、切磋琢磨する最高のライバルでした」と労い、「みなさまが切り開いて育ててきた映画の街・海老名の熱は、残された私たちがしっかりと引き継いでまいります。この街から映画の灯は決して絶やしません。共に走り続けた同志として、私たちからの約束です」と誓った。
加藤総支配人は「当館はTHXを日本で初めて導入した劇場でもあり、『スター・ウォーズ』の聖地として名を馳せました。最後の上映も『スター・ウォーズ』で締めくくることができたのは、映画人として光栄の至りでございます」と感慨深げにコメント。
ADVERTISEMENT続けて加藤総支配人は、「映画館で映画を観ることを続けてほしい」「これからもイオンシネマに足を運んでほしい」「イオンシネマ海老名に代わる新たな劇場でみなさんと再会したい」と“3つのお願い”を投げかける。「3つ目のお願いは私の願望ですが、イオンシネマ海老名から始まった物語をここで終わらせたくはない。もし、また海老名にイオンシネマが帰ってくることができましたら、その時はここにいるみなさん全員と新しい劇場のロビーでお会いしたいなと思っております」と将来的な再会を約束した。
映画ファンで埋め尽くされた閉館間際のロビー閉館時刻を迎えた17時30分ごろ、劇場ロビーは最後のお別れしようと駆けつけた映画ファンで埋め尽くされ、THXシアターから退場する観客を一人ずつ拍手で迎えた。最後は、加藤総支配人をはじめスタッフ一同が来場客を見送り、イオン海老名店が閉館する18時ごろ、劇場入口の扉が完全に施錠された。
ADVERTISEMENT『スター・ウォーズ』シリーズは、22日に7年ぶりとなる劇場新作『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』が公開される。イオンシネマ海老名での上映は叶わなかったが、“聖地”で紡がれた歴史は、これからもファンの間で語り継がれていくことだろう。(取材・文:編集部・倉本拓弥)
(※)シネコンの定義は日本映画製作者連盟「同一運営組織が同一所在地に5スクリーン以上集積して名称の統一性(1、2、3…、A、B、C…等)をもって運営している映画館を抽出したものです」を採用
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キアヌ・リーヴスが、川村真司が原案・脚本・監督を務める、ストップモーション時代劇『HIDARI』の主人公・左甚五郎役で主演声優を務めることが、17日に第79回カンヌ国際映画祭「Annecy Animation Showcase」で発表された。キアヌにとって本作が、日本発のオリジナル作品への初参加となる。
『HIDARI』は数多くの作品と逸話が残る、実在不明の彫刻職人「左甚五郎」の物語を、彼の作品と同じ木彫人形を使って描くストップモーション時代劇。江戸時代の日本、江戸城改築工事の現場で陰謀に巻き込まれ、師匠と愛する女性、そして自らの右腕までも奪われてしまった甚五郎が、失った腕の代わりに武器となる義手を造り上げ、かつて木を彫るために握っていた道具を武器に復讐の戦いに赴く。
ADVERTISEMENT『マトリックス』『ジョン・ウィック』シリーズなどのヒット作で知られ、『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』などのアニメーション作品で声優としても活躍するキアヌ。『HIDARI』では、全てを失い復讐に生きる甚五郎の執念や葛藤と悲哀をその声で表現する。
キアヌは、川村監督が手掛けたパイロット版に感銘を受けたと明かしており「観客としてもぜひこの映画を観たいし、自分もその一部になりたいと思ったんです。『HIDARI』には、世界中の観客の心を動かす、特別な力があると信じています」とコメントしている。
創ることを生業とした一人の男が、破壊に手を染めたその先で、自分自身や生きる意味をみつけ直す復讐と再生の物語。川村監督は、パイロット版の参考にした映画の一本が『ジョン・ウィック』だったといい、「映画化する際に誰を起用したいかという勝手なドリームリストを作った時、一番最初に書いた名前がキアヌ・リーブスでした。まさか本当にその人に参加してもらえるとは夢にも思いませんでした。今でもまだ信じられない気持ちで一杯です」と語っている。
本作は、川村監督が共同設立したクリエイティブ・スタジオWhatever(ワットエバー)と、数々のストップモーション作品で高評価を受けるドワーフスタジオとTECARATの3社が共同開発する。「どーもくん」などドワーフスタジオ作品を手掛けた松本紀子がプロデューサーを務め、「Annecy Animation Showcase」において長編映画化に向けたプレゼンテーションを実施した。
ADVERTISEMENTキアヌ・リーヴス(左甚五郎役)
『HIDARI』のパイロットフィルムを初めて観て、本当にビックリしました。チームが生み出した映像は素晴らしく、脚本を読んで、この作品は唯一無二の映画になると確信しました。観客としてもぜひこの映画を観たいし、自分もその一部になりたいと思ったんです。『HIDARI』には、世界中の観客の心を動かす、特別な力があると信じています。
川村真司(監督)
HIDARIのパイロットフィルムや脚本を作っている時、参考にした映画のひとつは「John Wick」でしたし、映画化する際に誰を起用したいかという勝手なドリームリストを作った時、一番最初に書いた名前がキアヌ・リーブスでした。まさか本当にその人に参加してもらえるとは夢にも思いませんでした。今でもまだ信じられない気持ちで一杯です。でも、こんな名優に参加してもらえるのであれば、彼の力も借りながら必ず面白い作品にできるようチーム一同励んでいきたいと思います。
松本 紀子(プロデューサー)
パイロット版の完成からたくさんの方に見ていただき、その映像の力で新たな仲間を得られることは本当に幸せなことです。まだ決して大人数で動いているプロジェクトではありませんが、確実に「ぜひ、一緒にいてほしい」仲間が来てくれているのは本当に心強い。キアヌのおかげで、私たちの甚五郎は「声」を手に入れました。そして、彼が「面白い」って言ってくれたことは、私たちにとって、ハリウッドが認めてくれている証明にもなります。こうして少しずつ、しかし力強く、仲間と共に前進していきたいと思います。
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仲野太賀主演による大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK総合・毎週日曜午後8:00ほかで放送中)の17日放送・第19回では、吉岡里帆演じる慶(ちか)の哀しい過去が明かされ、テレビドラマや映画で活躍目覚ましい12歳の高木波瑠演じる新キャラクターが登場した(※一部ネタバレあり)。
