<7月25日は「知覚過敏の日」!歯がシミることに関する実態調査>「#知覚過敏スルー界隈」の存在が明らかに!

 Haleonジャパン株式会社(代表取締役社長:野上 麻理、本社:東京都港区)は、昨今のオーラルヘルスケアへの意識の高まりや、外見のケアとして歯のホワイトニングに注目が高まっていること*1を背景に、歯がシミることに関する実態やそのケアに対する認識・行動を明らかにするため、「歯がシミる症状に関する実態調査」を実施しました。

 調査の結果、若い世代ほど歯がシミる症状を経験している人の割合が多く、20-30代の約60%が歯がシミる経験をしていることが判明しました。シミる症状を経験している人の中には、知覚過敏により歯がシミている人が多く含まれることが想定されますが、20-30代でシミる症状を経験している人のうち、約80%が適切なケアをしていないようです。このことから、知覚過敏症状のケアをスルーしている「#知覚過敏スルー界隈」の存在が浮き彫りになっています。

 「知覚過敏は一時的なものであるから重要ではない」と思って適切なケアをしないと、痛みを感じる食べ物を避けたり、痛みを気にして心から食事を楽しめなかったりすることがあります。日常の楽しみが制限されるだけでなく、気づかぬうちに歯周病*2や虫歯を引き起こすリスクを高めてしまいます。

 2024年度のハミガキ市場販売金額は1,429億円、同市場全体の成長率は2022年度から3年間で+10%(+124億円)でした。その中でも、冷たい物を食べた時などに歯がキーンとシミる症状をケアする知覚過敏用ハミガキは、+13%(+29億円)と市場規模を拡大しています*3。知覚過敏ケアへのニーズの高まりがみられる一方、特に20-30代の若い世代では、多くの方が「歯がシミる」経験をしていながらも、ハミガキに求める効能・効果においては、ホワイトニングへの関心が最も高くなっています*3。

  1. 20-30代がシミる割合が最も大きく、約60%が歯がシミることがあると回答。

  2. 20-30代で歯がシミる人のうち約80%が症状を放置している可能性も。「#知覚過敏スルー界隈」の存在が判明!

  3. シミる症状は「一時的なもの」と認識。外見やエチケットに繋がる「口臭ケア」や「歯の白さ」の方が気になり、知覚過敏ケアへの意識が低い。

  4. 歯がシミることにより、53%が食事中に弊害。虫歯・歯周病のリスクの高まりも。

1. 20-30代がシミる割合が最も大きく、約60%が歯がシミることがあると回答。  歯がシミる経験について、20-30代の61%が「2~3カ月に1回以上シミることがある」ことがわかり、若い世代ほどその割合が大きい結果になりました。また、20-30代の49%は「1カ月に1回以上」、33%は「1週間に1回以上」シミていることが判明しました。

2. 20-30代で歯がシミる人のうち約80%が症状を放置。「#知覚過敏スルー界隈」の存在が判明!

 一方、20-30代でシミることがある方で知覚過敏用の歯磨き粉を使用しているのは21%にとどまりました。歯科医院を受診し、歯がシミる症状が知覚過敏である場合、症状をスルーする「#知覚過敏スルー界隈」の一員にならないために、適切なケアをすることが必要です。

3. シミる症状は「一時的なもの」と認識。外見やエチケットに繋がる「口臭ケア」や「歯の白さ」の方が気になり、知覚過敏ケアへの意識が低い。

 知覚過敏症状についてどのように考えているか聞いたところ、「シミる症状は一時的なもので、特にケアをしなくても自然治癒する」と回答した人が20%という結果になりました。

 また、20-30代で歯磨き粉に対するニーズは、1位「口臭/口のにおい(47%)」、2位「歯の黄ばみ/着色汚れ(46%)」となりました。特に、若い世代では外見やエチケットに関わることを気にしている傾向にあり、知覚過敏ケアへの意識が低いことが明らかになりました。

 さらに歯がシミる症状をケアしていない方は、歯科医院での定期健診受診率が低いことともわかっています。

4. 実生活において、歯がシミることで53%が食事中に弊害。虫歯・歯周病のリスクの高まりも。

 20-30代で歯がシミることがある人に気を付けていることを聞いたところ、「シミる歯を避けて飲み物・食べ物を摂取する(26%)」、「シミる原因になる食べ物は摂らないようにしている(24%)」、「氷が入った飲み物を飲まない(20%)」という結果になりました。いずれかを選択した人は53%と、半数以上の人が食事シーンで影響を受けていることがわかりました。このように、歯がシミることがある人は、生活する上で何かしら気を付けている・避けている行動があり、ライフスタイルにも影響していることがうかがえます。  また、食事以外にも、歯磨きの際に「シミる歯はやさしく磨くようにしている(27%)」人がいることがわかりました。シミる歯をかばってしまうことで歯磨きが十分にできないなど、歯の磨き方に影響を与える可能性があります。このような状態が続くと、将来的に虫歯や歯周病のリスクを高める可能性もあります。シミる症状が知覚過敏によるものである場合、適切なケアを行うことが大切です。

●調査方法:WEB調査(Haleonジャパン調べ) ●調査実施日:2024年12月~2025年1月

●エリア :全国                ●有効回答数:4,000サンプル 

●調査対象:20歳〜74歳の男女(6ヶ月以内に歯磨き粉購入者かつ銘柄選択者)

※本文中のグラフの構成比は、小数点以下を四捨五入しているため、必ずしも合計が100%にならないものもあります。

 調査で、20-30代の約60%にも及ぶ人が「歯がシミることがある」ことがわかりましたが、知覚過敏症状について、愛知学院大学 歯学部 保存修復学講座 助教の前迫 真由美先生に解説いただきました。

愛知学院大学 歯学部 保存修復学講座 助教 

専門:歯科保存科、審美歯科、

認定医:日本歯科保存学会、日本歯科審美学会

<知覚過敏とは>

◇知覚過敏症状が起きるメカニズム◇1.歯のエナメル質がすり減るなどの原因により、象牙質が露出する2.象牙質を通じて歯の神経(歯髄)に刺激が届く3.歯に瞬間的な“キーンとした痛み”が生じる

(知覚過敏の特徴は継続的な痛みでなく一時的に歯がシミます)

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