「iPhone 17e」を試して分かった“16eからの進化” ストレージ倍増と実質値下げで「10万円以下の決定版」に(1/3 ページ)

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 「iPhone 17e」が3月11日に発売される。名称に“e”を冠するモデルは、2025年に続き、これで2機種目だ。かつてのiPhone SEとは異なり、2年連続での投入となる点にAppleの戦略の変化がうかがえる。2026年モデルとなるiPhone 17eは、上位モデルと共通の最新プロセッサ「A19」を搭載。カラーバリエーションには、新たに華やかなソフトピンクが加わった。

 iPhone 17シリーズの新たな一員として登場するiPhone 17eだが、その実力は未知数だ。今回、発売に先駆けて実機を試用する機会を得た。短期間のインプレッションではあるが、その詳細な使い勝手をレビューとしてお届けする。

3月11日に発売されるiPhone 17e。写真はソフトピンク

 iPhone 17eは、2025年に登場したiPhone 16eと同様、廉価モデルという位置付けだ。価格は最小構成モデルが9万9800円からとなっている。

 本体デザインも最新世代のものではなく、iPhone 14シリーズの設計を踏襲しているようだ。そのため、インカメラ周辺もiPhone 17シリーズで標準となった「ダイナミックアイランド」(Dynamic Island)ではなく、ディスプレイ上部に切り欠き(ノッチ)を残した従来のデザインを採用している。

ボディーやディスプレイの形状はiPhone 14ベース。ダイナミックアイランドの代わりにノッチが設けられている

 一方で、ディスプレイ保護ガラスには最新の「Ceramic Shield 2」が採用された。傷に対する耐性はiPhone 16e比で3倍に向上しているという。レビューでは実際に傷をつけて試すまではできないので、あくまで情報としてしかお伝えできないが、耐久性が高まっているのは安心できるポイントだ。ちなみに、Ceramic Shield 2は、他のiPhone 17シリーズと共通の仕様だ。

 フレームにはアルミニウムを採用し、背面にはシングルカメラを備える。カメラはやや出っ張っているが、他のiPhone 17シリーズと比較すると本体との段差は少なく、机やテーブルの上に置いた際にも比較的安定している。カメラの性能を求めるよりも、デザインの完成度や置いたときの使いやすさを求める人には、おすすめできる仕様といえる。

フレームはアルミニウムで、背面はすりガラスのようなさらっとした質感だ。カメラの出っ張りも少ない

 iPhone 17シリーズ(筆者の手元にあるのはiPhone Airだが)を使っていると、ベゼルの太さにやや違和感というか、懐かしさのようなものを覚える。そこに強いこだわりがなければ許容範囲といえる。ここは価格なりのトレードオフになっている部分でもあり、好みではないなら上位モデルを選ぶ理由の1つになるかもしれないと感じた。

 ベゼルだけでなく、リフレッシュレートや常時表示の有無も気になるポイントだ。iPhone 17シリーズでは、ベースモデルのiPhone 17が進化し、120Hzのリフレッシュレートに対応した他、常時表示も可能になった。

 これに対し、iPhone 16eは60Hzで常時表示には非対応だ。120Hzに慣れていると、スクロール時にややカクついて見えてしまうかもしれない。

リフレッシュレートが60Hzのため、アニメーションが大きいところではやや引っ掛かりを感じる

 特に、ロック解除時にアイコンが前面から定位置に収まるようなアニメーションは、120Hzでの滑らかな表示を前提にしていると思われる。

 ロック解除直後のアニメーションという、最も目にする頻度が高いところだけに、ここでの滑らかさが欠ける点は少々気になった。それも、価格とのトレードオフと言ってしまえばそうなのだが……。ただ、これは上位モデルに触れていなければ気にならない部分でもある。60HzだったiPhoneから乗り換えるなら、大きな問題はないだろう。

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 iPhone 16eとの比較では、パフォーマンスの向上以外でMagSafeに対応したのも大きな違いといえる。ワイヤレス充電自体はiPhone 16eでもできたが、MagSafeに非対応だったため、MagSafe対応ケースと組み合わせないと、充電時に位置がズレてしまうという問題があった。

 iPhone 17eはQi2に対応しており、最大15Wでの充電が可能になった点もうれしい。MagSafeに対応したことで、充電はもちろん、利用できるアクセサリーも広がった。車載用のホルダーや撮影用のグリップ、さらには自撮り棒なども自由に接続できる。廉価モデルながら拡張性が高まり、メインストリームのiPhone用アクセサリーを流用できるようになった点はポイントが高い。

MagSafeに対応し、多彩なアクセサリーを利用できるようになった

 それ以上に大きいのは、9万9800円のベースモデルにおけるストレージ容量が256GBへと倍増した点だ。iPhone 16eでは同価格で128GB、256GB版は11万4800円だったことを踏まえると、実質的な大幅値下げが断行されたことになる。写真や動画のデータ量が増大する中で、この底上げは多くのユーザーにとって最も歓迎すべきアップグレードだろう。

 背景には「Apple Intelligence」への対応がある。デバイス内でAIモデルを駆動させる必要上、システムが占有するストレージ容量は増加傾向にあり、本機もセットアップ直後で既に30GB以上を消費している。もし128GBモデルだったならば、実効容量は90GBを割り込んでいただろう。長期間の利用を想定すれば、256GBという選択は必然だったともいえる。

画像は512GB版。最低容量が256GBに上がり、事実上の値下げになっている

 その意味では、最低容量のモデルがより実用的になったと評価できる。また、512GB版も13万4800円と、同容量のiPhone 16e(14万4800円)より値下げになっている。長く使うのであれば、こちらを選択するのもありだ。

 もう1つの大きな特徴は、eSIMオンリーになったことだろう。側面を見ると分かるように、日本で発売されるiPhone 17eには他のiPhone 17シリーズと同様、SIMカードスロットが存在しない。その分、よりスッキリしたデザインになっている点は評価できる。物理SIMがないため、SIMを入れ替えながら使うとなると少々手間だが、機種変更するなら大きな問題は起こらないだろう。

側面にあったSIMカードスロットがなくなっている

 もちろん、eSIMクイック転送にも対応しているため、慣れてしまえば操作は簡単だ。また、auやUQ mobileの場合、AndroidとのeSIM転送にも対応している。実際、試用したiPhone 17eにはUQ mobileの回線が入ったPixel 10からeSIMを移したが、問題なく転送することができた。

 基本性能の底上げとストレージの拡充により、10万円以下で手に入るiPhoneとしての価値がより高くなったiPhone 17eだが、買い方によってはiPhone 17との価格差がほぼなくなってしまう。

 大手キャリアでの最大のライバルは自社のiPhoneということになりそうだ。一方で、サブブランドにはベースモデルのiPhone 17がないこともあり、この価格で購入できる最新のiPhoneには魅力がある。ランニングコストを抑えつつ、最新のiPhoneを手に入れたい人には、うってつけの1台といえる。

(製品協力:アップルジャパン

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