第19回「過去からの刺客」は、小一郎(仲野)の妻・慶を軸にしたエピソードが展開。小一郎は、かねてから慶が人目を忍んで男と密会していることに気づいていたが、その意外な真相が判明した。事の発端は、小一郎の家臣・藤堂高虎(佳久創)が男と密会する慶を目撃したこと。小一郎は慶の相手を百姓と思い込んでいたが、高虎は身なりからして侍だという。小一郎はこれまであえてその問題に触れていなかったが、ついに「いつも会うておる男は何者じゃ?」「どこの誰なのか素性を話してもらいたい」と慶に切り出した。
ADVERTISEMENT実は、慶には亡き夫・堀池頼広との嫡男・与一郎がいた。しかし与一郎と引き離され、今は夫の両親である堀池頼昌(奥田瑛二)とその妻・絹(麻生祐未)が育てていた……。
慶の前夫・頼広は、斎藤家に仕える重臣で稲葉山城の戦いで討死。頼昌は息子の仇である織田を憎んでおり、与一郎は祖父・頼昌から織田を憎むよう厳しく教育されてきた。しかし、与一郎は思うようにはならず祖父に叱られてばかり。初めは「織田の者とは話さぬ」と頑なだった与一郎が小一郎の温もりに触れて虚勢を崩し、あどけない笑顔を取り戻していくさまを、高木が多彩な表情で演じて見せた。
高木はドラマ「テセウスの船」(2020・竹内涼真演じる田村心の幼少期)、「仮面ライダーガヴ」(2024~2025・知念英知演じるショウマの幼少期)、「Re:リベンジ-欲望の果てに-」(2024・赤楚衛二演じる天堂海斗の幼少期)、映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』(2025・八木勇征演じる月野秋人の幼少期)、『鬼の花嫁』(2026・伊藤健太郎演じる狐月瑶太の幼少期)などに出演。
大河ドラマへの出演は「青天を衝け」(2021・水上恒司演じる尾高平九郎の幼少期)、「光る君へ」(2024・懐仁親王役)、「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(2025・横浜流星演じる蔦屋重三郎の幼少期)に続いて4作目となる。(石川友里恵)
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現在フランスで開催中の第79回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門に出品されている是枝裕和監督の映画『箱の中の羊』(5月29日公開)。同作から是枝監督、綾瀬はるか、大悟(千鳥)、桑木里夢(※「桑」の木の上は十と草冠が正式)、音楽を担当した坂東祐大が現地時間17日に行われた公式会見に出席し、作品のテーマや撮影を振り返った。
本作は、少し先の未来を舞台に、息子を亡くした夫婦が、亡き息子と同じ姿・声を持つヒューマノイドを迎え入れるさまを描くストーリー。夫婦に綾瀬、大悟(千鳥)がふんし、亡き息子と同じ姿・声を持つ7歳のヒューマノイド役に新星・桑木が200名を超えるオーディションで抜擢された。
ADVERTISEMENT是枝監督は、会見で「子どもを失くした悲しみという普遍的なテーマと、現代的なテーマである人工知能を結びつけることになったきっかけは何だったのでしょうか。これらのテーマを織り交ぜて作品を作り上げたきっかけは何だったのでしょうか」と問われると、「まずはこんなにたくさんお集まりいただきましてありがとうございます。感激しております」と集まった記者たちに感謝。「AIについて僕は本当に詳しくないんです。ただ、その色々なところで議論されている話を聞きながら、一番大事なのはおそらく、技術が進歩してもなお残る最も人間らしいものはなんだろうか。それを観た方が観終わった後に辿っていけるような、そんな物語を書きたいなと思ったのがスタートでした」と答えた。
続いて綾瀬、大悟に「AIは俳優にとって脅威になると思いますか?」との質問が飛ぶと、大悟は「どうなんでしょうね。AIにまず「大悟は俳優なのか?」と聞いたらどう答えるのか。芸人って答えるのか。まだそんなに(脅威と捉えなくても)大丈夫じゃないかなと、僕は思っています。でも、そのうち怖くなりますかね」と回答。綾瀬は「AI が出て、便利だなと思う所もたくさんあると思います。ただ人間らしさみたいな、考えたり悩んだり、そこにたどり着くまでに色々考えて、寄り道したりするのは人間らしさだったりするので、そういうものはなくならないでほしいなと思います」と話し、是枝監督に「なくならないですかね」と問うと、是枝監督は「なくなってほしくないなと思ったので、映画の中でも手作業で模型を作りながら「“無駄”の部分が一番生きるということなのだ」っていうようなセリフを母から息子に伝えるセリフを書いたんです」と返した。
ADVERTISEMENT綾瀬、大悟演じる夫婦のもとにやってきたヒューマノイドについて、「このロボットの子どもの性質について、どのように考えられましたか? 彼は恐怖を知らず、痛みも知らない。羞恥心すら持っていません。しかしその一方で、共感する力があり、成長し、進化していきます。このユニークなキャラクターを、どのように作り上げたのですか?」との質問が上がると、「生成AIを使って死者を蘇らせるビジネスに取り組んでいるという中国の企業家の方がいて、その記事を読んで、中国へ行ったときにその方にお会いしました」と是枝監督。
「画像の中ですが、蘇った死者の方と対話を重ねて、それが過去だけでなく新しく対話をする相手として時間を積み重ねていけることを目の当たりにしたときに、大変興味深く、これは利用する方がいると思う反面、その死者の存在を生きている人間が勝手に操作していいのかという倫理的な問いが自分の中に生まれました。ただそれが問われるのは、彼ではなく人間側だと思いました。最終的にその倫理観に大人が気づくという部分をひとつの縦軸にしようと考えました。そのプロセスで、都合よく生んだ子どもがある瞬間不気味に思えたり、自分が語っていないことを理解しているように感じたりすることは、子育てをしている中でもよく感じることだと思います。それがかなり強調される形で母親と父親にとって不気味に感じられる。かわいくて切ない部分だけではないところをきちんと描こうと思いました」と続けた。
ADVERTISEMENTヒューマノイドを演じる桑木は「是枝監督との仕事はどうでしたか? この役を表現するために、是枝監督とはどのように取り組んだのですか?」と問われると、「「自分通りでやって」「こういうしゃべり方じゃなくていいよ」と言ってくれて、あまり指示を出さない人でした」と素直に答え、笑いを誘った。
