【ネタバレ】『スーパーマン』大物俳優のカメオ出演、ジェームズ・ガンとの友情で実現|シネマトゥデイ
DC映画『スーパーマン』(全国公開中)の脚本・監督を務めたジェームズ・ガンが、同作で実現した大物俳優のカメオ出演について、Entertainment Tonight に裏側を明かした。(以下、映画のネタバレを含みます)
スーパーマン3年目の主人公クラーク・ケント(デヴィッド・コレンスウェット)の活躍を描く本作。DCスタジオ共同CEOでもあるガン監督自らメガホンを取り、新DCユニバースの第1章「Gods and Monsters(神々と怪物たち)」が本格始動した。
ADVERTISEMENT劇中には、豪華俳優のカメオシーンが多く盛り込まれており、中でもビッグなのが、スーパーマンの父・ジョー=エル役で登場するブラッドリー・クーパーだ。ガン監督が手がけたマーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズでロケットの声を演じたほか、映画監督として『アリー/スター誕生』『マエストロ:その音楽と愛と』を手がけている。
ジョー=エルは、1978年のオリジナル版『スーパーマン』で俳優マーロン・ブランドが初めて演じたキャラクター。ガン監督は「ジョー=エルを演じられる人物が必要だった。私たちが思い描くこのキャラクターの威厳を体現できる存在。つまり、マーロン・ブランドの足跡を辿ることができる人物だ」とブランドの演技を念頭にキャスティングを行ったと明かしている。
また、ガン監督は「ジョー=エルは70代の俳優が演じることが多かった。つまり、カル=エル(スーパーマン)が生まれた時、父は70代ということだ。今回はそうではなく、もっと若い俳優がほしかった」と指摘。そこで白羽の矢が立ったのが、ガン監督の友人でもあるブラッドリーだ。
『ガーディアンズ』シリーズの頃から定期的に連絡を取り合っているガン監督は、自らブラッドリーに出演をオファー。ガン監督は「彼は私の友人だ。私から直接お願いをした。快く引き受けてくれて感謝している」と語っており、劇中のホログラム映像での登場が実現した。
ちなみに、『スーパーマン』には『ガーディアンズ』シリーズのキャストが多数カメオ出演している。ヨンドゥ役のマイケル・ルーカーとマンティス役のポム・クレメンティエフは、スーパーマンを献身的にサポートするスーパーマンロボの声を担当。クラグリン役でガン監督の実の弟でもあるショーン・ガンが、実業家マクスウェル・ロードを演じている。(編集部・倉本拓弥)
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映画『スーパーマン』(全国公開中)には、脚本・監督のジェームズ・ガンによって意図的に盛り込まれたおまけシーンが存在する。同シーンについて、ガン監督が Entertainment Weekly にその狙いを語っている。(以下、映画のネタバレを含みます)
マーベルやDCのスーパーヒーロー映画では、続編やスタジオの今後の作品につながる伏線を張るおまけシーンが、上映後に挿入されることが通例となっている。『スーパーマン』でも、スタッフクレジットの途中で1つ、エンドロール後に1つと計2つのおまけシーンが収録されている。
ADVERTISEMENT興味深いのは、どちらもDCユニバースの次なる展開を予告するものではないこと。1つ目は、プロモーション活動で使用されていたスーパーマン&愛犬クリプトの月面での2ショットを映したもの。2つ目は、スーパーマンとミスター・テリフィックが、修復したビルの亀裂を眺め、微妙にズレが生じていることに対してコミカルなやり取りを披露する。
DCユニバースの責任者でもあるガン監督は、おまけシーンについて、マーベル時代の“過ち”が関係していると話している。DCに移籍する前、ディズニー傘下のマーベル・スタジオで『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズを手がけていたガン監督は、「ポストクレジットシーンというのは、顔面にパンチを喰らわせるような意外性を与えるものだ。単なる次作の布石として使うだけだと、時に自分の首を絞めることになる」と説明。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』のエンドクレジットシーンで、次回作で重要な役割を担うアダム・ウォーロックを登場させた経験談を例に、その言葉の意味を補足している。
「アダム・ウォーロックを『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』に組み込むのは簡単ではなかった。ウィル(・ポールター/アダム・ウォーロック役)と一緒に仕事するのは楽しかったし、キャラクター自体も面白かった。しかし、最終的には“変な形のピースを無理に丸い穴に押し込んだ”ような感じになってしまった」
ADVERTISEMENT伏線回収が難しくなる展開を無理に差し込むよりも、観客が最後まで純粋に楽しめる要素を盛り込むことが、ガン監督が考えるおまけシーンだという。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』1作目では、ラストにハワード・ザ・ダックがカメオ登場し、ドリンクを堪能するだけのコミカルな仕草で観客を笑わせた。
もちろん、今後のDCユニバース作品全てが『スーパーマン』と同様のおまけシーンになることはないという。ガン監督は、次回作の布石となるようなおまけシーンの可能性について「本当にうまく機能する時だけ(挿入する)」と明言している。(編集部・倉本拓弥)
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東宝は14日、吉沢亮が主演を務める映画『国宝』(全国公開中)の累計興行収入が50億円を突破したことを発表した。
【画像】吉沢亮・横浜流星・渡辺謙・田中泯、圧巻の歌舞伎シーン<16枚>
6月6日の公開初日から日を追うごとに観客動員、興収ともに伸び続けている本作。7月13日までの公開38日間で観客動員数398万1,798人、興行収入56億732万7,700円を突破しており、週末観客動員ランキングでは4週連続1位と快進撃が続いている。
吉田修一が3年の間歌舞伎の黒衣を纏い、楽屋に入った経験をもとに書き上げた同名小説に基づく『国宝』は、極道の息子として生まれながらも歌舞伎の世界に飛び込み、芸の道に人生を捧げる喜久雄の50年を追う一代記。吉沢は稀代の女形として脚光を浴びていく立花喜久雄役、喜久雄の親友でライバルとなる歌舞伎界のプリンス・大垣俊介を横浜流星が演じている。(編集部・倉本拓弥)
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