米国株式市場=続落、ダウ389ドル安 関税巡る不透明感で
米国株式市場は続落して取引を終えた。(2025年 ロイター/Mike Segar)
[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米国株式市場は続落して取引を終えた。トランプ大統領とベセント財務長官が関税を巡り発言したが、合意時期についてほとんど明確にならなかった。
トランプ氏は6日、政権が今後2週間で貿易相手国とのディールの可能性を精査し、どれを受け入れるかを決定すると述べた。また、カナダのカーニー首相と初めて会談したが、関税を巡る決定はなかった。 もっと見る
一方、ベセント財務長官は、早ければ週内に主要貿易相手国の一部と貿易協定を巡る合意を発表する可能性があると述べた。 もっと見る
インガルス&スナイダーのシニアポートフォリオストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「トランプ氏は公平な競争条件が得られれば非常に喜ぶだろう」とした上で、大きな不確実要素は中国で、非常に手ごわい交渉相手になるのは間違いないと指摘。欧州連合(EU)やカナダとの交渉も容易にはならないとの見方を示した。
米商務省が6日発表した3月の貿易赤字は、前月比14.0%増の1405億ドルと、過去最大となった。関税導入を前にした企業の駆け込み輸入が背景。 もっと見る
トランプ氏は5日、医薬品に対する関税を今後2週間内に発表する考えを示した。 もっと見る
ヘルスケアセクター(.SPXHC), opens new tabは2.8%安と、S&Pの主要11業種で最大の下落率となった。イーライ・リリー(LLY.N), opens new tabが5.6%、モデルナ(MRNA.O), opens new tabが12.3%、それぞれ下落した。
電力大手コンステレーション・エナジー(CEG.O), opens new tabは四半期決算を受けて10.3%上昇した。
一方、データ分析のパランティアは12%急落。四半期売上高が小幅な予想超えにとどまり、利益も予想並みだったことから失望が広がった。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.35対1の比率で上回った。ナスダックでも1.82対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は142億4000万株。直近20営業日の平均は179億5000万株。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場
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