綾瀬は2015年公開の是枝監督の映画『海街diary』にも出演しており、「以前も監督とお仕事をされていますが、今回また是枝組に戻って新しい発見や以前にはなかったサプライズがありましたか?」との質問を受け、撮影を振り返る。
「監督は以前も本当に穏やかな方でしたが、今回はさらに穏やかで、現場は本当にずっと優しい空気感が漂っていました。その中にも緊張感はあるのですが、自然にお芝居に入って行けるような空気感。監督自身が現場で作られる空気感をとても大切にして撮影に入られているのだなと改めて感じました。監督はその日に撮ったものをその日に編集されて、それを受けてどんどん台本が変わっていくのですが、ちょっとずつセリフがなくなったり足されたりしていくことで、少しの違いなのかもしれないですが、それによって場面がぐっと締まったり、違う広がりがあったり…それが本当に凄いなと思いました。日々進化していく監督に驚きました。撮影して疲れているだろうに、寝ないで編集して、その集中力とエネルギーがすごいと撮影期間常に感じていました。ピリピリすることもあると思うのですが、いつも穏やかなのがすごいと思いましたし、人の領域を超えているんじゃないかと思いました」
ADVERTISEMENT是枝作品初参加となる大悟は「このキャラクターについて、あなた自身はどのように感じ、どのように解釈して演じられたのでしょうか。静けさと、時折見せる怒り、そしてもちろん悲しみの間で、どのように役に向き合われたのか。映画でのあなたの姿は本当に心に響くものでしたので、ぜひお聞かせください」と問われると、「そうですね、そんなに褒めていただいてありがとうございます」と感謝。
「でも、正直あまり考えてやらず、目の前の里夢が可愛ければ「可愛いな」と思って見ていたし、この子がロボットなんだと思って、そんなに深く考えずにやったというか。「可愛いけど、ロボットなんや」と。そんなに複雑なことを僕はしていなくて、そのまま目の前で起こったことに素直に反応していただけなので、いい感じに思っていただいてありがとうございます」と続けた。
また、綾瀬、大悟演じる夫婦のバックグラウンドについて「映画の舞台は関東の鎌倉の話ですが、方言で二人が西から来た人だというのが分かります。この二人はどんなバックグラウンドで出会い、結婚したのか。監督とのディスカッションや、二人の背景、出会いなど、役作りを教えてください」との質問が上がると、綾瀬は「大悟さんもいただいたと思うんですが、監督から事前に渡されていて。監督が音々(おとね)の気持ちになって書いた「私は母親と折り合いが悪くて、早く実家を出たくてこう(結婚)したんですね」と。 ケンちゃんとは、すごく熱烈な恋愛というよりは、「まあ、誘われたから結婚するか」みたいな(笑)」と回答。
ADVERTISEMENT是枝監督が「最初は「実家に帰らなくて済むから」みたいな理由。 それは(大悟から)「僕が綾瀬はるかの旦那でええんですか?」みたいなことを最初に聞かれたこともあって。どう二人に納得してもらうかを考える時に、どう出会って、どっちがどう積極的なアプローチをして、結婚に至ったかというのは、結構ちゃんと書いて二人に渡して、そこは納得した上で夫婦になってもらっています」と説明すると、大悟は「綾瀬さん(音々)がお母さんと離れたいというか、落ち込んでいたのかな、逃げ道を見つけた時に出会った男で、「まあ、ええか」みたいな、そんな感じですって説明を受けた時は、ちょっとショックでしたけど(笑)。でも、多分、ケンちゃんはそこまで気づいてないんじゃないかなと思って。元々の“大悟”が「え、綾瀬はるかが嫁ですか?」って勘違いしたまんまがちょうどいいかなと。勘違いしたまんまで、ケンちゃんは多分夫婦生活をしていると思います」と話した。(石川友里恵)
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NHKの連続テレビ小説「あんぱん」で朝ドラヒロインを務め、第34回橋田賞を受賞した今田美桜が、7月にスタートする新ドラマ「クロスロード ~救命救急の約束~」(毎週火曜よる9:00~9:54放送)で主演を務めることが決定した。今田にとっては朝ドラ後初の連続ドラマであり、テレビ朝日のドラマでの初主演、さらには医師役への初挑戦になる。
本作の舞台は、1分1秒を争う救命救急医療の最前線。救命医、救急隊員、警察官という救命の現場で出会う3つの職業の若者たちが、「誰かを救いたい」という熱い思いを共有し、理想と現実の狭間で葛藤しながらも、命のバトンをつなぐために奮然と立ち上がり、一歩ずつ成長していく姿を描く「青くて熱い正義が交差するクロス医療ドラマ」。パワハラ、虐待、不法就労外国人といったリアルな社会問題や、理不尽な社会制度や法律、ことなかれ主義の組織なども克明に描写され、本格医療ドラマと青春群像劇が融合した物語が展開する。
ADVERTISEMENT今田が演じるのは、横浜湾岸病院の救命救急科で働く若き救命医(専攻医)の春木遥。医学部を首席で卒業し、「どんな命も救うことをあきらめない」と心に誓うキャラクターだが、まだまだ経験不足で己の無力さを痛感しながらも必死にもがく。かつて「ドクターX ~外科医・大門未知子~」で看護師を演じた経験を持つ今田は、「いざお医者さん側に立つと、見える世界が全然違うんですよ! 実際にメスを握ると、想像以上の緊張感がありますし、縫合も含めて医師役ならではの凄みを感じる日々です。毎日吸収することが多く、すごく充実しています!」とコメントを寄せている。
完全オリジナル脚本を手掛けるのは、映画『凶悪』や『東京リベンジャーズ』シリーズ、ドラマ「PJ ~航空救難団~」などの話題作を多数手掛けてきた高橋泉(「高」ははしごだかが正式表記)。演出は及川拓郎と中前勇児が担当し、大ヒット医療ドラマ「ドクターX」や「TOKYO MER~走る緊急救命室~」のスタッフも集結している。
ドラマ「クロスロード ~救命救急の約束~」は7月よりテレビ朝日系で毎週火曜よる9:00~9:54放送。動画配信プラットフォーム「TELASA(テラサ)」では、毎週の地上波放送終了後にドラマ本編が配信。今田のコメントは以下の通り。
ADVERTISEMENT今田美桜(春木遥・役) コメント
ーー出演オファーを受けた際のご感想を教えてください。
救命救急をテーマにした作品はたくさんありますが、今回は救命医と救急隊員、警察官が交わっているお話で、すごく面白いなと思いました。日々の撮影の中でも改めて、「人の命を救いたいという思いが、バトンのように受け継がれているな」と感じ、いろいろと考えさせられています。
ーー医師役は初めてですが、役づくりで準備されたこと、気を付けていることはありますか?
