iPhone 16eに続き「Pixel 9a」も、スマホの値上げは今後も続く?
■Pixel 9aは7,000円超の値上げに 円安を主体としたインフレが進む昨今。2025年も4月に入り、さまざまなモノの値段が上がったことが話題となっていますが、スマートフォンもその例外ではありません。 なかでもここ最近値上がりが著しいのが、従来であれば「低価格モデル」に位置付けられていたスマートフォンです。その代表格となるのが、アップルが2025年2月に発表した「iPhone 16e」で、「iPhone SE」シリーズの後継と見られていたことから安値での販売が期待されていたのですが、日本での価格は10万円近くになったことで失望の声が相次ぎました。 そしてまた、人気スマートフォンの低価格モデルが大幅に値上がりする事例が現れてしまいました。それは、日本では2025年4月9日に発表されたグーグルの「Pixel 9a」です。 グーグルのPixelシリーズの中でも「a」が付くモデルは、上位モデルと同じチップセットを搭載しながら、ほかの機能や装備を引き下げることで低価格で販売するモデルとして知られています。Pixelシリーズは日本で特に人気が高いことから、aモデルの最新機種となるPixel 9aには価格面で大きな期待がかけられていました。 ですが、発表されたGoogleストアでの販売価格を見ると、最も安いストレージ128GBのモデルで79,900円と、ほぼ8万円というべき価格になっています。1つ前の機種となる「Pixel 8a」は、発売当初の価格が72,600円でストレージが128GBであったことを考えると、7,300円も値段が上がったことになります。 実は、2023年発売の「Pixel 7a」以降、Pixelシリーズのaモデルは米国での販売価格が税抜きで499ドルから変わっていません。それにもかかわらず、日本では著しく値上がりが進んでおり、Pixel 7aの発売当初の価格は62,700円だったのですが、そこからPixel 8a、そしてPixel 9aを経て17,200円も上がってしまっているのです。 その理由は無論、円安です。グーグルは日本でのシェア拡大のためか、円安が急速に進む状況にあっても、しばらくはあえて以前の為替レートを反映して価格を設定していました。実際、Pixel 7aの日本での販売価格から為替レートを計算してみると、1ドルあたりおよそ114円と、円安が進む前の水準で計算がなされていたことが分かります。