GoogleのAI「Gemini」に課金する意味は?何ができるようになるか、まとめました

ChatGPTやCopilotなどのAIボットと同じように、Google Geminiにも無料プランと有料プランが存在します。

月額2,900円でGoogle One AI プレミアムプランにアップグレードすれば、Gemini Advancedが利用可能。とはいえ、もうすでにいろいろなサブスクに加入しているというのに、さらにGemini Advancedにもお金を払う理由はあるのでしょうか?

この記事では無料プランとGoogle One AIプレミアムプランの、現時点での機能を比較してみたいと思います。

また、有料プランにはGemini Advanced AI以外にも追加機能がある、ということもお忘れなく。この点については、記事の最後でリストにしておきました。私自身、Google One AIプレミアムを契約していますので、それらの機能を使ってみた体験も少しお話ししたいと思います。

有料と無料で、生成できる内容は?

Image: Lifehacker US via Gemini

無料プランと有料プラン、どちらにも共通している機能の比較から話をはじめましょう。

有料プランを契約しているかどうかに関わらず、すべてのユーザーがプロンプトからファイルのアップロードや分析が行えます。ただし、Gemini Advancedユーザーはより大きなファイルを処理可能(有料プランであれば、最大1,500ページのファイルをアップロードできます)。

画像生成はすべてのGeminiユーザーが利用できますが、人物を含む画像を生成する場合はGemini Advancedが必要になります。

Gemini Liveのインターフェイスを利用するリアルタイムのチャットはどのユーザーでも利用できますし、Google マップやGoogle フライトなどのGoogle アプリとの連携も、すべてのユーザーが利用可能。

そのほかのAIの基本的な能力、つまり、コードやテキストの生成および書き換え、オンラインでの情報検索、ありとあらゆるトピックについてのアドバイス提供、新しいアイデアや視点を生み出すことに関しては、有料契約の有無による違いはありません

しかし、Gemini Advancedのほうがどの分野でもより優れた能力を発揮します

AIモデルはより高度なものが利用できる

Screenshot: Lifehacker US

Gemini Advancedでは、Googleが現在提供できる最高のAIモデルにアクセスできます。こういった最新・最高モデルは、新しいモデルがリリースされたあと、最終的には無料ユーザーにも提供されるものです。

違いを数値化するのは難しいのですが、Googleによれば最上位のモデルは、コーディング、推論、創造的コラボレーションなどの「高度に複雑なタスクを遂行する能力が非常に高い」ということです。

この記事を書いている時点では、無料ユーザーに提供されている最も優れたモデルはFlash 2.0で、Gemini Advanced AIのモデルは2.0 Pro Experimentalとなっています。

コードやテキストの生成でテストしてみましたが、高度なAIモデルの方が詳細さ、包括性の点で目に見えて優れた結果となりました。しかし、無料版のAIモデルでもまったく問題はありません。

求めるレベルが高ければ高いほど、Gemini Advancedはより良い選択となるでしょう。やっかいな数学の問題を解いているとか、複雑なソフトウエアコーディングを行っているのであれば、アップグレードは十分に価値があるはずです。

しかし、メールの冗長さを減らして簡潔にしようというときには、価値がないと思われるかもしれません。

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