撮影現場に医療監修の先生がいてくださるので、専門的な所作などを都度教えていただき、家でも繰り返し練習しています。私は器用なタイプではなく、動きの流れの根底にある医療的な仕組みを理解しないと自然に動けないので、ひたすら体が覚えるまで練習していますが、やっぱり難しいですね! と同時に、細かい仕組みを知れば知るほど興味深く、すごく勉強になっています。
ーー「ドクターX ~外科医・大門未知子~」では看護師を演じられましたが、今回はご自身がメスを握ることに。看護師役とは違う難しさはありますか?
「ドクターX」の時に学んだオペ室でのルールなど、今回も生かされている知識がある一方で、まだまだ知らないことがたくさんあるなとも感じています。「ドクターX」でも手術の様子はすぐ横で見ていたのですが、いざお医者さん側に立つと、見える世界が全然違うんですよ! 実際にメスを握ると、想像以上の緊張感がありますし、縫合も含めて医師役ならではの凄みを感じる日々です。毎日吸収することが多く、すごく充実しています! 本当にありがたい経験をさせていただいているなと思います。
ADVERTISEMENTーー今回演じられる主人公・遥に対して、どのような印象をお持ちですか?
遥は人の心を動かすような情熱を持った人物。普通だとブレーキがかかってしまうような場面でも「患者を助けたい」という一心で、周りを巻き込みながら、突っ走ることができるんです。遥のように情熱でみんなに影響を与えることは、私自身には絶対できない! だからこそ憧れますし、演じながら「すごく頼もしい人が隣にいるような感覚」になり、心強さを覚えます。もちろん、遥はまだ若く、ちょっと常識外れな青臭い一面があるのも事実です。ですが、そこも子どもっぽいワガママに見えないよう、みんなが応援したくなるようなキャラクターとして演じていきたいです。彼女がいろんな経験を経て、どう成長していくのか、私自身も楽しみです。
ーー日々撮影は進んでいますが、現場の雰囲気はいかがですか?
とにかく明るくて、雰囲気はめちゃくちゃいいと思います。メインキャラクターを演じる俳優さんたちの世代が近いこともありますが、他愛のない話で盛り上がれる関係性で、安心感があるんです。そういう空気感が作品にも出てくれていたらいいなと思っています。
ーー視聴者の皆様に向けて、メッセージをお願いいたします。
ADVERTISEMENT「クロスロード ~救命救急の約束~」は救命医、救急隊員、警察官がそれぞれ葛藤を抱え、もがきながらも、同じ目標や己の正義、いろいろな命や感情に向き合っていくドラマです。大人になればなるほど、心が大きく動くことはなかなかないものですが、撮影をしながら「『泣いても笑っても朝が来る』って、こういうことなのかな。大人の青春ドラマだな」と感じ、心を揺さぶられています。皆様にも「また明日からも頑張ろう」と思っていただける作品になれば幸いです。ぜひご覧ください!
