高市政権"それ急ぐ必要ある?"問題の不穏な力学とは? 「実は党内でひそかに"サナエ離れ"が......」。テキトーすぎる国旗損壊罪&国民投票法改正に、国民が望んでいない皇室典範改正まで...

高市政権が"加速"している。首相自ら成立を目指すと宣言しつつも、ハードルが高かった法案や法改正の数々。それらを一気に審議入りまでこぎ着け、自民党の"数の力"で完成まで持っていこうとしているのだ。しかし、各法案の中身を精査すると、どれも詰め切れておらず拙速さがにじむ。高市首相は何に焦っているのか? 【写真】国旗損壊罪法案を衆議院事務総長に共同提出する自民党ほか * * * 【目玉法案成立に血眼】 「国論を二分するような政策にも果敢に挑戦したい」 高市早苗首相がそう話したのは、衆議院の解散を表明した1月19日のこと。その宣言どおり、今国会の終盤である6月に入ってから、怒涛のペースでサナエカラー全開の目玉法案成立に乗り出している。 その典型とも言えるシーンとなったのが6月16日。7月17日の会期末を見据え、衆院定数削減法案、国旗損壊罪法案、再審見直し改正法案と、一気に3本もの重量級法案を成立させる動きを見せたのだ。 自民党国会議員秘書が言う。 「この日は午後から衆院本会議もあり、目の回るような忙しさでした。この3法案は与野党間で意見の差が大きく、まとまりそうになかった難物。それでもわずか1日で衆院定数削減法案、国旗損壊罪法案の国会審議入りが確定、再審見直し改正法案は衆院議決にまでこぎ着けた。 おかげで法案を検討する党の政調審議会、総務会などは早朝からフル稼働。議員だけでなく、秘書たちも終日、野党対応などに追われました」 ただ、高市政権が成立を急ぐ法案はこの3本だけではない。皇室典範改正案、国民投票法改正案の2本も同時進行で走っている。 皇室典範については、皇族数の確保に向け、「女性皇族が婚姻後も皇族身分を保持する」「旧宮家の男系男子を養子として迎える」の2案を軸とした「立法府の総意」がすでに取りまとめられ、6月下旬にも法案提出が予定される。また、憲法改正の前段となる国民投票法改正案も6月11日に審議入りとなり、今国会中に可決の見込みだ。 「高市政権は国家情報局設置法も5月27日に可決させている。異論が多く、継続審議になってもおかしくない法案をこれだけ一挙に成立へと持ち込めるのは2月の衆院選で大勝したおかげ。自民党は定数の3分の2(310議席)を超える316議席を獲得しましたが、そのパワーはすごいなと改めて実感しました」 ただ、その一方ではこんな声も。経済産業省の元官僚・古賀茂明氏が言う。 「多くの人々が政府に早急な物価高対策を望んでいる。そんな国民の目線からすると、いま高市首相が成立に執念を燃やしている法案は緊急性に乏しいという印象です」 国会会期末まですでに30日を切った。高市首相の公設秘書が自民党総裁選などで他候補を中傷する動画のSNS投稿に関与した疑惑があり、首相はその対応にも追われている。6月22日から始まる衆参の予算委員会などでは野党からの質問攻勢も予想され、国会日程はタイトだ。 そう考えると、これだけ多くの目玉法案を一気に仕上げようという高市政権のもくろみには無理があるように見える。

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