AI時代でもなくならない仕事となくなりやすい仕事、トップ10(ギズモード・ジャパン)

マイクロソフトはAIを仕事の代替ではなく補完に使うべきだと考えています。しかし、経営者たちが必ずしもそう望んでいるとは限りません。実際、経営陣の多くはAIによるコスト削減を期待しているため、採用を渋っている状況になっています。特にホワイトカラーの若手にとっては脅威が大きいと、マイクロソフトの調査も示しています。 フォードのCEOジム・ファーリー氏は先月のアスペン・アイデア・フェスティバルで「AIはアメリカのホワイトカラー労働者の半分を置き換えるだろう」と語っています。 また、今年から新規採用の際、マネージャーにその職務をAIが担えない理由を説明させる方針を導入している企業も一部あるとのことです。

AIは労働コストを削減し企業の利益を増やすことができます。でも、だからといって全面的な自動化が最善策とは限りません。 たとえば、マイクロソフトの調査ではライターがAI適用度トップ10に入っています。しかし、AIによる文章生成は著作権問題をはじめ、多くの批判にさらされています。また、自動化による労働市場の混乱も懸念材料となっています。 元Google幹部のMo Gawdat氏は今月初め、「AI主導の労働問題は、今後15年以内に短期的ディストピアをもたらす要因の一つだ」と述べました。マイクロソフト研究者を含む多くの専門家たちは、自動化ではなくAIを補完的に導入する方が生産性向上において望ましいと主張しています。

マイクロソフトの調査によるAIに取って代わられにくい職業 10位 タイヤ修理工・交換工 9位 船舶技師 8位 自動車ガラス設置・修理工 7位 口腔・顎顔面外科医 6位 プラント・システムオペレーター 5位 遺体防腐処理師 4位 建築補助作業員(塗装・左官など) 3位 有害物質除去作業員 2位 看護助手 1位 採血技師 特に医療やブルーカラーの仕事が多く含まれていますね。データ処理よりも身体的専門技術を必要とする仕事だからでしょう。医療分野では、厳しい規制により手術データの公開が10%未満にとどまることも導入の遅れの一因となっています。

逆に、AIに取って代わられやすい職業は以下のとおり。 10位 放送アナウンサー・ラジオDJ 9位 切符販売員・旅行事務員 8位 電話交換手 7位 CNC工作機械プログラマー 6位 カスタマーサービス担当者 5位 作家・著者 4位 サービス業の営業担当者 3位 乗客サービス係 2位 歴史家 1位 通訳・翻訳者 知識労働や営業職が中心で、すでにAI導入が急速に進んでいる分野ですね。 Source: マイクロソフト

岩田リョウコ

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