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ミュージシャン・俳優のGACKTが、7月期のフジテレビ系月9ドラマ「ブラックトリック~裁きを操る弁護人~」(7月20日スタート、毎週月曜21時~21時54分)で主演を務めることが明らかになった。GACKTが同局のドラマに出演するのは、本作が初めて。でっち上げの“嘘”を武器に真実を暴く痛快リーガルドラマで、敏腕弁護士と一級建築士の二刀流で活躍する異色の主人公を演じる。
【画像】美しすぎる…「新・暴れん坊将軍」でのド派手GACKT
「ブラックトリック~裁きを操る弁護人~」は、ネットやメディアの情報で簡単に悪人が作り上げられてしまう現代を舞台に、“でっち上げの天才”である敏腕弁護士が、嘘を武器に巨大な権力へ立ち向かう完全オリジナルの痛快リーガルエンターテインメント。「正義が嘘につぶされるなら、嘘で正義を勝たせる」を掲げ、悪をもって正義を勝ち取る新たなダークヒーローの物語が描かれる。
ADVERTISEMENTGACKTが演じる主人公・浦真鷲直人(うらまわし・なおと)は、天才弁護士でありながら、優秀な一級建築士としても働く異色の経歴の持ち主。己の信じる正義のためなら証拠捏造や証言誘導といった“嘘”も辞さない人物だ。自らの建築事務所チームを巧みに操り、緻密な罠で敵を追い詰めていくほか、建築知識を駆使して相手の嘘の矛盾を暴き、消去された証拠すらも“設計”していく。
「ブラックトリック~裁きを操る弁護人~」作品ロゴ - (C)フジテレビ月9の看板を背負うGACKTは、映画『翔んで埼玉』シリーズや『もしも徳川家康が総理大臣になったら』など、スクリーンでも唯一無二の個性を発揮してきた。初の弁護士役に向けて、「台本を読んでみて、月9っぽいなという印象が一番強かったです。1話の“展開感”を感じる台本になっていると思いました」とコメント。自身の役柄を「何を考えているのか分からない、つかみどころの無いキャラクター」と分析し、「セリフのキャッチボールがテンポ良く展開できればかなり面白くなる。見てくださる方がドキドキするような楽しめる作品を作り上げていきたい」と意気込んだ。
ADVERTISEMENTスタッフ陣にも豪華な顔ぶれが勢揃い。プロデューサーは「ガリレオ」シリーズや「HERO」シリーズなど数々のヒット作を送り出してきた牧野正が担当 。演出には『コンフィデンスマンJP』シリーズなどの三橋利行らが名を連ねる 。そして映像クオリティーを担保すべく、映画『キングダム 大将軍の帰還』で日本アカデミー賞最優秀撮影賞を獲得した佐光朗(撮影監督)、日本アカデミー賞最優秀照明賞に輝いた加瀬弘行(照明)が参加する。
GACKT(浦真鷲直人役)コメント
ーー台本を読んでみての印象
月9っぽいなという印象が一番強かったです。1話の“展開感”を感じる台本になっていると思いました。
ーー自身が演じる役の印象
浦真鷲は、基本的には属性にあまり興味がない人物で、何を考えているのか分からない、つかみどころの無いキャラクターという印象を持っています。
ーー共演者&スタッフと本作をどのような作品に作り上げていきたいか
セリフが結構多いので、セリフのキャッチボールがテンポ良く展開できればかなり面白くなると思います。テンポ感を大事にしながら、見てくださる方がドキドキするような楽しめる作品を作り上げていきたいと考えています。
ADVERTISEMENTーー視聴者&ファンへメッセージ
これまで見たことのない内容のドラマになっているので、面白い作品になると思います。こんな弁護士はなかなかいないので(笑)。新たなドラマをお届けできるのではないでしょうか。頑張りますので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。
牧野正(フジテレビスタジオ戦略本部・第1スタジオ)コメント
世の中には、巨大な権力や組織の論理によって、声を奪われる人々がいます。時には、手柄や保身のために“真実”そのものが作り替えられてしまうことさえある。そして弱者は、作られた“真実”によって、冤(えん)罪へと追い込まれていく。このドラマの主人公は、法、情報、心理、世論など、使えるものは全て使い、時には虚実入り混じる駆け引きや危うい策略も辞さず、巨大権力が仕掛けた“嘘”を暴いていきます。決して、正攻法で戦うヒーローではありません。しかし、その危ういやり方でしか救えない弱者がいる。
このドラマは、“嘘で歪められた真実を、嘘で取り戻す”危険で痛快なダークヒーロー・エンターテインメントです。そして、この危うさとカリスマ性を併せ持つ主人公を演じるのが、GACKTさんです。
圧倒的な存在感と静かな狂気、そして人の心理を支配するような空気感が、このキャラクターに唯一無二の説得力を与えてくれています。追い詰められた弱者が救われる瞬間。圧倒的強者が、崩れていく瞬間。そして、危うい駆け引きの先に、隠されていた真実が明らかになる瞬間。
スリリングな頭脳戦と、ダークヒーローならではの危険な魅力、そして強者を打ち崩していく痛快さを、思い切り楽しんでいただけたらと思っています。「ブラックトリック~裁きを操る弁護人~」に、ぜひご期待ください。
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映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の原作などで10代を中心に絶大な人気を誇る小説家・汐見夏衛の作品を、原菜乃華と作間龍斗(ACEes)のダブル主演で実写映画化した『ないものねだりの君に光の花束を』が2026年秋に公開されることが決定した。
【画像】ジュースを口移し!? 作間龍斗出演映画『ひらいて』場面写真
