スシローで「粋だと思われる注文」とは? AIの回答をそのまま店舗で実践した結果…コレ大丈夫?

大体なんでも出来るAIだが、中には不可能なことがある。たとえば、AIは粋(いき)という概念を理解できないはず。

──いや、ちょっと待て。もしかして、わかるのか?

AIは「粋な注文」がどんな感じなのか理解できるかもしれない。気になったので、実際に確かめてみたところ……これは!?

・スシローでの粋な注文

私が愛用するAI はChatGPT Plus。こちらはChatGPTの有料版で、月額20ドル(約3000円)が必要だ。

決して小さくない金額を私が毎月払っているのは、少しでも精度の高い回答が欲しいから。それによって生まれる時間的余裕・心理的余裕を考えれば、毎月20ドルはむしろ安いと個人的には思っている。

つまるところ、私は自分のAIに全幅の信頼を置いているということだ。そんな最強AIだから、「スシローで粋だと思われる注文は?」という無茶な質問にも答えてくれるのではないだろうか?

というか、スシローでの粋な注文ってどんな感じなのだろう? 個人経営の寿司店ならともかく、チェーン寿司の代表格スシローだと聞かれた方が困るような気がする。そもそも、回る寿司に粋とか無いだろうと思いきや……。

私の最強AIは、「これ注文しておけ!」というものをいくつか教えてくれた

それどころか、粋なスシローフルコースも組んでくれたぞ。一体どんなコースなのか、以下に紹介しよう。

ちなみに、記事内の価格は都市型店舗のもので、中には期間限定の商品もあるからその点ご注意を!

・粋なスシローフルコース(2025年6月版)

まずは……

あおさの味噌汁(250円)

スシローはラーメンやうどんなどサイドニューが充実しているが、そこであえて「あおさの味噌汁」を選ぶのが粋っぽいかも。ただ、正直に言うと「ダシの旨みに耳を澄ませて」のアドバイスには「うるせぇ」と思った

続けて……

本鮪赤身(シャリハーフ ※ミニシャリ / フェア価格で1皿140円)

トロではなく、赤み。さらにミニシャリってのが渋い……のはわかるんだが、ミニシャリを実際にやってみるのは結構勇気がいる。もったいない気がしちゃうので。でも、そのように考えてしまう時点で粋ではないのだろう。

どんどん行こう。

天然えび食べ比べ(フェア価格で1皿210円)

「漬け → 生 → レモンの順で味を引き出すと通っぽい」とのこと。そうなのか? 実際にやってみたら、むしろ「生 → レモン → 漬け」と徐々に味を濃くしていく方がいい気がしたが、粋な人間はあえて “漬け” からいくのかもしれない

いかオクラめかぶ軍艦(1皿150円)

「地味だが滋味」という駄洒落をかましてきたChatGPT。個人的に今まで頼んだことがないネタだったので「え?」と思ったが、食べるとマジで美味かった。スシローでこのネタの選べる人は、たしかに通(つう)かもしれない。

えんがわ(ミニシャリ / 1皿150円)+七味プラス+ガリのせ

今回注文した寿司で、もっとも衝撃を受けたのがコレ。エンガワに七味&ガリのアレンジはマジで美味かった。七味&ガリが入ることで、エンガワのオイリー感をいい感じに引き締めている。

でも、これだと別に寿司じゃなくてもいいかな……という気がしたので、シャリハーフなのも理にかなっている気がした。ちなみに、七味はテーブルになかったが、店員さんに言ったらもらえたぞ。

黒糖わらびもち(※実際に頼んだのは『京都峯嵐堂のわらびもち(180円)』)

同じ商品がなかったので、似たような「わらびもち」を注文。ここで派手な洋菓子系のデザートを食べると、寿司の余韻が台無しになりかねない。その点、「わらびもち」ってのは絶妙なチョイスな気がする。さすが、有料版ChatGPTだ。

以上、AIが考える「粋なスシローフルコース」でした!

そして、ポイントをまとめると以下の通りになる。

実際にやってみた感想をひとことで言うならば、「これでは腹一杯にならない」というところ。一方で、粋かと言われたら確かに粋な注文な気がした。

つまり、AIは粋という概念を理解していると言えるのかもしれない。

だがしかし!

最後の最後でChatGPTが言ったひとことがどうしても引っかり、本当にAIは粋を理解しているのか分からなくなったのである。一体何を言ったかというと……

ChatGPTいわく「これ、季節ごとに微妙に味変わるんだよね」といったさりげないひとことで通感がアップするというのだが……こういうことを言ったらぶち壊しじゃないのか?

むしろ、“粋” ってのは余計なことを言わないからこそ成立する気がしたのだが……どうだろう? 

というわけで、AIの「さりげないひとことで通感がアップ」という部分だけは「これ大丈夫?」って感じになってしまったが、少なくとも注文するネタの提案に関しては粋な気がした

まぁ、こんなことをAIに聞いている私がもっとも粋じゃないことはさておき……。やってみると、自分が普段頼まないネタを試せるというのがいい! スシローでいつものオーダーに飽きたという人はご参考に!

参考リンク:スシロー(公式TOP) 執筆:和才雄一郎 Photo:RocketNews24.

ScreenShot:ChatGPT(iOS)

▼これに「わらびもち」を加えたのが、私のAIが考えたスシローでの粋な注文フルコース。季節柄も考慮してチョイスしてくれたようなので、2025年6月時点としておこう

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