川崎Fが“多摩川クラシコ”でまたまた3-0快勝! 山田新もまたまたクラシコ弾! FC東京は4試合連続無得点で4敗目
J1リーグは29日に第7節を行った。FC東京と川崎フロンターレの“多摩川クラシコ”は、川崎Fが3-0で勝利。昨シーズン2度の対戦も3-0で勝利しており、3連続での快勝となった。
FC東京は直近のリーグ戦3試合で無得点の未勝利(2敗1分)。20日のルヴァンカップ1回戦・奈良クラブ戦はPKでもぎ取った1点で勝ち、決定力不足に苦しむ。前節・アビスパ福岡戦(●0-1)から先発は3人変更。MF安斎颯馬、FW佐藤恵允が先発復帰し、ルヴァン杯に続いてDF木村誠二がリーグ戦初先発となった。
川崎Fは16日の前節・ファジアーノ岡山戦(△0-0)から中12日での試合となる。先発3人を変え、FW家長昭博、FW山田新、12日のACLE・上海申花戦以来となるリーグ戦初先発のMF大島僚太がスタメン入り。大島はMF山本悠樹と2ボランチを組んだ。また、日本代表として25日のサウジアラビア戦にフル出場したDF高井幸大が先発起用された。[両スタメン&布陣]
前半3分、FC東京はMF俵積田晃太が左サイドから突破を図る。だが、川崎Fは高井が俵積田のスピードに対応。体を張ってドリブルを阻んだ。序盤はFC東京がボールを保持し、川崎Fはカウンターの機会を待つ時間が続いた。
川崎Fは前半15分に決定機。大島が中盤でボールを奪い、すばやく最前線にスルーパスを送る。反応した山田が相手の最終ラインを抜け出して左足シュート。しかし、ゴール右外に外れていった。28分、29分にはセットプレーから高井が打点の高いヘディングシュートで叩き込むが、いずれもゴールとはならなかった。前半はそのままスコアレスで後半に折り返す。均衡が崩れたのは後半10分。家長のパスを受けたDF佐々木旭が右サイドからPA中央にパスを出す。MF脇坂泰斗がトラップしたボールはゴール前に転がると、山田がDF土肥幹太を背負いながら反転で左足シュート。ブロックに当たってバウンドしたボールはそのままゴールラインを割り、待望の先制点となった。山田は“多摩川クラシコ”史上3人目となる3試合連続ゴールを記録した。
追いつきたいFC東京は後半20分に2枚替え。俵積田とMF橋本拳人を下げ、FW小柏剛とMF東慶悟が出場した。26分には両チームが交代カードを切る。FC東京は佐藤に代えてMF塚川孝輝を投入。塚川は最前線に入り、仲川が2シャドーの一角に入った。川崎Fはマルシーニョを下げ、FW伊藤達哉が出場した。
すると、交代策が的中したのは川崎F。後半28分、右サイドで佐々木がスローインからリスタート。山本とのワンツーパスから佐々木がクロスを上げる。東に頭で逸らされるが、ファーサイドに流れたボールを伊藤が右足ダイレクト。ゴール左隅に決め切り、J1初ゴールで追加点を手にした。川崎Fは後半33分に2枚替え。大島と先制点を挙げた山田に代えて、MF橘田健人とFWエリソンがピッチに入った。そして38分にダメを押す。東のバックパスを脇坂が奪い切り、そのままロングカウンター。左横にパスを出し、最後はエリソンが3点目を決めた。
試合はそのまま川崎Fが3-0で勝利し、今季3勝目。FC東京はリーグ戦4試合連続で無得点のまま今季4敗目を喫した。 (取材・文 石川祐介)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!●2025シーズンJリーグ特集