本作の監督は、若者の揺れ動く心情を描くことに定評のある安藤尋が務める。個性がないことがコンプレックスの高校生・影子を演じるのは、映画『すずめの戸締まり』やNHKの連続テレビ小説「あんぱん」など、確かな演技で支持される原菜乃華。また、人気アイドルグループのメンバーで、勉強も性格も完璧な誰もが羨む特別な存在である真昼役には、映画『山田くんとLv999の恋をする』や大河ドラマ「どうする家康」などで俳優としても躍進し続けるACEesの作間龍斗が扮する。二人は本作で映画初共演にしてダブル主演を務める。
ADVERTISEMENT (C) 汐見夏衛/KADOKAWA原作者の汐見は、撮影現場で見た二人を「まさに影子と真昼そのものでした」と称賛し、映画の完成に期待を寄せている。安藤監督は演出面で二人の距離感を重視し、「高校生の二人が互いを思いやり、支え合い、山のなかを一歩ずつ歩いてゆく姿は、(監督の自分が言うのもなんですが)とてもいとおしく、切なく、かけがえのない二人が確かにそこにはいました」と振り返った。
映画『ないものねだりの君に光の花束を』は2026年秋公開。キャスト・原作者・監督のコメントは以下の通り。
染矢影子役/原菜乃華
足りないものを補い合うように出会った二人が、寄り添い、時にぶつかりながらも、相手と自分自身を受け入れていく姿に心動かされました。 互いが互いの支えであり、替えのきかない、かけがえのない存在であるその関係性は、「恋」よりももっと深く強い絆で結ばれた特別なものなんだと思います。 人の気持ちはどこまでいっても分からないけれど、それでも分かりたいと努力し続けること。 その積み重ねが、誰かを想うことの本質なのかもしれないと、この作品を通して改めて教えてもらいました。
ぜひ劇場で受け取っていただけたら嬉しいです。
鈴木真昼役/作間龍斗(ACEes)
鈴木真昼役を演じました、ACEesの作間龍斗です。 本業はアイドルですが、映像作品の中でアイドルを演じるのは今回が初めてでした。 13年ほどこの業界に携わってきましたが、これまでに感じたことのないものを経験しました。 演じながらも、「真昼くん頑張れ」と何度も心の中で唱えてました。 今、あなたが話しているその人が、もしかしたら大きな闇を抱えているかもしれない。 この作品に携わる中で、大切な人の背中を微力でも押せる存在でありたいと、改めて強く感じました。 生きているだけで様々なことに直面する世の中ですが、そんな中でも日々を懸命に過ごしている方々に、この作品を通して光を届けられたら嬉しいです。
ぜひ、公開をお楽しみに。
原作:汐見夏衛「ないものねだりの君に光の花束を」(角川文庫/KADOKAWA刊)
このたび「ないものねだりの君に光の花束を」の映画化が決定いたしました。ひとえに読者の皆様の応援のおかげに他なりません。本当にありがとうございます。 本作は私にとって思い入れの深い物語で、今でも時おり影子と真昼のことを思い出しては、元気にやっているかなあ、幸せになってほしいなあと、祈るような気持ちで思いを馳せたりしています。 そんな大事な作品を、素晴らしいキャストとスタッフの皆様によって、心を込めて丁寧に映像化していただけて、とても光栄で嬉しく思います。 撮影現場で拝見した、愛らしい声で毒づく原さんと、静かな声で皮肉に笑う作間さんは、まさに影子と真昼そのものでした。
皆様にも映画の完成を楽しみに待っていただけましたら幸いです。
監督:安藤尋
本作を撮影しているあいだ演出面で特に考えていたのは、原菜乃華さん演じる影子と作間龍斗さん演じる真昼の二人の距離感でした。それは何故かと言いますと、二人の関係がこれまでの映画のなかでもとても稀有なものだったからです。そして、その「稀有な関係」を原さんと作間さんは、実に繊細にそして感情豊かに演じて下さいました。高校生の二人が互いを思いやり、支え合い、山のなかを一歩ずつ歩いてゆく姿は、(監督の自分が言うのもなんですが)とてもいとおしく、切なく、かけがえのない二人が確かにそこにはいました。 影子と真昼はもともと自分に「あるもの」のつまらなさや残酷さにとらわれています。そして、自分に「ないもの」を持っている相手をうらやんでしまいます。そんな二人が稀有で、かけがえのない二人となってゆく過程を、みなさんにも見守って頂けたらと思っています。
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大谷アキラ(漫画)・夏原武(原案)・水野光博(脚本)による同名漫画を、山下智久主演で実写化したドラマの映画版『正直不動産』が公開中だ。2022年の連続ドラマから始まり、その続編となるスペシャルドラマ、連続ドラマに加えスピンオフドラマも制作されるなど大きな反響を呼び、ついに映画公開と人気シリーズに成長した。シリーズ全作を手掛けてきた川村泰祐監督が、主演・山下の魅力を語った。
本作は、かつて“ライアー永瀬”の異名をとるほど息をはくように嘘をついて営業成績ナンバーワンを誇っていた営業マン・永瀬財地(山下智久)を主人公に、不動産業界の内幕を描いたコメディー。ドラマシリーズでは、ある日、祠を壊した祟りによって嘘をつけなくなった永瀬が四苦八苦しながら“正直営業”に奮闘するさまが描かれた。監督を、ドラマ・映画「のだめカンタービレ」などのヒット作を生んだ川村泰祐が務めた。
ADVERTISEMENT映像作品ならではの醍醐味ともいえるのが、風の描写。風と永瀬の関係は複雑で、初めは永瀬が嘘をつこうとした瞬間にどこからともなく風が吹いて本音が飛び出し、おかげで営業成績はがた落ち。タワーマンションからおんぼろアパートへの転居を余儀なくされ、踏んだり蹴ったりの日々だったが、彼を営業マンとして、そして人として大きく成長させたのも風だ。ドラマのシーズン1の最終回では一時的に風が吹かなくなり嘘をつけるようになるも「成績は上がっているのに一つもうれしくない。お客様に後ろめたさを感じる」とモヤモヤ。シーズン2の最終回では顧客の一人である石田努(山崎努※崎=たつさき)から「祟りを解く方法を見つけた」と連絡を受けるも、「解くと風は二度と吹かないよ。それでいいの?」と念を押されるとためらい、結局現状維持となっている。現在、永瀬と風の関係はどうなっているのか……?
