水没した洞窟に閉じ込められた7人、ダイバーらが懸命の救出活動 ラオス
ラオス中部で水没した洞窟に閉じ込められた住民7人の救出活動が進められている/Metta Tham Rescue Kalasin/AP via CNN Newsource
(CNN) ラオス中部のサイソンブン県で、水没した洞窟の奥に住民7人が閉じ込められたまま1週間近く身動きできなくなっている。25日にはタイのベテラン洞窟ダイバーらが加わり、狭い洞窟を抜けて7人の救出を目指す作業が始まった。
住民が閉じ込められている洞窟の様子Facebook / Chakkit Taengtang
AP通信がラオスとタイの救助隊の話として伝えたところによると、地元住民7人は金を採掘しようと20日に洞窟に入ったところ、大雨による鉄砲水が発生して洞窟の入り口がふさがれた。
救出活動には、タイ北部の洞窟で2018年に奇跡的な救出劇を支援したタイのダイバー2人とフィンランドの専門家1人も加わった。この時は2週間以上も閉じ込められていた少年12人と監督1人が救出された。
国営ラオス通信社によると、住民7人は「絶えず空気が流れ込む」洞窟の奥の高い場所にある岩棚で、身動きできなくなっている様子だという。
タイのベテランダイバー、ケンカード・ボンコットウォンさんは26日、CNNの取材に対し、7人がいるのは洞窟の中の「最も安全な場所」だと指摘、全員を無事救出できるとの見通しを示した。
救助隊が7人のいる場所へ到達するためには、340メートルのトンネルを抜ける必要があり、途中には幅60センチしかない場所もある。フェイスブックに投稿された動画には、岩の間の隙間を縫って救助隊を洞窟の下部へと誘導するケーブルが張り巡らされた様子が映っている。
ボンコットウォンさんは、45度の急斜面になっている洞窟の入り口について「あまりに狭いので、体を横に傾けて、低くかがみ、腹ばいになって進まなければならない」と説明。救助隊員同士がすれ違うスペースもないことから、慎重に連携しながら出入りする必要があると言い添えた。
狭い洞窟内ではヘルメットと酸素マスクを装着し、ガス検知器を使って洞窟内の酸素濃度と有毒ガス濃度を測定。外部からは新鮮な空気を送り込んでいる。
タイ人救助隊員のフェイスブックに投稿された動画には、浸水した暗い洞窟内を救助隊員が移動する様子が映っている。トンネルからは水をくみ出す作業が続けられている。
救助隊員がトンネルから水をくみ出している様子/Metta Dhamma Rescue Kalasin via AP/MTK Command and Control/Facebook
一方、洞窟の外ではロープを使って岩場を降り、上部の山中で見つかった四つの縦穴から7人のいる場所に到達できるルートを探しているという。
現場は広大な峡谷と豊富な鉱物資源で知られるサイソンブン県ロンチェン近郊の山岳地帯。救助隊は精度の高い洞窟の地図を救助活動に役立てている。
AP通信によると、閉じ込められた7人の存在は、洞窟の入り口が水没する前に脱出できた一行の中の1人が当局に通報して明らかになった。
救助ボランティア団体の代表によれば、洞窟の安全性については当局が繰り返し警告しているにもかかわらず、住民は頻繁に金鉱探しに出かけていたという。