「風はある意味、お友達(笑)。ドラマからだいぶ関係が変わっています。最初はただただ嫌っていたのが、今では吹いていないとちょっと寂しいぐらい。前にイッシー(石田)が“俺なら受け入れてうまく付き合う”と言っていましたが、その言葉通り、最近はうまく使いこなせない時もあるけど、寄り添って生きているんだろうなと。どうせ嘘をついたら風が吹くんだから、だったら最初から正直であろうと思いつつ、理性が弾けた時には風が吹く……といった調子で、つかず離れずといいますか。映画では、風により感情をもたせられると面白いよねという話を(脚本の)根本(ノンジ)さんとお話していました。初めにイメージしていたのは『アラジン』のジーニー(ランプの精)のような感じ。なおかつ永瀬に合わせた表現にできたらいいなと。例えば、永瀬の怒りが大きくなるにつれて風も激しくなるというふうに」
ADVERTISEMENT アメリカロケのメイキングより山下智久風が吹くシーンで山下のアドリブが炸裂するのが本シリーズの醍醐味でもあり、川村監督は「視聴者を飽きさせることなくここまでシリーズを続けられたのは、山下さんの名コメディアンぶり、エンターテイナーぶりが大きい」と話す。
「以前はシチュエーションに合わせて実験を行ったりして風を開発していたのですが、ここ最近は僕のイメージを山下さんに伝えて、山下さんがアレンジを乗せてくださる感じです。ドラマで最高だったのが、シーズン1の第7話。メインバンクの融資課の榎本(泉里香)と一緒に、とある夫妻の家を訪問したとき、永瀬が嘘をつこうとして風が吹きそうになった時、部屋を出て免れようとするんですが、風に押し戻されてしまう。あれは山下さんのアドリブなんです。最初は扉をバッタンバッタンやっていて、何をやっているのかわからなかったんですけど、“あ、風なんだ”と(笑)。そこまでの動きは僕には想像できなかったので“なんて面白いことを思いつくんだろう!”と。シーズン2の第9話では笹野高史さん(演じる賃貸アパートのオーナー)の前で、永瀬が机の上でサーフィンのマネをするところがあるのですが、あれも山下さんのアドリブで、あとからCGで波を足しました(笑)。他にもお正月スペシャルでは台本上ではなかったのですが、山下さんにマイクを渡したら使いますと言ってくださって。なおかつリハーサルになったらラップになっていたので驚きました(笑)」
ADVERTISEMENTそうした山下のアドリブは映画版でも健在。なおかつ、今回は一発撮りだったという。
「映画でも永瀬がギターを持って歌い始めるシーンがあります。アフレコもなしで“せーの”で1発勝負。山下さんに“プレイバックします?”と確認したら“このまま行っちゃいます”と。別の場面で(後輩の)月下(福原遥)も歌うシーンがあるのですが、そこも一発撮りでした」
スクリーンならではの風の見せ場も用意されており、「音がステレオではなく5.1chドルビーサラウンドであること、また映画はある意味アトラクションでもあるのでそうした楽しみもあるといいなと。冒頭で永瀬がラスベガスに行くシーンなんかは楽しんでいただけると思います」と川村監督。ちなみに、今回はMX4D(※映画のシーンと連動して座席が動き、風、水、香り、振動など11種類の特殊効果を備えたアトラクション型の上映システム)でも上映される。また、登坂不動産のセットにはシリーズのファンならニヤリとしそうな遊びも仕掛けられているといい、「月下が初めて1位を取った時のポスターが残っていたり、大河部長(長谷川忍)のパソコンに前にはなかったタコのシールが貼られていたり、美術的な小ネタはいろいろあるので探してみてください」と呼び掛けていた。(取材・文:編集部・石井百合子)
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日本で“霊長類ヒト科最強”と謳われた伝説の格闘家マーク・ケアーの知られざる実話を、気鋭のスタジオ・A24が映画化した『スマッシング・マシーン』。自ら映画化権の獲得に動き主演&プロデューサーを兼任した“ロック様”ことドウェイン・ジョンソンと、本作で長編単独監督デビューを飾ったベニー・サフディ監督がインタビューに応じ、クリエイターとして切磋琢磨する二人の関係性、サフディ監督の“師”である鬼才クリストファー・ノーラン監督とのエピソード、二人が再タッグを組む次回作について語った。
【動画インタビュー】ドウェイン・ジョンソン、日本での撮影を回顧
総合格闘技が隆盛を極めた1990年代後半から2000年代前半。無敵の強さを誇り、“霊長類ヒト科最強”の異名で恐れられたマーク・ケアーの栄光の裏には、勝利への重圧と依存症にもがき苦しんだ知られざる真実が隠されていた。ドウェインは、これまで数多くの映画で体現してきた“無敵のヒーロー像”を封印し、栄光から転落する男の生き様を繊細に表現している。
ADVERTISEMENT「今がその時だ」節目の年に挑んだマーク・ケアー役
「この役に挑戦したい」念願だったマーク・ケアー役 - (C) 2025 Real Hero Rights LLCQ:これまで屈強なキャラクターを多数演じてきたジョンソンさんが、挫折を経験し、極限まで追い詰められた役に挑んだことに衝撃を受けました。スクリーンデビュー25周年の節目で、マーク・ケアー役に挑みたいと思った理由は何だったのでしょうか?
ドウェイン・ジョンソン(以降、ドウェイン):「今がその時だ」と感じたんです。人生には、直感に従わなければならない瞬間があります。導きの光といいますか、無意識のうちに、心の奥底から何かが湧き上がってくる感覚。『スマッシング・マシーン』がまさにその感覚でした。
ベニーと私が最初に『スマッシング・マシーン』について話したのは、2018年ごろだったと記憶しています。出演契約後、しばらくしてコロナ禍で製作が滞りましたが、ようやく映画を完成させることができました。私の中には「この役に挑戦したい」という渇望があったんです。これまで出演してきてきた映画は、どのジャンルも楽しく取り組んできました。しかし、自分自身が「安定」してしまうことを強く警戒するようになったんです。少しでも「慣れてきた」と感じると、自分を追い込み、未知の領域へ足を踏み入れたくなる。今回の題材は、自分を深く掘り下げ、さらけ出す絶好の機会でした。そのためには、この題材を信じ、強固なビジョンを持つ映画監督が必要でした。それがベニーだったのです。重要なのは、彼が私のことを一人の人間として理解してくれたこと、そして「お前ならできる」と信じてくれたこと。それらが重なり、この映画が誕生したのです。
ADVERTISEMENTベニー・サフディ監督(以降、サフディ監督):ドウェインがそう言ってくれて嬉しいです。彼に会った時、「これはとんでもない作品になる」と確信しました。それまでは、HBOで製作されたドキュメンタリー映画のスクリーンショットを眺めながら、ドウェインの持つ繊細さや美しさが重なることを想像していました。彼が「PRIDE」の舞台に立つ姿が目に浮かび上がった。自分が初めて単独で監督するなら、これしかないと思っていました。私はマーク・ケアーに共感し、ドウェインにも共感した。お互いを知れば知るほど、なぜ惹かれ合うのかが分かってきたんです。
血肉となったクリストファー・ノーランの監督術
撮影現場でのドウェイン&サフディ監督 - (C) 2025 Real Hero Rights LLCQ:サフディ監督は本作に着手する直前、クリストファー・ノーラン監督がてがけた映画『オッペンハイマー』(2023)に出演されています。同作も実在の人物をモデルにキャラクターを構築しています。『スマッシング・マシーン』に取り組むにあたって、ノーラン監督の演出やアプローチからヒントを得たりしたのでしょうか?
サフディ監督:演出面では、クリストファーの手法にとても刺激を受けました。撮影現場に行くと、クリストファーがその場で答えを探っている感覚があるんです。彼の頭の中には完璧な構図があるのですが、キャラクターや撮影現場には「動的なエネルギー」が溢れている。俳優として、特別な何かを引き出してくれる現場だと感じて、「どうすればこの魔法が起きるのか」を解明しようとしました。
ADVERTISEMENTより具体的にいうと、空間の作り方です。空間のディテールを徹底し、実在するかのように見せることで、観客にも影響を与えます。すると、観客は「これが現実だ」というマインドセットになるんです。
クリストファーに『スマッシング・マシーン』の初期段階の映像を見せたら、作中の雰囲気やドウェインの演技にものすごく強い反応を示してくれました。「あまりに生々しく、見てはいけないものを見ているようだ」という言葉もいただいたんです。意識していない方がおかしいほど、クリストファーの影響は私の血肉になっています。
Q:ジョンソンさんはその後、ノーラン監督と直接会話する機会はありましたか?
ドウェイン:ありました。ベニーとクリストファーが対談したDGA(全米監督協会)のイベントは衝撃的でした。私は妻と劇場の隅に座って二人の対話をただ見つめていたんです。『スマッシング・マシーン』への好反応が押し寄せている時期だったので、二人がこの映画について語り、ベニーが何にインスパイアされ、クリストファーがどのショットに心を動かされたかを聞くのは最高の体験でした。クリストファーは、ベニーの演出にどれほど感銘を受けたかを説明して、「私の現場にいた俳優が、いつの間にこんな映画を撮るようになったんだ」と驚いていたのが印象的でした。
ADVERTISEMENT対談の終盤、クリストファーが「ドウェインの演技について話したい」と言ってくれたんです。私の演技に対して、これまでに聞いたことがないほど美しく、感動的な言葉を贈ってくれました。対談の後、会場の外で会話していたベニーとクリストファーの姿を見て、私は妻に「挨拶に行きたい……」とためらっていたら、彼女に「変な遠慮はやめて行きなさい!」と背中を押されたんです(笑)。二人のところへ行き、クリストファーに「あなたの言葉は、私がこれまで受け取った言葉の中で最も美しいものです」と抱きしめて伝えました。
私とベニーは、現在新しい企画に取りかかっていますが、彼にクリストファーやポール・トーマス・アンダーソンといったメンターがいることは、コラボレーターとして非常に心強く刺激的です。私もベニーと同様に“吸収するスポンジ”でありたい。彼がメンターと会っていると「何を話したか教えてくれ!」とせがんでいます(笑)。
次回作で早くも再タッグ「ベニーとの旅路が楽しみ」
インタビューの様子 - (C) 2025 Real Hero Rights LLCQ:お二人は次回作『リザード・ミュージック(原題) / Lizard Music』で再びタッグを組みます。ジョンソンさんは「チキンマン」という老人を演じると報じられていますね。2度目のタッグに期待することはありますか?
ドウェイン:最も楽しみにしているのは、ベニーとの旅路そのものです。彼とは数年の付き合いで、共にさまざまな試練をくぐり抜けてきた。深い信頼とインスピレーションがあります。常に刺激をもらっているし、その逆も然りです。
ADVERTISEMENT『リザード・ミュージック(原題)』は今まで読んだことも見たこともない児童向け小説が原作で、ベニーの脚色は唯一無二です。私がニワトリを親友に持つ70代の老人を演じる機会なんて、今までなかった。実在したマーク・ケアーを演じた後はシュールな“チキンマン”です。俳優&クリエイターとして、どのジャンルに分類していいか分からないような作品に出会えるのは本当に幸運なこと。『リザード・ミュージック(原題)』についてこれ以上語ることはできませんが、『E.T.』と『チャーリーとチョコレート工場』を掛け合わせた、ベニー・サフディ独特の世界観とだけ説明しておきます。
サフディ監督:「もしドウェインが70代だったら?」と想像して、彼の新たな側面を掘り下げられることに、今からワクワクしています。彼の持つユーモア、世界を見る視点はそのままに、全く新たな大冒険を描きます。“チキンマン”は間違いなく、アイコニックなキャラクターになるでしょう。
(取材・文:編集部・倉本拓弥)
映画『スマッシング・マシーン』は全国公開中
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見上愛と上坂樹里がダブル主演を務める連続テレビ小説「風、薫る」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか)は、19日に第8週「夕映え」第37回が放送。あらすじを紹介する。
突き放されるりん、解決策は…
乳がんを患う千佳子(仲間由紀恵)の気持ちに寄り添おうとするりん(見上)だったが、彼女からは冷たく突き放されてしまう。同じ頃、直美(上坂)も担当患者の丸山(若林時英)から痛いひと言を言われていた。
ADVERTISEMENTりんと直美は二人で悩みを分かち合うものの、解決策は見つからず……。
「風、薫る」とは
朝ドラ第114作「風、薫る」は、激動の明治時代に看護の世界へ飛び込んだ、二人のナースの冒険物語。栃木や東京、新潟を舞台にしたオリジナル作品であり、原案は田中ひかる氏の著書「明治のナイチンゲール 大関和物語」。実在した大関和さんと鈴木雅さんをモチーフとしつつも、傷ついた人々を守るために“バディ”として奔走する二人の女性の姿をフィクションとして描く。
脚本は、ドラマ「くるり~誰が私と恋をした?~」や「幸運なひと」を手掛けた吉澤智子。Mrs. GREEN APPLE の主題歌「風と町」が物語を彩り、語りは謎の占い師・真風役で本編にも出演する研ナオコが務める。(清水一)
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